いつも上から目線でモノ言いをするアイツは不愉快だ。
私に何かと攻撃してくるアイツには近づかないようにしよう。
こんな気持ちにさせる相手がいて、いつも悩んでいませんか。
こんな男が自分の近くにいると、気に障ってイライラしてきますね。
しかし、うっかりこんな人に口論をしかけたら、厄介なことにもなりかねません。
関係はさらに溝を深め、ますます悩みも深くなってしまいます。
どうしてこんな思いを持つようになったのか、思い当たることはありませんか。
相手があなたにエラそうな態度や攻撃を仕掛けてくるのは、もしかすると、あなたの言動が理由かもしれませんよ。
それとも、あなたを誤解している、嫉妬している、単に生理的に気にいらないと思っているのかもしれませんね。
しかし!このような状態になってもまだ、救いはあります。
心理学のテクニックを使うと相手と仲良くなれるのです。
今回は「苦手な人と仲良くなる心理テクニック」を紹介したいと思います。
職場の人間関係を改善したいとお考えの男性のあなたのお役に立ちましたら嬉しいです。
苦手な人と仲良くなる心理テクニック・毛嫌いするアイツはあなたの中身をよく知らない
心理学でよく使われる「ザイアンスの法則」では、人の心理について次のような3つの原則があると述べています。
- 人は、知らない人には、攻撃的、批判的、冷淡に対応する
- 人は、会えば会うほど好意を持つ
- 人は、相手の人間的側面を知った時に好意を持つ
普通なら、この法則を持ち出して相手との関係性を良くしていけばいいのです。
つまり次のようにすればいいのですね。
- 接触の機会を増やして、相手に好意を持ってもらう
- 接触の機会を増やして、フレンドリーな関係を持つ
- フレンドリーな関係になったら、雑談など個人的な話題をしながら、関係性を良くしていく
ただし、お互いに苦手な関係になってしまうとこのザイアンス法則を使うのは難しいでしょう。
なにしろ、すでにあなたに対して友好的な態度をとっていませんし、あなたを相当嫌っているのが明白だからです。
こんなときに、しつこく接触しようとすればするほど、相手はますます不愉快になるという状態になってしまうのです。
苦手な人と仲良くなる心理テクニック・苦手な人に頼みごとをする
相手があなたを毛嫌いしているのに、仲良くなれるはずなどないと思っていませんか。
いえ、大丈夫です。まだ方法はあります。
「自分を嫌っている人に、頼みごとをしてみる」方法です。
心理学の実験でもこの方法が有効であることが分かっています。
相手からすれば、嫌いな人から頼まれるのですから、当然断ってくることもあるでしょう。
でも相手が断らない場合だってあります。
もし相手が断らなかったなら、これが苦手な人と仲良くなるチャンスなのです。
相手がこの頼みごとを聞いて、頼みごとをやってくれたのなら、相手に対して十分すぎるぐらい丁寧にお礼をしましょう。ここがポイントです!
これがキッカケになって、関係が劇的に改善されてしまうという摩訶不思議な現象が起きてしまうのです。
私たちは好意を持っている人からの要請には積極的に応えようとする、という心理を持っています。心理学では「チャルディーニの法則」と言います。
嫌いな人の頼みごとは受け入れたくないのに、嫌いな人の頼みごとを受け入れてしまうと、相手の心理状態が不安定になるのです。
つまり「相手のことが嫌いなのに、何で頼まれてしまったのだろう?」と心の中で矛盾と葛藤が生まれます。
人はこの矛盾や葛藤は不快ですから、不快を解消しようとします。
こんなふうに・・・
「本当はアイツのこと本当はそれほど嫌いじゃなかったんだ。嫌いじゃないから頼まれたんだ」
その上、頼んできたこれまで嫌いだと思っていた人から、丁寧なお礼を言われると相手に対する見方も変わってくるのです。
「へえ、コイツ意外といいヤツなんだな」
お分かりいただけたでしょうか。
苦手な相手だから頼めないと思うよりも、進んで相手に頼みごとをして相手に気に入られる方がいいと思いませんか。
苦手な人と仲良くなる心理テクニック・苦手な人に相談する
同じような方法として、もうひとつ心理テクニックがあります。
それは「自分を嫌う人に対して相談を持ちかける」という方法です。
苦手な相手が好きなこと、得意なこと、とても関心を持っていることなどの情報を仕入れておいて、相手に対して相手の自尊心をくすぐるように相談を持ちかけてみるのです。
相手を持ち上げるように話します。
「〜さん、〜〜について知識豊富って聞いてます。良かったら教えていただけるとうれしいんです」
相手からアドバイスをもらったら再度相手の自尊心をくすぐりましょう。
「なるほど、ありがとうございます。とってもいいことを聞かせてもらいました。ありがとうございます」
ありがとうございます、は2回以上言ってもいいかもしれませんね。
とにかく相手を絶賛してホメまくりましょう。
苦手な人と仲良くなる心理テクニック・馴染みのない人からのホメ言葉の方がうれしい
人は、普段仲良い人からほめられるより、なじみのない人からほめられると、どういうわけかさらにうれしさが増すのです。
これを心理学では「アロンソン不貞の法則」と呼んでいます。
つまり、これまで苦手で仲が良くなかった相手とは、なじみのない状態だったので、より一層相手にしてみればうれしさが増すのです。
これで、苦手な人と仲良くなることができるのですね。
まとめ・苦手な人と仲良くなる心理テクニック|職場での人間関係を良くするために
いかがでしたでしょうか。
人間関係は私たちが生きていく中で、なくてなならないものです。
たしかに人間関係は時には面倒で、逃げ出したくなるときもあるでしょう。
たとえば苦手な人がいて、いつも相手から嫌われているなんて場合ですね。
しかし、その苦手や嫌いも心理学のテクニックを使うと、相手の心理をコロッとひっくり返してしまうことがあるのです。
同じように自分自身も、何かをキッカケにしてコロッと変わってくることがあります。
つまり見方、考え方しだいでどのようにでもなるということですね。
今回は「苦手な人と仲良くなる心理テクニック」を紹介してきました。
最後までご覧いただきましてありがとうございました。
心理学は毎日を生きる知恵・心の波を穏やかに
今回は苦手な人と仲良くなる方法について書いてきました。
心理学の観点から言うと、自分が苦手とする人には自分と似たところがあるから、嫌いになるということがあるそうです。
つまり相手の嫌いな部分が自分の中にもあるということなのです。
ちょっとすぐには信じられないかもしれませんね。
私も最初、この話を私のメンターから聞くまで信じられませんでした
メンターは「嫌いな人にも教えられることがありますよ」と話しています。
嫌いなのは自分にもあるから、そこがよく見える、その部分を相手から見せつけられるからイライラするのだそうです。
鏡に写った自分を見ている心境なのかもしれませんね。
もしよかったら、ご自身で嫌いな人を思い浮かべて、自分にもその嫌いな部分はないのかな〜?と観察してみてください。
私が昔よく「イラッとした」のは自慢げに話をする人でした。
つまり私も同じように自慢げに話をするタイプの人間だったということですね。
メンターの話を聞いてから、私がイラッとした時は「自分にも何か問題があるときだ!」と考えるように注意しています。
そうしていると嫌いで苦手な人を好きになるコツが分かるかもしれませんよ。