生き方を考える

かわいそうな私。不幸自慢をやめると人生は変わりだす

かわいそうな私

かわいそうな私。

悪いあの人。

アドラーの考え方について書かれた「幸せになる勇気」を最近何度も読み返しているなかで、毎回気になっている言葉です。

私自身もかつて離婚を経験し、「かわいそうな私」と「悪いあの人」のことでずっとわだかまりを持ってきました。

ほかにもこれまで生きてきた中で、「○○さんには〜された、だから私はかわいそう」という感情を持ち続けてきたと思います。

しかし最近出会った人との話の中で、自分はいかに小さな人間だったかを感じさせられた経験をしました。

今回は「かわいそうな私、と不幸自慢をやめれば歩き出せる」という内容でご紹介したいと思います。

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かわいそうな私、悪いあの人とは「幸せになる勇気」の一節

まず「幸せになる勇気」の一節をご紹介したいと思います。

家族や友人と語らうとき、相談を持ちかけるとき、いま自分がなにを話しているかを自覚することは、なかなかむずかしいものです。

しかし、けっきょくこのふたつしか語っていない

・・(中略)・・

「悪いあの人」を非難するか、
「かわいそうなわたし」をアピールする(か)。

でも、われわれが語り合うべきことは、ここにはないのです。

あなたがどんなに「悪いあの人」について同意を求め、「かわいそうなわたし」を訴えようと、そしてそれを聞いてくれる人がいようと、一時のなぐさめにはなりえても、本質の解決にはつながらない。

・・(中略)・・

そう、われわれが語り合うべきは、まさにこの一点、「これからどうするか」なのです。

「悪いあの人」などいらない。

「かわいそうなわたし」も必要ない。

(引用:幸せになる勇気、より)

アドラー心理学では、人間の可能性を信じるからこそ、悲劇に酔うことを否定している、といいます。

この文章を読んでいて、何か私の心に感じるものがありました。

それは、私の出会った人に感じた経験からです。

かわいそうな私とは?

幸せになる勇気のこの一節には、参考となる人がいるのです。

それは私がかつて会社に勤めていたときの同僚、Aさんのことです。

Aさんは私より10歳ほど年上の女性です。

私が会社を辞める時、私の代わりとして入ってきた方でした。

ただし同僚といっても、私の仕事を引き継ぎする、わずか10日間を得意先回りなどで一緒に回っただけの付き合いでしかありません。

でもAさんには、私に何か通じるものがあったのだと思います。

Aさんは、私が会社を辞めた後もちょくちょく私に電話をかけてよこし、2人でよく世間話をしたりしていました。

最近は1年近く連絡が途絶えていたのですが、ついこの前、Aさんから電話がありました。

私が「しばらくぶりですねぇ」と言うと、Aさんは「私最近まで病気で入院していたんです」と話します。

何だか気になったので、「今度一緒にお茶しましょうか」と尋ねたところ、AさんはOKしてくれました。

仙台駅で待合せをして、駅近くの料理店で食事をしてきました。

かわいそうな私?なんだろうか、Aさんは

Aさんは東京の大学を卒業して、東京の会社に勤め、そこで知り合った男性と結婚して4人のお子さんに恵まれたそうです。

ご主人はAさんには専業主婦であることを望み、東京で幸せな暮らしをしていました。

しかし、「主人は東京の会社の生活に合わなかったようだ」とAさんは話します。

そのうちにご主人は、Aさんに何の相談もなく会社を辞めてしまい、ご主人の実家、秋田に家族全員でUターンすることに。

そこでご主人は会社に勤めたものの、仕事上のトラブルで「うつ病」になってしまいます。

仕事ができなくなって、収入が途絶えてしまいました。

毎日働かずふらふらしているご主人に向かって、Aさんは強く詰めよったそうです。

「働いて家にお金を入れてください」

このように何度も強く話したとAさんは言いました。

しかしご主人は会社での仕事を続けられず、自分の技術を活かせる仕事で独立するよと話していた矢先、マラソンの練習の帰り道に脳梗塞で倒れ、そのまま意識が戻らないまま帰らぬ人に。

