生き方

人生の教訓は周囲にいくらでもある。私が体験で学んだこと9つ

人生の教訓は周囲にいくらでもある

私たちは毎日いろいろな出来事に対処しながら生きています。

朝起きてから夜寝るまで、数えたらたくさんありますよね。

私は思うのですが、私たちが毎日対処する中でも、実はいろいろと人生の教訓がたくさん入っていることに気づかされるのです。

実は最近、私が住む賃貸マンションの部屋で水漏れが起きた体験をしまいた。

私が水漏れを発見してから、水道工事が終了するまでの一連の流れの中には、実にたくさんの教訓が含まれていたのですね。

ここで気付いたことを人生の中で応用していけばいいんじゃないかと思いました。

そこで今回は、人生に活かせる教訓はいくらでもある、私の体験から学んだ9つの教えという内容でご紹介していきたいと思います。

人生の教訓・マンションの水漏れ体験

水道の水のながれ

賃貸生活の中で、私は初めて水道の水漏れを体験しました。
私は、建築して28年経過した賃貸マンションに住んでいます。
借りるときに、管理が行き届き外観も中観も綺麗で、大丈夫だろうと思っていましたが、やはり設備が古くなってきていたのですね。

天井からの水漏れが発覚!

初め気がついたのが、ユニットバスの天井から聞こえる「トン、トン」という音です。

古くなってきたからユニットバスがどこか歪んできて、こんな音がしているのかと思っていました。「やっぱり古いとだめなのかな」などと考えていました。

そのうちユニットバスの天井の点検口の縁から、水がポタポタとしたたり落ちてくるのです。

部屋の湿気で水滴が落ちてきたものと思っていましたが、そうではありませんでした。水滴は止まることなくいつまでも床にぽたぽたと落ちてきます。

「もしやこれは、水漏れでは?」

天井から水が漏れるということは、上の階の住人が水漏れを起こしているかもしれません。

すぐにマンションの管理人を呼んで、天井の水漏れを点検してもらいました。

「ああ、これはこの部屋の水道管から水が漏れてますね」

水道管は部屋の天井裏を通って配管されていて、ちょうどユニットバスの真上の配管から、水漏れしていると、管理人は話します。

「不動産会社に連絡して修理をお願いしてください」とのこと。

早速、この部屋の不動産を管理する会社に連絡して修理をお願いしました。管理会社の担当者は、大家と連絡の上で修理の手配をします、との返答がありました。

<不動産豆知識>

賃貸している部屋にトラブルがあったときは、現在ほとんど不動産管理会社を通して、トラブル解決をします。直接貸主(大家)に申し出るよりも、間に第三者がいた方が楽です。

賃貸借契約において基本的なこととなりますが、水道の水漏れトラブルは大家さんが修理代を負担します。借主がわざとが壊さない限り借主の負担になりません。貸主(大家)から水道修理代の請求があっても「これは貸主(大家)さんが負担するものです」と、伝えましょう。

水道業者の訪問

水道業者

修理依頼を受けて、水道業者の人がやって来ました。

ずっと長いことユニットバスの点検口に頭を突っ込んで状態を調べています。

「うーん。ああー」などと話しています。何かまずいことでもあったのか不安になります。

点検を終えて水道業者の人はこう話しました。

「この水漏れはすぐに修理できないんですよ。水漏れは確かにユニットバスの上ですが、水が漏れているのはここじゃないんです。どうやらキッチンに配管している水道管から水が少しずつ漏れていて、水道管の凍結防止チューブの隙間を通ってここまで流れてきているんです」

「それからここの水道管は銅管なので、古くなると水漏れを起こしやすいんですね。水漏れしている所を補修できればいいのですが、実はそれが手の届かないところにあるんです」

「ですから修理をするには、キッチンの天井に穴を開ける必要があります。それに、キッチンの配管全てを交換する工事になってしまうんですよ」

「大家さんに見積もりを出して、了解をもらってからの工事になりますので、しばらく待っていただけませんか」
したがって私はしばらくの間、水漏れを我慢しながら暮らすことになったのです。

