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ネットワークビジネスを抜けられない秘密|12の心理テクニック

ネットワークビジネス01

この商品お肌にいいんだけど使ってみない?

このサプリ使い始めたら身体の調子が良くなったよ。

ネットワークビジネスは、知り合いからまずこんな感じで勧められるところから始まります。

さらに商品を使い始めるようになると他にも商品を勧めてきて、それが続くと今度は「お小遣い稼ぎにやってみない?」とネットワークビジネスで商品を販売する方へのお誘いが始まります。

若い人たちを中心にネットワークビジネスが口コミで広がっています。

私もたった10ヶ月間でしたが、ネットワークビジネスの世界に入ってナマの経験をしました。

ネットワークビジネスの人たちはとても元気で明るく、魅力的で親切、一緒にいると楽しいという特徴があります。
それに惹かれて若い人立ちを中心にこのビジネスの世界に簡単に入ってきています。

ただし現実のネットワークビジネスの世界はそれほどラクではありません。

彼らが言うほど稼げていないからです。

しかし一度この中に入ってしまうと、なかなか抜けられなくなります。

彼らが心理テクニックを上手に使って、私たちを知らず知らずのうちに抜けられなくしているのが理由なのですね。

そこで今回は「ネットワークビジネス抜けられない秘密・心理テクニック」という題で、ネットワークビジネスにはまってしまうワケとなぜネットワークビジネスから抜けられないのかをご紹介していきたいと思います。

現在、ネットワークビジネスに誘われているという方に、ぜひご参考にしていただきますと幸いです。

ネットワークビジネスの心理テクニック1.フレンドリーテクニック

うまくいく

心理テクニックその1の「フレンドリーテクニック」とは、素晴らしい友人を演じて好感度を高め、相手を説得すること。

思いやりがあって真面目で親切な「人格者」を演じて、相手に「フレンドリーな人間関係を築けている」と思い込ませることです。

この関係ができあがると相手は頼みごとを受けたとき「ノー」と断りづらくなります。

ネットワークビジネス・私の場合

私をネットワークビジネスに誘ったトレーナーのAさんは、私が腰痛で体力が落ちて困っている話を聞いて、腰痛にならないトレーニング法や正しい歩き方、食事のとり方などを親切で丁寧に教えてくれました。

体のことで心配があればいつでも連絡ください、と話しました。

また自分の仲間が主催しているヨガ教室で一緒に身体を動かしましょう、と誘いがあり、彼の車で一緒に出かけたこともありました。

彼の思いやりのある態度に、私は親密な関係を築けていると思い込んでしまいました。

ですから、Aさんから商品の紹介を受けると購入したくなりました。

ネットワークビジネスの心理テクニック2.ウィンザー効果

仲間

心理テクニックその2の「ウィンザー効果」とは、第三者を介して信憑性を高めること。

第三者を介した情報や噂話のほうが、直接伝えられるよりも信憑性が高くなって、伝えた人も好印象を持つことを言います。

人をほめるときに効果があって、誰かが言っていたよという形でほめると好意的に受け止めてもらえるのです。

ネットワークビジネス・私の場合

トレーナーのAさんから誘いを受けて参加した、ネットワークビジネスの勉強会では、Aさんからたくさんの人たちを紹介されました。

ネットワークビジネスの勉強会は、販売する商品の効能、商品を使った感想や効果などの説明を聞いたり、人生を楽しく生きることについての講演を聞いたりします。

そのとき誰からも「小島さんは素敵な人だって聞いてますよ」とか「小島さんは楽しくておもしろいんですってね」とほめられて、とても良い気持ちになりました。

初めてあったばかりなのに、ほめられて恥ずかしいのですが、自分が認められていると思えてうれしくなるのです。

こんなとき、Aさんも他の勉強会で紹介された人たちにも好意を抱いてしまいました。

ネットワークビジネスの心理テクニック3.アロンソン不貞の法則

リアクション

心理テクニックその3の「アロンソン不貞の法則」とは、馴染みのある人より、関係の浅い人のほめ言葉のほうが印象に残ること。

人は親しい知人にほめられるよりも、馴染みのない人からのほめ言葉のほうが印象を強く受けてしまうことをいっています。

ネットワークビジネス・私の場合

ひとつ前のウィンザー効果と重なる部分があります。

私がネットワークビシネスの勉強会に初めて行ったとき、会場でAさんから紹介してもらったのは初めて会う人たちばかりでした。

しかし誰からも「小島さんは素敵な人だって聞いてますよ」とか「小島さんは楽しくておもしろいんですってね」とほめられると、とても良い気持ちになるのです。初めてあったばかりの人に、ほめてもらえる驚きとうれしさで気持ちがよくなりました。

