人間関係

他人の目を気にする心理|対人関係の不安を消し去る考え方

槍ヶ岳の夕日

自分はたいした人間じゃない。

自分には人に誇れるものなんてない。

対人関係でいつも不安を感じている人の心のつぶやき。

せっかく素敵な長所があるのに、自分は人よりも劣った人間だと思ってしまう。

さらに傷つきやすくて、自分の今も未来も悲観的にしか見られないのですね。

もしこうした悩みを何とかしたいと思っているとしたら、今あなたはチャンスなのです。

人は自分が変わりたいと思わない限り、決して自分は変われません。

その意味からすると、すでにあなたの心の準備が整いはじめているということなのです。

今回は他人の目を気にする心理・人間関係の不安を取り去る心構えについてご紹介していきたいと思います。

短い時間ですが、お付き合いくださいませ。

他人の目を気にする人の心理・自分の評価が極端に低い

ああどうしよう

対人関係でいつも不安を強く感じてしまう人の特徴は、自分の評価が極端に低いのが特徴です。

先程も述べましたが、自分はたいした人間じゃない、自分には人に誇れるものなんてない、といつも心の中で思っているのです。

私は自己評価がとても低く、元気もやる気もない子どもでした。

運動は苦手、勉強もできない、友だちづきあいも苦手と強いコンプレックスのかたまりだったのです。

私は誰からも攻撃されないよう、教室の中ではいつも空気のように目だたない存在になろうとしていました。

また自分は何にもできないダメな子どもだと思っていましたから、毎日学校にいくのが嫌で嫌で仕方がありませんでした。

日曜日の夕方、テレビの「サザエさん」を見終わってしまうと、明日月曜日の学校に行くのが嫌で本当に辛かったことを覚えています。

こんな時って、自分の今も未来も何にも考えられないものです。

それに何もできないと決めつけていたので、挑戦する気持ちなんて起きませんでした。

今考えれば、子どもなりにいろいろチャレンジしてみて、繰り返し練習でも、勉強でもしてみればよかったのです。

でも、弱気な私はあきらめて「どうせやってもむり」と思っていました。

このように自己評価が低いと「自分は何をやってもできないダメな人間だ」と思っていまうので、自分の能力を伸ばすこともしませんし、経験してもっと上手くなろうとしなくなるのですね。

そんな状態なので、不安も悩みもなくならないのです。

他人の目を気にしてしまう人の心理・でも人から認められたい

悲しい男性

他人の目を気にしてしまう人は、自分の評価が低くても「他人から認められたい」という欲求が強いという、ちぐはぐな心理状況のなかにいます。

自分の心の中では、他人に認めてもらいたい、もっと他人と仲良くしたい、他人に嫌われたくないと思っているのです。

だから他人の目が気になります。

人間関係に振り回され、まわりの顔色を「うかがうこと」ばかりに神経を使って、疲れ切ってしまいます。

さらに自分の意見や考えはいつも抑えてしまい、他人の意見・考えには自分の気持ちと関係なく賛成し、いつも他人と似たような行動をとる、という行動ばかりをしてしまうのですね。

こうした言動をしていると、自分であっても自分でない人、いつも他人から操作されている人になってしまうのです。

私も同じ体験をずっとしてきました。

誰からも嫌われないように、親の言うことは怒られないようにキチンと聞いて、いつも良い子になろうと努力してきました。

その他にも、学校では周囲の人の話に合わせて、できるだけ周囲の人から嫌われないように、仲間はずれにされないようにと、細心の注意を払ってきました。

だって学校に一日中いて、誰とも話さないなんて考えられないですよね。

誰にも相手にしてもらえないないなんて、とっても辛くていられないです。

この不安感は今も心の奥底にはまだ眠っていて、ときどき相手にされないのではないかという不安を呼び起こすときがあります。

他人の目を気にしてしまう人の心理・気にしているのは自分だけ

泣く女性

ここで、アドラー心理学のベストセラー本、「嫌われる勇気」からの引用です。

「お前の顔を気にしているのはお前だけだよ」

<「嫌われる勇気」より>

短いですが、今回はたったこれだけ。

他人の目を気にしてしまう人が気づいていない大切なことが、「気にしているのは自分だけだ」ということです。

人から認められたいから人間関係に過剰なまでに気を使う、特定の相手に依存したりすると、一生懸命自分自身を他人に合わせようとしているのですが、それって自分だけ気にしているだけで「相手はそんなところまで求めていない」ということなのです。