見取り図

水漏れを我慢する日々

それから毎日必ずユニットバスの点検口を覗き、水漏れを受ける洗面器から水を捨てるようになりました。

水滴のひとつひとつは、ほんのわずかです。しかし洗面器は一日でいっぱいになります。

ほんの少しずつでも洗面器いっぱいにたまる水を見ていて、積み重ねのすごさを改めて考えさせられました。

「ああ、これが全部お金だったらいいのに」本音がちょっと出てしまいしたね。

出かける時には、水漏れがしないよう完全に水を止めておく必要があります。部屋の出入口にある水道の元栓を毎回締めなければなりません。

水道の元栓は硬くて回しにくいのです。さらに元栓を回す回数も普通の蛇口より多いので、とっても扱いが面倒です。こんなことが1か月近く続きました。

早く修理してほしいのですが、大家との交渉が手間取っているのでしょうか。水道業者からは何の連絡もありませんでした。

水道修理が決まる

いつまでたっても連絡がないことに、私はしびれを切らしていました。

「困ったなあ。この水漏れどうするつもりなんだろう?大家はお金がかかるからって、修理を渋っているんだろうか。早く連絡来ないかなあ」

なんて思っていたら、その翌日不動産管理会社から連絡がありました。

「大家さんから修理工事が了承されました。水道の修理工事は4日後ですね」との話です。

やっとこれで楽になれます。

人生の教訓・水道の修理工事当日

修理工事当日、天井の穴を開けるために大工さん2人と水道業者の人2人がやって来ました。

大工さん2人の仕事

大工さん2人

どのような工事をするのか楽しみでした。

私が水道修理工事をしているのを見ていました。

キッチン天井の穴あけ

線を引く大工さん

修理工事ができるようまずキッチンの天井に穴をあけ、点検口を設置します。

天井に点検口をつけるとき、天井の石膏ボードをいきなり切って穴を開けるのではありません。

点検口の大きさに合わせて線を引きます。次に刃の大きいカッターナイフで天井をガリガリと切り始めます。

「天井を傷つけないで作業するにはカッターナイフが一番なんです。でも、簡単に切れないので時間がかかるんですよね」

大工さんはこのように話しました。

頭を上にして腕を上げて力を入れて切るという作業は、見ているとかなり大変なのがよくわかります。

私たちの経験ではやらないことです。

学校で習った図画工作の時間だって頭も腕も下げていました。

大工さんはいろいろな方向を向いて作業をします。高いところの作業も多いです。

とても大変な仕事なんだなあと感心しました。

ようやく天井にぽっかり穴が開きました。点検口が完成しました。

天井に空いた穴

これで水道管を交換するための作業にかかれます。

大工さんが天井に点検口を作る作業に「1時間」かかりました。

かなり時間がかかるんですね。この後の水道管交換にも時間がかかりそうな気配がしてきました。

人生の教訓・水道管の交換作業

水道工事業者

水道業者の人たちが水道管を交換する作業に入りました。

水道業者の人2人の仕事

水道工事の水道管

水道業者の人も2人組での作業をします。

これまでの銅管に代わって、新しくこんなプラスチックの水道管になのだそうです。

くるくると丸めて持ってきました。とても軽そうです。本当にプラスチック製で大丈夫なのかと思いました。

かなり細くてポキッと折れそうです。

私はこのように質問しました。

「こんな管でも本当に水漏れしないんですか?大丈夫?」

「大丈夫なんです。今はみんなこの水道管を使ってるんです。耐久性にも問題ないんですよ」

水道業者の人はにこやかに答えました。

問題発生

通らない水道管

(右側の青い管が、古い水道管)

古い銅製の水道管を取り外してから、新しいプラスチック製の水道管を通すのですが、ここで問題が発生しました。

キッチンの壁裏に新しい水道管が通らないのです。押しても引っ張っても通りません。

「キッチンの壁裏に障害物があって通らない」と水道業者は話します。

新築の内装工事の段階で、キッチンの壁裏では、水道管が動かないように固定します。

本来の工事予定は、古い銅の水道管を外して隙間を作り、そこに新しい水道管が通すことになっていました。

しかし古い水道管はガッチリと固定されているので外れません。

古い水道管は外れないし、新しい水道管も隙間がなくて通らないしと、水道業者の考えていた方法では工事が続けられないことが分かってきました。

水道業者の人の顔にも次第に焦りが見えてきたように感じました。

ここまで来て工事が続けられないとしたらどうなるのだろう、私は少々不安になってきました。

問題解決策を見つける

水道修理

水道業者の人は何かいい方法を考え出したようです。工事車両から水道用の部品を数点持ってきました。

プラスチックの水道管には、凍結防止のために筒状の断熱材が巻いてあります。

この断熱ウレタンが太いのでキッチンの壁裏が通らないのでした。

水道業者の人が考え出した新たな方法は、まず断熱材を外して、中のプラスチック水道管だけを先に通し、水道管が通ったところで再び断熱ウレタンを新しく通した水道管にかぶせるというやり方でした。