ネットワークビジネスの心理テクニック4.マッチング仮説

なかよし

心理テクニックその4の「マッチング仮説」とは、人が自分と似た人に惹かれるという傾向があるということ。

人は似たような人同士が集まりやすいということです。

ネットワークビジネス・私の場合

私が入っていたネットワークビジネスに参加する人たちは、似たような人たちの集まりでした。

アトピー、胃腸障害、身体の不調、女性特有の体調不良など健康上のトラブルを抱えて悩んでいた人たちや社会に出ても仲間がいなくて寂しい思いをしていた人たち、頑張って働いても収入が増えずに悩んでいる人たちが多かったです。

みんなが似た悩みをもっていましたから、悩みを話し合ったり励まし合ったりして、全員が仲間だという連帯感を持たせます。

こんな仲間といれば生きがいを感じるなあ、と思うようになってくるのですね。

こんな時、仲間から抜けようと考えたりはしないものです。

ネットワークビジネスの心理テクニック5.単純接触効果

仲間で楽しむ

心理テクニックその5の「単純接触効果」とは、接触回数が多ければ多いほど好感度が高くなること。

何度も見たり聞いたりしていると、違和感を感じなくなり、安心感が芽生えてポジティブな印象を抱くことをいいます。

ネットワークビジネス・私の場合

私の場合、誘ってくれたAさんと毎週のように会っていました。

彼と話をしていると楽しくなっていつまでも一緒にいたいと思うようになりました。

また、彼が誘ってくれたネットワークビジネスの勉強会に何度も参加していくと、いろいろな人と知り合いになれます。
自分の友だちが増えてきたと思えるので、何度でも勉強会に行ってみたいと考えるようになりました。

ネットワークビジネスの心理テクニック6.自己開示

ハートを見せますよ

心理テクニックその6の「自己開示」とは、相手と秘密を共有して親密性を高めること。

自分の良いところもダメなところも、さらに誰にも言えない秘密なども含めて、ありのままを伝えることです。

自己開示をされると相手は「私を信頼してくれたからこそ、打ち明けてくれたんだ」と感じてその人に対して親近感を覚えるようになります。

さらに相手自身も「返報性の法則」という「お返ししたいという心理」が働くため、相手も心を開いて「自己開示」するようになるのです。

ネットワークビジネス・私の場合

Aさんは、自分の出身やネットワークビジネスに入るまでの自分の人生、辛かった思い出や大変だった出来事、さらにネットワークビジネスに入ってたくさんの人と出会い、仲間ができて人生が変わったことも話してくれました。

相手の話を聞いているうちに、自分も話さないといけないなと思うようになってしまいます。

いつの間にか、私も自分のこれまでの辛かったこと、大変だったことをたくさん話していました。

彼は大変でしたね、すごい経験をしたんですねと親身になって聞いてくれたのです。

すると彼をさらに信頼してしまいました。彼は本当の友だちなんだと思うようになったのです。

ネットワークビジネスの心理テクニック7.ランチョン・テクニック

ビュッフェスタイル

心理テクニックその7は、ランチョン・テクニック。食事中に提案された意見には「ノー」と言いにくくなること。

人は、楽しい食事の場では、ネガティブな気持ちにならないものです。

こんな時、交渉やお願いごとをすれば「いや」と言い出しにくくなるのですね。

この交渉やお願いは、食前や食後ではなく「食事中」なのがポイントです。

ネットワークビジネス・私の場合

Aさんとは毎週のようにファミレスで朝の定例で朝カフェをしていました。

まずは彼から朝の朝食会をしようという提案がありました。

食事をしているときって、何となく不思議に楽しくなりますね。

食事をすること自体も楽しいのですが、食事の中での会話が楽しいのだと思います。

私がこの一週間の自分の出来事を話すと、彼はとても楽しそうに話を聞いてくれます。

彼のその様子を見ているだけで、私もうれしくなります。

私は毎週彼と会うのが楽しみになっていました。

さらに彼が誘ってくれたネットワークビジネスの勉強会を終わった後にも、同じようにファミレスで食事会がありました。

食事中にみんなと仲良く話している雰囲気がなんとも楽しかったです。

そんな時、全員の一体感を感じ、大切な友だちなんだなと思ってしまうのです。

ネットワークビジネスの心理テクニック8.スリーパー効果

怪しい

心理テクニックその8の「スリーパー効果」とは、最初は疑っていても、時間が立つにつれて信用し始めること。

誰でも信頼できない相手からの説得に初めは疑うのですが、時間が立ってくると「あんまり信用できないな」と認識しているはずなのに、次第にその気持ちが薄れてきて、相手を信じてしまうのです。

