会話をしていて、相手がどんな気持ちでいるんだろうか?と考えたことはありませんか。
私たちは仕事の上での会話、友人との会話、恋人との会話、などなど・・・誰かとコミュニケーションをとっています。
コミュニケーションをしていて会話がはずむ場合もあるし、うまくいかない場合もありますよね。
そんな時、会話の中で相手がどのように考えているのか、思っているのかが分かるようになれば、相手とのつながりをもっと深くできるし、仕事上の取引だってうまくいくかもしれません。
相手の気持ちを知るためには、会話以外から探る方法があります。
ポイントは相手が話すときにしている手や指の動き。
手や指の動きを見ることで相手の本音や心理が分かってしまうのです。
私たちは意識して言葉でうまくごまかしたつもりでも、身振り手振りといった体の動きについては自分の意識と関係なく動く習性があります。
私たちの心は意識している外側と意識していない無意識の内側に分かれています。
さらに自分自身が意識して行えるのはせいぜい20%ぐらいで、残りの80%は無意識で動いてしまうのです。
無意識というのは私たちの本能、潜在的な欲求、私たちの欲望に支配されています。
また手や指というのは人間の身体の中で最も神経が通っています。
つまり無意識の心理状態は直接手や指の動きに表れてしまうのです。
「手や指の動きを観察する」ことで相手の本音を探ってみましょう。
今回は、手の動きから分かる相手の心理という題で、相手が会話の中で無意識に行っている手の動きと、そのときの相手の心理状態をご紹介していきたいと思います。
手の動き1.相手がポケットに手を入れて隠す
相手がポケットに手を入れて隠すときには、相手は接近されるのを拒否しています。
特に対面で向かい合ったときに、この動きをしていたら、相手は自分の気持ちを悟られたくないと思っています。
また不安だったり自信がなかったりする場合にも、人は無意識に手や手のひらを隠そうとします。
その上手を腰の後ろに回し、こちら側に見せないようにする場合にも接近されるのを避けようとしています。
手の動き2.相手が腕を組む
相手が腕組みをするときは、防御や拒絶を表しています。
周囲の人たちが近寄らないように心理的な防御線を張っているのです。
また普段からよく腕組みをしている人は警戒心や猜疑心が強く、自己中心的な性格の持ち主です。
腕組みの心理・3つのパターン
さらに腕組みの心理には3つのパターンがあり、それぞれ意味が異なります。
1.防衛的な腕組み
相手からの攻撃を防御、拒絶しようとしている表れです。
相手からの攻撃を避けようとする気持ちがあると腕組みをします。
2.威圧的な腕組み
自分の強さや地位の高さを誇示しようとしている表れです。
相手を見下し、自分の方が立場が上だと思っています。
3.慰め的腕組み
誰かにそばにいてほしいと思う気持ちの表れです。
心細さを感じ、誰かに傍にいてほしいと願っている気持ちが表れています。
手の動き3.頭の後ろで手を組む
相手が頭の後ろで手を組むときには、次の2つの意味があります。
後ろ手にする心理・2つのパターン
1.相手に対して優越感をもっている
相手に対して優越感を持つ場合には、頭の後ろで手を組みます。
2.相手一人だけの状況の時は、リラックス
頭の後ろで手を組んでいる状態であっても、一人のときにそのようにしていれば、心穏やかにしています。
手の動き4.首の後ろをさわる
相手が首の後ろをさわってるときは、不満や退屈を表しています。
相手が「やれやれ」「うんざりだ」と考えているときにこんな行動をとります。
さらにため息をついているのまさしく心理です。
手の動き5.後頭部をさわる
相手が照れ隠しをしている心理の表れです。
照れ隠しをしたり恥ずかしかったりと、自分の気持ちを紛らせるため、つい無意識に頭の後ろを手でさわってしまいます。
手の動き6.頬を手でさする
相手がストレスを感じたり緊張したりしていることの表れです。
頬をさすると血流が良くなります。
それによって、顔の筋肉が柔らかくなり表情が穏やかになります。
意識していなくても人間はそれを本能的にしてしまうのですね。
頬をさすることで気持ちを落ち着かせようするのです。
手の動き7.唇をさわる
相手が不安を感じるときに唇をさわります。
不安感を抑えて平静を保とうとする気持ちの表れです。
手の動き8.あごをさわる
相手が手であごをさわるのは2つの意味があります。
あごをさわる心理・2つのパターン
1.相手からの口撃を防御しようとする表れ
相手の会話に負けまいとするとき、自分を守ろうとするとき、あごをさわります。
2.慎重に話を聞こうとする気持ちの表れ
相手が会話の内容に慎重になって、良く聴こうとするときに、落ち着かせるためあごをさわります。
