生き方

心の栄養はプラスストローク|心も体も健康になる5つの習慣

プラスストローク

最近コミュニケーションが少なくなった、人との繋がりがほしい、人恋しいとか感じることはないでしょうか。

楽しい気持ちになれない、マイナスなことばかり頭の中に浮かんでくる。

このまま心の病気になってしまうのではと心配になりますね。

もしかするとあなたは心の栄養が切れかかっているのかもしれません。

心の栄養があれば、私たちの心は元気で健康になります。

今回は「プラスストローク、心の栄養をふやして心も身体も健康になる習慣」についてご紹介したいと思います。

心の栄養失調にならないために少しでもお役に立ちましたらうれしいです。

心の栄養「ストローク」とは?

花びら

人が生きるため、体は食べ物から栄養を摂ります。

心は何から栄養を摂っているでしょうか。

私たちは他者との関係の中で生きています。

他者と接触するときに相手からの言葉や行動で相手の気持ちを受け取ります。

ほめてもらったり、怒られたり、握手したり、殴られたり、微笑みかけられたり、アッカンベーされたりと、良くも悪くもいろいろな気持ちが相手から伝わってきますね。

普段こんなことを考えないでしょうが、実は相手から受け取った気持ちを私たちの心の栄養としているのです。

また心の栄養は、私たちが他人と関わり合いを持つことで減っていき、新しい心の栄養を他人との関わり合いで栄養をもらっています。

お互いに心の栄養を受け渡ししているのですね。

心の栄養は私たちにとってとても大切なものです。

「心の栄養」のことを心理学用語では「ストローク」といいます。

プラス・ストロークとマイナス・ストローク

ストロークにはプラス・ストロークとマイナス・ストロークの2種類があります。

プラス・ストロークとは?

プラス・ストロークは相手から与えられると「うれしい気持ち」になるものです。

プラス・ストロークの例です。

  • なでる
  • 抱きしめる
  • ほめる
  • はげます
  • 微笑む
  • 信頼する
  • 勇気づける
  • 任せる

マイナス・ストロークとは?

マイナス・ストロークは相手から与えられると「悲しい気持ち」になるものです。

マイナス・ストロークの例です。

  • 怒る
  • 叱る
  • 非難する
  • 叩く
  • 押さえつける
  • 責める
  • 文句を言う

すべてプラス・ストロークなら人間関係は円満で何も問題がありませんが、現実にはマイナス・ストロークのやり取りのほうが多くなっていると感じませんか。

そのために今、生きづらさを感じると思うのです。

ストロークはプラスもマイナスも貯金できる

私たちの心の中にプラス・ストロークもマイナス・ストロークも貯金として蓄えられます。

プラス・ストロークの貯金がいっぱいならいいのですが、ストロークは相手に対して使うので、貯金は少しずつ減ってきます。

貯金が減ればストロークが足りなくなり=心の栄養が足りなくなるので、私たちはストロークを摂取しようと考えます。

誰とも会わないと人恋しくなったりしませんか。

そのときストローク不足になっていて、人との関わり合いをしようとする理由はここにあります。

プラス・ストロークだけなら何も問題ありませんが、プラス・ストロークが不足していると、人はマイナス・ストロークでも摂ろうとするのです。

本当の飢餓状態になると、人間は腐りかけたものや毒のありそうなものまで食べてしまうのと似ています。

こんなマイナス・ストロークを使います。

  • 人の悪口を言う
  • 嫌がらせをする
  • 少しのことでキレる
  • ネット上で批判的な発言をする

栄養がないのでとりあえず簡単にできるのを選ぶのかもしれないですね。

マイナス・ストロークは本来なら心に良いものではありません。

たとえてみると悪玉コレステロールみたいなものです。

悪玉コレステロールのようにマイナスストロークが心にたまってくると心も不健康に太ってきます。

心が生活習慣病になってしまうと考えると分かりやすいですね。

不健康なマイナス・ストロークで太った人は、マイナス・ストロークの言葉や行動を周囲に与え始めます。

それを繰り返していると、マイナスはマイナスの引力が働くので、さらにマイナス・ストロークを引き寄せてしまい、さらにマイナス・ストロークで太ってしまう。

マイナス・ストロークの悪循環です。

これって怖いですね。

プラス・ストローク=心の栄養をふやして心を健康にするには?

森林浴

プラス・ストロークの貯金をし、マイナス・ストロークのダイエットをするには次のことを実践してみましょう。

1.プラス・ストロークを周囲に与えよう

プラス・ストロークを受け取ろうと思ったら、まず自分から他者にプラス・ストロークを与えましょう。

心理学では「自分から先にプラス・ストロークを出さないと相手からのプラス・ストロークがもらえない」といっています。

特に難しいことをする必要はありません。

相手をうれしい気持ちにさせましょう。

  • 相手の目を見て笑顔であいさつ
  • 相手の話を否定しないで聞く
  • 素直に相手をほめる
  • 相手をなぐさめる
  • 相手を思いやる気持ちで言葉をかけたり行動すればいいだけです。