ネットワークビジネス・私の場合

私が参加したネットワークビジネスの勉強会では、販売する商品の効能、商品を使った感想や効果などの説明や、人生を楽しく生きることについての話を聞きます。

初めて話を聞いたときは、「これって本当なの?」と頭から疑ってかかるのですが、何度も繰り返し勉強会に参加していると、その話が何となく正しいく思えてくるのです。

さらに勉強会全体でポジティブな雰囲気に盛り上がっているのもこの効果を高めているのだと思います。

「絶対この方法しかない!」という言い切りの言葉がたくさん出てきます。

これを何度も聞いていたら次第に疑いが消えてきて、信じてしまうのです。

これはAさんだけの力でなく、ネットワークビジネスの仲間全員の力で盛り上げていることにも原因があります。

「この仲間が本当の友だちだ」「ここから抜けたくない」「販売する商品を買って自分ももっと人生を楽しみたい」という気持ちになってきます。

ネットワークビジネスの心理テクニック9.プラシーボ効果

薬

心理テクニックその9の「プラシーボ効果」とは、効果のないニセの薬(プラシーボ)なのに症状が改善してしまうこと。

何の薬効のないクスリに似せた砂糖の粒を「これは良く効く治療薬だよ」と言って与えると、一定の割合で症状がよくなってしまう現象のことです。

(1)暗示作用(2)条件付け(3)期待の3つの作用で、脳内物質が分泌して本当に改善してしまうからと言われています。

ネットワークビジネス・私の場合

私がネットワークビジネスの勉強会に参加したとき、Aさんがこういったのを覚えています。

「商品がとても素晴らしいんですよ。これを愛用するとさらに効果が出てきます。今日の勉強会でわからないことがあったらどんどん質問してくださいね。質問の答えを聞いて納得したら、もっと効果がありますよ」

最初、彼の言葉の意味が分かりませんでした。

しかし心理学を理解するようになり、今思い返してみると、これって「プラシーボ効果」のことだったのですね。

つまり「信じて使うと、ますます商品の持っている効能以上に効果が出る」ということなのでしょうか。

私から見ても、商品の品質には全く問題がないと思います。ただし販売価格が異常に高すぎることが問題なのです。

販売価格が高くてもそれ以上に効能があれば、人は信用してお金を払ってしまうのですね。

ネットワークビジネスの心理テクニック10.一貫性の法則

心理テクニックその10の「一貫性の法則」とは、一貫した行動を取らなければ、気がすまないという心理が働くこと。

人は「一度起こしてしまった行動をやり通したい」という心理が働きます。

一貫した態度をとらないと、がっかりされたり、信用がなくなると無意識に感じ取るからなのですね。

ネットワークビジネス・私の場合

Aさんと一緒に行動するようになればなるほど、彼からの誘いは断れません。

親切にしてくれる彼をがっかりさせたくないと思ってしまうからです。

彼はひと月に何度も勉強会やイベントなどの集会に誘ってきます。

時には都合があって断りたいなと思うのですがのですが、彼に申し訳ないと感じてしまうのです。

自分の本来の予定を変えてまで参加していました。

ネットワークビジネスの心理テクニック11.フット・イン・ザ・ドア・テクニック

フットインザドア

心理テクニックその11の「フット・イン・ザ・ドア・テクニック」とは、最初は小さなお願いをしてから本当のお願いごとをすること。

誰でも承諾できるようなささいなお願いから始まって、次々にお願いを通す方法です。

さきほど紹介した、一貫性の法則(自分の態度や行動に一貫した態度をとって相手から信用されたいと思う心理)を応用したお願いのテクニックです。

人は相手からの最初の小さなお願いを承諾してしまうと、その後に続く相手からのお願いについても一貫した態度をとろうとしてしまいます。つまり相手の言いなりになってしまいます。