さらに亡くなった後出てきたのが、ご主人が独立のために借りた借金でした。

しかし借金だけで、お金は使ってしまってどこにもありません。

ご主人の実家に暮らし、保険の仕事をして収入を得て、借金の返済をしながら、4人の子どもをなんとか育てあげたといいます

さらに、子どもがひとり、ひとりと独立してきてやれやれと思っていた頃になって、自分の母親が認知症にかかってしまいました。

秋田にいる夫の両親を置いたまま、一人暮らしの自分の母を介護するため、ひとり自分の実家に戻ったと言います。

Aさんは2年間母親が亡くなるまで、たったひとりで介護しました。

さらにAさんは母親が亡くなった後でもゆっくりできません。

まだ残っている借金の返済があります。

ハローワーク求人に応募して入った会社は、1か月もたたないうちに倒産。

その次に仕事を探した先が、私が勤めていた会社でした。

さらにAさんには、まだまだ試練は続きます。

入社して1年後、自分の胸にしこりがあるのに気づき、検査したところ乳がんが発覚。

幸い早期発見だったとのことで、手術も成功し、つい最近になって職場に再復帰したばかりだなのだそうです。

Aさんはひとつひとつ言葉を選びながら私に話していました。

しかし、Aさんは不幸を自慢しているようには見えませんでした。

かわいそうな私と思っていたら、Aさんは生きられなかったかも。

Aさんの話を聴いていて、自分なんて全然たいしたことないなあと思ったのです。

今まで自分の置かれた境遇を「とてもかわいそうな私」と思ってましたが、Aさんに比べたら、私なんてずっと幸せな方です。

全く勘違いもいいところです。

もし、Aさんが自分を「かわいそうな私」と思って、悲劇のヒロインになりきっていたら、絶対前向きに生きてこれなかったかもしれません。

もちろんお子さんが4人もいらっしゃったので、クヨクヨなんてしていられなかったのもあるでしょう。

さらに、ご主人の残した借金。

Aさんは「この借金があったおかげで、逆にやらなければならないと考えたんです」と話します。

Aさんは私より10歳年上ですが、経験からいえば、はるかに大人なんだなと思いました。

こんなAさんの話を聴いているうちに、自分の不幸自慢はもう止めようと思ったのです。

かわいそうな私から脱却するには、過去にとらわれない生き方をする

紙飛行機

「幸せになる勇気」の引用でも述べましたが「これからどうするか」なのですね。

Aさん自身が過去にとらわれていて、自分を「かわいそうな私」と思い、ご主人を「悪いあの人」と恨み続けていたら、ここまで生きては来れなかったかもしれません。

Aさんは過去にとらわれない生き方をとりました。

「これからどうするのか」を考えたので、今のAさんがあるのですね。

見た目は穏やかで物静かな女性ですが、芯はブレない人なんだな、と改めて見直しました。

かわいそうな私?Aさんと私の共通点は?

Aさんと話をしながら、私とAさんとの共通点は何だろうと考えました。

Aさんの話していた言葉でピンときた言葉があります。

Aさんは、脳梗塞で倒れ担ぎ込まれた病院で、ご主人に対してこのように心の中で強く思ったのだそうです。

「これまで好き勝手なことをしてきて、いい気味だ、ざまあみろ!」

しかしご主人はそれに対して何も応えることなく、この世を去ってしまいました。

Aさんの心の中に残った強い感情の行き場がなかったのかもしれません。

私は離婚のなかで似たような修羅場を経験してきました。

そんなAさんから見ると、私はかつてのご主人のように思えたのでしょうね。

Aさんは、その時の怒りの感情をずっと後悔していたようでした。

私は、Aさんのご主人の身代わりだったのかもしれません。

まとめ・かわいそうな私、不幸自慢をやめれば歩き出せる

いかがでしたでしょうか。

今回は「かわいそうな私、不幸自慢をやめれば歩き出せる」という内容で、私が実際に経験したことをご紹介してきました。

幸せになる勇気では「かわいそうな私」や「悪いあの人」にこだわっていては、何の解決にもならないと述べています。

そのためには「これからどうするのか」を考えること、それも自分自身で考えることが重要だと私も思うのです。

実際に大変な苦労をしてきた人の話を聴いて、自分の甘さに気づいたのです。

Aさんとは、仕事の上では10日ほどしかご一緒できませんでしたが、心の友のような気持ちです。

ところで、普通でしたらこんな深い話をお互いにすることはありませんね。

もし、この人とはずっと長く友だちでいたいと思うのなら、ひとつ提案があるのです。

心理学では「自己開示」と言って自分の内面の考えや思いを相手に伝えると、相手も同じように「自己開示」してくれるのです。

さらにこちらから与えると、相手も返してくれるという「返報性の法則」も働きます。

私がAさんと仲良くなれたのは、私が先に「自己開示」をしたことで、相手も心を開いて話してくれたからだと思います。

ただし、どんな人に対しても自己開示する必要はありませんよ。

中には弱みにつけ込む人がいますからね。

最後までご覧いただきありがとうございました。

心理学は毎日を生きる知恵・心の波を穏やかに

今回の記事はいつもとかなり内容を変えてみました。

これは私のメンターとの面談での話です。

メンターは私のブログの記事を見て「まるで教科書みたいで面白くないですね」とおっしゃいました。

(うわっ、痛いとこ突かれたわ!)

「もっと自分を出してみたらどうですか。これまでの自分の経験をどんどんブログに入れてみてくだい。小島さんは過去からの離脱が大切なテーマなんですから、書いていくことが大切なんですよ」

「は、はい。わかりました!」

私もこの記事と同様に「これからどうするか」が大切だということなんですね。

私の経験がみなさんのお役に立つようこれからも頑張って書いていきますね。

ホントにここまでお読み頂きありがとうございます。

 




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