これが事実なのです。

だとしたら、他人の目を意識した生活を送ってしまう、周囲の人に気に入られることが最優先、自分が本当にやりたいことを後回しにして、自分の目標に進めないのです。

さらに言うと、自分の立てた目標だって他人の目を意識していたりするのです。

例えば自分の選択した職業は、実は親がなって欲しいと期待していたものだった、親にハッキリと言われなくても、親の雰囲気でその職業に就くべきだと思ってきたなんてことはありませんか。

私も親から跡継ぎ息子だから、親の希望する仕事をするように言われてずっとその通りにしてきました。

でもそれってハッキリ言って、周囲の人のためになっても、自分のためになっていないのです。

他人の目を気にしてしまう人の心理・他人から嫌われたっていい

階段

アドラーのベストセラー本「嫌われる勇気」の主題とはつまり、他人の目ばかり気にして嫌われないようにと生きるのではなく、たとえ嫌われたっていい、他人に左右されない自分になろうと言っていることだと思うのです。

私のメンター 全(くろさわ・ぜん)先生は、このように話しています。

「他人があなたに対していろいろな評価をしたとしても、それはその他人が思った意見であって、あなた本人の真実を言ったわけではありません。そんな時は、こういう意見もあるんだな、と参考にだけしておけばいいのです。」

さらに 先生が友だちについて話してくれたことが私には目からウロコの話でした。

「友だちは必ず必要ですか?友だちがいないと何か困ることはありますか?友だちがいることで困ることもあるんじゃないですか?」

 先生の話を聞いて考え直してみたら、友だちについて考え方が変わりました。

確かに友だちはわずらわしい時がある、自分ひとりでいたい時だってある、友だちに左右されたくないという気持ちだってある。

世間では、いろいろなノウハウ本が出回っていますが、ただ知識を身につけても決して上手く行かないはずです。私もそうでしたから。

一番大事なのはあなた自身がどのように心に決めるか。

あなた自身がいつも不安な気持ちを持ったままでいたら、相手を頼りたいと思う気持ちだったら、相手に嫌われたくないという気持ちだったら、いつまでたっても変われないということですね。

他人の目を気にしてしまう人の心理・自分のやることを決める

背伸びする女性

他人の目を気にしてしまう人は、他人から嫌われたっていいという気持ちを最初に持つことが大切です。

その上で自分の評価を高めるられるように、何か自分のやることを決めるのが大切です。

私の現在やることと決めているのが「このブログを書くこと」です。

このブログを通じて、私のこれまでの経験が役立てればいいなと思っているのです。

成功した経験よりも失敗した経験のほうが多いかもしれないので、みなさんも見ていて役に立つかもしれませんよ。

まとめ・他人の目を気にする心理・人間関係の不安を消し去る考え方

いかがでしたでしょうか。

対人関係でいつも不安を感じている人と辛いですね。

せっかく素敵な長所があるのに、自分は人よりも劣った人間だと思ってしまう。

さらに傷つきやすくて、自分の今も未来も悲観的にしか見られない。

でもこんな悩みを今回ご紹介した考え方に変えていけば、あなたは変われます。

今このように悩んで、何とかしたいと考えているのですから、すでにあなたの心の準備が整いはじめています。

周囲と波風を立てずにやっていくことも大切かもしれません。

しかし、無理をしてまで周囲に合わせないことが大事なのではないかと思います。

自分の嫌を我慢してまで周囲の他人に合わせる必要はないのです。

今回は他人の目を気にしてしまう心理・人間関係の不安を取り去る心構えについてご紹介してきました。

最後までご覧いただきましてありがとうございました。

心理学は毎日を生きる知恵・心の波を穏やかに

さきほども本文の中で紹介しましたが、私がメンターに、友だちが欲しいと話をしたとき、先生のおっしゃった話がずっと私の心に刻まれています。

「友だちは必ず必要ですか?友だちがいないと何か困ることはありますか?友だちがいることで困ることもあるんじゃないですか?」

人間がひとりでは生きていけないのは事実です。

そこでこれまで私がとってきた方法は、逆だったのですね。

まず他人に合わせることが先で自分は後だったわけです。

この生き方をしている限り、自分自身でどうやって生きればいいのかを見つけることはできないのです。

他人の目を気にしてしまう人は、自分で感じること、考えること、自分の意見を話すことを、すべて自分の力でしていきましょう。

私自身も現在チャレンジ中です。

 




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