ネットワークビジネス・私の場合

私がAさんからネットワークビジネスを勧誘された、もともとは私の腰痛が始まりでした。

私は腰痛で体力もなく、Aさんはそれを見て、腰痛にならないトレーニング法や正しい歩き方、食事のとり方などを親切丁寧に教えてくれたのです。

彼はトレーニング法を教えたところで、私にネットワークビジネスの商品を勧めてきました。

「この商品を一緒に摂ると健康な身体づくりができるんですよ」と彼は話しました。

こうして身体づくりのために2種類の商品を購入すると、彼は次から次へと商品を「これは身体にいいんですよ」といって勧めてきます。

このように一度購入してしまうと、それを足掛かりに次々と商品の種類を増やしていくのです。

彼はほかにも何かと理由をつけて、商品の追加購入をお願いしてきました。

「あともう少しで私の売上目標を達成できるんです。ですから何とかお願いします、売上達成に協力してください」

私はそのお願いを断ることができず、彼の言うまま協力してしまいました。

ネットワークビジネスの心理テクニック12.集団思考−不敗幻想

一致団結

心理テクニックその12の「集団思考」とは「赤信号みんなで渡れば怖くない」のこと。

集団思考がさらに強化された「不敗幻想」というものもあります。

自分たちが所属している集団こそ力がある。みんなで頑張っているから、私たちの集団はどんなことでも乗り越えられると思ってしまう幻想のことをいいます。

不敗幻想に支配されている集団では、集団の結束を乱すような反対意見は出せなくなります。

ネットワークビジネス・私の場合

ネットワークビジネスの勉強会やイベントでは、ネットワークビジネスで成功した人たちの話がたくさん紹介されました。

ネットワークビジネスを続ければ人生が豊かになります、人生が楽しくなります、仲間がたくさん増えますと夢いっぱいの話が毎回満載です。

最初これに疑問を感じていても、その場の雰囲気にすっかり飲まれてしまいます。

参加者の誰もが「今日の勉強会はよかったね」「楽しかったね」と話すので、自分もそれに合わせないといけないと思ってしまうのです。

私もそれに対して何も意見を言えませんでした。意見を言えるような雰囲気ではありませんでした。

まとめ・ネットワークビジネスに入ってしまう秘密は心理テクニック

いかがでしたでしょうか。

ネットワークビジネスの人たちはとても元気で明るいのが特徴です。

彼らは魅力的で親切なので、自分も入りたいと簡単にネットワークビジネスの世界に入ってしまいます。

ただしそこにはネットワークビジネスから抜けられない心理テクニックが使われていました。

実際には稼げないのに、頑張ればいくらでも稼げるといった雰囲気が怖ろしいと思いました。

今回は「ネットワークビジネス抜けられない秘密は心理テクニック」という題で、ビジネスにハマってしまう心理テクニックやなぜビジネスを抜けられないのかをご紹介してきました。

現実のネットワークビジネスはラクではありません。

思ったように稼げないからです。

もしこれからネットワークビジネスをやりたいとお考えでしたら、ちょっと時間を置いてみて考え直してみてはどうでしょうか。

彼らの心理テクニックはとても巧みなので、それに乗せられて自分の判断能力が鈍っているかもしれません。

今回は私の実体験をもとにして記事を作成しました。

最後までご覧いただきありがとうございました。

心理学は毎日を生きる知恵・心の波を穏やかに

今回のネットワークビジネスの記事を思い返しながら書いていて、自分が実に上手く乗せられていたかを思い知らされました。

ただしネットワークビジネスを誘ってくる人だって、実はとても普通の人で、悪人とは思えないのです。

彼らは自分の夢を実現するために必死で商品を売ろうと頑張っています。

しかし彼らの頑張りは少しズレているのです。

自分たちの夢の実現のため、他人を踏み台にしていることがズレているのです。

とても高価な商品を何のためらいもなく購入させているということですね。

ネットワークビジネス自体の販売システムに問題があります。

この販売システムは上部と下部の組織に別れていて、下部の人たちは大変苦労しています。

これからネットワークビジネスを始めるとなると、最底辺の下部組織からのスタートになります。

常に新しい購入者を探すため、たくさんの人に声をかけなくてはなりませんし、実際そんなに簡単に商品を購入する人は集まりません。

再度ご忠告しておきますが、やめておいたほうがいいです。

私の場合は商品の購入だけでしたので、幸いネットワークビジネスの商品を販売して苦労することはありませんでした。

私も以前からネットワークビジネスのことはよく聞いて知っていたのです。

「自分は絶対に引っかからない」と思っていましたが、まったく簡単に引っかかってしまうものです。

人間の心理を利用あるいは悪用するって怖いことですね。

私のメンターはこんな話を私にしてくださったことがありました。

人間は自分の持っているフィルターを通して世の中を見ていて、そのフィルターは歪んでいるから、本当の真実を正しく見ることができないんですよ。

私はまだまだ未熟者なので、その心境に達していません。

メンターのもとで学ぶようになってから、歪んだ自分のフィルターに気づくようになってきました。




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