あなたの周りにプラス・ストロークを与える明るい人がいませんか。

そういった人とのお付き合いを増やしていきましょう。

またプラスにはプラスの力で引き寄せ合います。

つまりプラス・ストロークを与えている人の周りにはプラス・ストロークを持った人たちが集まってくるのです。

お互いにプラス・ストロークを与え合うので相乗効果が出て心はますます健康になります。

2.プラス・ストロークを欲しいとお願いする

つらいとき一人で我慢していると、プラス・ストロークが減ってきます。

こんなときには家族や親友、恋人になぐさめてほしい、一緒にいてほしい、話を聞いてほしいとお願いしてみまそう。

このとき注意するのが、マイナス・ストロークの多い人を選ばないことです。

マイナスにはマイナスが引き合います。

マイナス・ストロークの多い人に当たるとマイナス・ストロークを貯金することになりますよ。

3.プラス・ストロークを積極的に受け取る

竹林

ほめられたり元気づけられたりしてプラス・ストロークを贈られているのに、受け取るのが苦手な人がいます。

「仕事がうまくいったね」「がんばってね」と言われても、微笑みかけられても素直に受け取れません。

自分なんて受け取る価値がない、誰も分かってくれないと自分勝手な思い込みで受け取らないのです。

せっかくプラス・ストロークが目の前にあるのですが受け取らないので、プラス・ストロークは消えてしまいます。

相手が贈ったプラス・ストロークは素直に受け取りましょう。

自分の心を元気にしましょう。

4.マイナス・ストロークを拒否する

マイナス・ストロークはいろいろな形で目の前にやってきます。

ときどき「何でそんなことを言うの!」と思う言葉をぶつけられて、ムカッとしたことはありませんか。

相手がマイナス・ストロークを投げてきてもサッと避けましょう。

駅の構内でたまたまぶつかったり、満員電車で足を踏まれたりしてマイナス・ストロークが投げられたとしても、突然の出来事で腹が立ちますが、腹を立てずにその場で気持ちを鎮めましょう。

腹が立ったとき心を静める方法

  • 腹が立ったとき10秒間心の中で数を数える

この方法をつかうと怒りがおさまってきます。

相手から投げられたマイナス・ストロークに反応したくなる気持ちは分かりますが、反応すれば自分の大事なプラス・ストロークの貯金が減ってしまいます。

さらにマイナス・ストロークも増えますから心の健康によくありません。

5.プラス・ストロークを自分自身に与えよう

海で深呼吸

私たちは常によくなりたいと思って生きています。

そんなときプラス・ストロークの貯金は少しずつ減っていきます。

私たちは真面目なのでついやってしまうことですが、頑張って成果も出ているのに「自分はまだまだ」「もっと頑張れ」と自分自身に強く言い聞かせることがありますね。

こんなときプラス・ストローク貯金が急速に減っていきます。

ですから頑張っている自分に対してほめ言葉をもっとかけましょう。

  • 「自分はこんなに頑張っている、すごい」
  • 「自分はここまでできるんだ」
  • 「自分は大丈夫だ」

自分に対して行動でご褒美を与えてプラス・ストロークを増やしましょう。

  • 旅行する
  • リッチな食事をする
  • 欲しかったものを買う
  • 陶芸教室で陶芸体験
  • パラセーリング
  • ガラス工房でガラス細工作り体験
  • ラフティング
  • シュノーケリング

などはいかがでしょうか。

このような体験をして人と人とのふれ合いをすると、さらにプラス・ストロークを受け取れるので心が元気になります。

まとめ・プラス・ストローク・心の栄養をふやして心が健康になるコツ

いかがでしたでしょうか。

心の栄養「ストローク」は私たちが生きるために必要なもので、ストロークがないと心が不健康になり、そのままでいると心が病気になったりします。

マイナス・ストロークより、プラス・ストロークが私たちの心を健康にします。

プラス・ストロークをたくさん貯金して、プラス・ストロークを与える人になりましょう。

プラス・ストロークを与えれば自分にもプラス・ストロークは返ってきます。

今回は心の栄養を増やして心も体も健康になる習慣についてご紹介しました。

最後までご覧いただきありがとうございました。

心理学は毎日を生きる知恵・心の波を穏やかに

プラス・ストロークとマイナス・ストローク。

普段人と関わりがあると必ず受け取りますね。

人との関わりがなくなると、ストロークが不足する、ストロークの貯金ゼロで心の病気にかかりやすくなります。

私は実際に体験して、このストロークのことを理解しています。

東日本大震災の後、職を失なってしばらく無職でいたときのことです。

取引先がマイナス・ストロークばかり与えるので、人と関わるのが煩わしくなっていたのです。

私はパチンコ屋さんに商品を納品する会社で営業の仕事をしていました。

他の人がパチンコ屋さんについてどのようなイメージをお持ちかよく分かりませんが、私にしてみればマイナス・ストロークが充満した場所で本当にイヤでした。

いつも無理難題ばかり言われて、言うことをきかなければ、いつでも取引をやめますよという相手の姿勢。

こんな得意先には行きたくないとずっと思っていました。

最初は仕事から開放されて本当にスッキリしたのです。

でも、取引先以外のコミュニケーションがなくなっていました。

会社で働く人たち、商品の仕入先の担当者、その他にもつながりがあった人がたくさんいました。

これまでの人とのつながりがすべてなくなっていき、少しずつストロークの残高が減ってきたんですね。

毎日がとてもつまらなくなってきました。

なぜこんなにつまらなくて味気ないのか原因が分かりません。

毎日が何となく不安で、何をすればいいのか分からなくなっていました。

本当に毎日がつらく何もしたくなくなります。

誰とも関わりたくなくなり、働く気持ちはさらになくなりました。

引きこもりの状態になっていたと思います。

あのとき心理学のストロークという考えを知っていれば、もっと人と関わることを考えていたのにと思うと残念でなりません。




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