今度は上手くいきました。プラスチックの水道管は細いのでキッチンの壁裏をすぐに通りました。続いて断熱材も水道管にかぶせ終わりました。

上手い具合に出来上がって本当によかったと私は思いました。

水道業者の人たちにも笑顔で私に話しました。

「よかったです。現場ではいつも何が起きるか分からない、って言うんですが、本当にその通りになってしまいました。でも水道管が通ってよかったです」

最後に水漏れがないか全部確認します。水漏れのチェックも問題ありませんでした。

水道工事は無事に終わました。

本当にこの水道修理工事は長かったです。

朝9時にスタートして、終了が午後2時過ぎでしたから、トータルで5時間かかりました。

これでやっと水道と普通にかかわれる生活ができます。水道の水漏れが発見から、修理工事の完成までまるまる1ヶ月かかりました。

人生の教訓・水道修理工事から見えた教訓とは

今回の水道修理工事から私が考えた教訓は全部で9つあります。
ひとつずつ見ていきましょう。

人生の教訓1.見えている現象と、本当の原因は別のところにある

水漏れを発見したとき、水漏れの場所はユニットバスの天井でした。

しかし本当に水漏れしていたのは、その場所ではなくキッチンの壁裏だったのです。

水道管の断熱被膜の隙間を通って、水が少しずつ流れてきていました。

そこから考えていくと、「目の前に見えている現象ばかりに気を取られていると、本当の問題点を見つけられない」という考え方が生れてくると思います。

人生の教訓2.対症法で細かく手直しするより、一気に全部取り換えてしまった方がいい

水道管の補修は手の届かない場所にあり、この水道工事では全部の水道管を交換することで、水漏れに対応しました。

そこから考えていくと、「いろいろ手直しをして、改善していくよりも、全部刷新してまったく新たな方法だってある」という考え方が生れてくると思います。

人生の教訓3.近くに行って対応する

水道管の交換作業は、今までの天井にある点検口だけでは対応できませんでした。

そこで、キッチンの天井に点検口を開けて、そこから新しい水道管を通す作業をしました。

そこから考えていくと、「遠くでいろいろ悩み考えるより、近づいて行って実際にやってみる」という考え方が生れてくると思います。

人生の教訓4.柔軟に対応する

水道管の交換作業途中で問題が発生し、水道業者の人はいろいろと思案して作業の内容を一部変更しました。

そこから考えていくと「私たちの行く先には何が起こるのか分からない。しかし何があっても柔軟に思考することが大切である」という考え方が生れてくると思います。

人生の教訓5.繰り返し繰り返しが腕を磨く

大工さんの仕事ぶりを見ていて思ったのが、繰り返し手で作業をしてきたからこそできる技術だと思うのです。

そこから考えていくと、「最初からうまくはいかないけれど、繰り返し繰り返し続けていくことで、技術が磨かれていく」という考え方が生れてくると思います。

人生の教訓6.思考停止しない

水道工事の人が作業の途中でトラブルになっても、諦めずに考え抜きました。

そこから考えていくと「問題解決のために諦めないで動くこと。思考停止しないこと」という考え方が生れてくると思います。

人生の教訓7.出費を惜しまない、決断する

大家さんは、決して安くない水道修理工事をすることを了承しました。

水道工事は決して安くないのですね。それに今回は天井の点検口設置という作業も追加されました。でもこれを決断しないと、その後ずっと水漏れのトラブルは残ったままになってしまいます。

そこから考えていくと、「本当に必要なものなら出費を惜しまない。決断する」という考えが生れてくると思います。

人生の教訓8.できないものは人に任せる

今回の水道修理工事、大家と交渉した不動産管理会社どちらについても、これらをすべて私が手配していたら、こんなに順調に進まなかったと思います。「餅は餅屋」といいます。

そこから考えていくと、「なんでも自分でやろうとせず、得意な人に任せる」という考え方が生れてくると思います。

人生の教訓9.結果が出るまで待つ

今回の水道修理工事が完了するまで、ほぼ1か月かかりました。

その間水漏れの対策を続けてきたのですが、これをイライラしていたら精神衛生上良くありませんでした。いずれ水道修理工事はあるから心配しなくてもいいのです。

そこから考えていくと、「結果が出るまで待つ。時期が来るまで待つ」という考え方が生れてくると思います。

これら9項目が、今度の水道修理工事を通して私が考えた問題解決の考え方です。

まとめ・人生の教訓は周囲にいくらでもある。私が体験から学んだこと9つ

いかがでしたでしょうか。

水道修理工事全体を通して考えてみると、このように人生に活かせるような教訓が実はたくさん含まれているんですね。

私たちは知らず知らずのうちにそれを使って生きているわけです。

私たちは決して捨てたもんじゃないと思いました。私たちには物事をやり通す力が備わっているんですね。

今回は、人生に活かせる教訓はどこにでもある。私の体験から学んだ9つの教えという内容でご紹介してきました。

最後までご覧いただきありがとうございました。

心理学は毎日を生きる知恵・心の波を穏やかに

今回、この水道の水漏れのおかげで、水のありがたさを改めて実感しました。

「蛇口をひねれば、水道の水が出る」というのは、まったく当たり前のことなのですが、水道管の通る天井裏を見たり、ポタポタとこぼれた水漏れが一日で洗面器一杯分にもなってしまうのを見ると、改めて水ってありがたいなあと感じたのです。

また繰り返しますが、大工さん、水道の工事の人たちの仕事ぶりを見て、感心しました。どんな仕事ひとつ取っても、その中にはいろいろなワザやノウハウがあって、簡単には真似できないのです。

もちろん頭を使いながらの作業でしょうが、手の感覚、目の感覚、耳の感覚などの五感を研ぎすまして仕事をしていることに感動しました。

今回このような記事を書くことになったのは、私のメンターが「毎日の日々の中にも学ぶことがあります」と話してくださったからでした。

いろいろ考えていたら、ちょうどこの水道修理工事がまさしくその通りだったなあと感じたのです。

普段なにげなく見過ごしている中にも、人生に大切なことが含まれていますよ。

今回はそれに気づくことができました。




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