手の動き9.話すとき口を手で隠す
話すときに口を手で隠すのは、相手が自分の内面を見せたくない、本心を知られたくないと思っている気持ちの表れです。
話すとき口を手で隠すのは、おもに女性が多いですね。
うっかり本心を話すのではないかと不安になり、口を無意識で押さえてしまいます。
手の動き10.手で鼻をさわりながら話を聴く
手で鼻をさわりながら話を聴くとき、相手は会話の内容について疑問に感じています。
「これ、本当なんだろうか」と不安に思い、その気持ちから無意識に鼻をさわって不安の解消をしています。
手の動き11.手で鼻をさわりながら話をする
手で鼻をさわりながら話をしているのなら、相手が「ウソ」をついている可能性がとても高いです。
話している「ウソ」がばれるのを不安に感じるために、その不安を解消しようとして無意識に鼻をさわってしまいます。
手の動き12.女性が髪を手でさわる
女性が自分の髪をさわるときは、不安を感じたり、甘えたいと思っている心理の表れです。
女性が好きな人を目の前にしたとき、特にこの動きをしますよね。
それは緊張をほぐそうとしていて、無意識にさわっているのです。
また好きな人に甘えたいと思っているときも同様で、自分がどう思われているかを気にしています。
ただし、髪をさわるにしても反対の意味の場合もありますよ。
それは「退屈しているとき」
つまらなそうな表情で女性が男性の前で髪をさわっているときは退屈しています。
手の動き13.髪をかきむしる
髪をかきむしったり髪をひきぬいたりするときは、強いストレスを感じていたり、不安に悩まされていたりする状況にあります。
さらにこの行動は自己中心的な人や完璧主義の人にも見られます。
手の動き14.テーブルの下に手を隠す
相手がテーブルの下に手を隠そうとするのは、本音を隠したい気持ちが表れています。
会話の内容が真相に迫ってきたとき、相手が本音を隠したいとき、人は無意識に手を隠そうとするんです。
テーブルの上に手を出しておくと、相手に自分の考えが伝わってしまうのではないか、それを恐れて無意識に隠してしまうのですね。
例えばお金に関する話題になったとき、急に机の下に手を隠してしまうようなら、お金のことで何か隠し事があるのか、それともお金のことで聞かれたくない事情があるのか、お金についてやましい気持があるからなんでしょう。
手の動き15.こぶしを固く握る
相手がこぶしを固く握っているとき、話を聞きたくないというサインです。
もしこんな態度をとっていたら、相手の表情も確認してみましょう。
表情からも聞きたくないと拒絶している様子が分かるはずです。
手の動き16.指をかたく組む
相手がかたく指を組んでいるときは、相手が緊張した心理状態にあります。
相手の頭の中には次のような考えで頭がグルグルと動いています。
- どうしたらいいのか分からない
- よく考えたい
- 助けてほしい
- 願いを受け入れてほしい
自分自身を守り抜くことで頭がいっぱいで、緊張状態が続いています。
手の動き17.手をしきりに動かす
相手が手をしきりに動かすのは、頭をフル回転させて考えていることを表しています。
相手が両手や指を握ったり組みかえたりするときは、頭をフル回転させて考え事をしています。
手の動き18.指でテーブルをたたく
相手が指でテーブルをたたいているときには、かなりいら立っています。
手の動き19.指を広げた状態
相手が手を握らずに指を広げているときには、こちらに心を開いていることを表れです。
相手はリラックスしていて、こちら側を受け入れています。
手の動き20.手を軽く握る
相手が軽く手を握っているときは、こちらに心を開いていた心理状態です。
こんなときは相手との会話も弾みますよね。
まとめ・手や指の動きから分かる相手の心理・喋っているときに無意識に出るしぐさ20
いかがでしたでしょうか。
会話以外にも、相手の気持ちを探ることができます。
相手は話しながら、無意識に手の動きで自身の心理を知らないうちに伝えてしまうのですね。
このように手や指のさまざまな動きを見ることで、相手の本音や心理が分かるのがお分かりいただけたでしょうか。
話す内容のほかにも手や指を動かす様子を見て、相手の本音も探り出してみましょう。
たとえ言葉でうまくごまかしたつもりでも、手や指の動きで自分の本音を無意識に出してしまうのです。
私たちは相手からだまされないようにするためにもこの知識をぜひ知っておきましょう。
今回は「手の動きから分かる相手の心理」という内容を、相手が会話の中で無意識にしてしまう手の動きとその心理についてご紹介してきました。
最後までご覧いただきましてありがとうございました。
心理学は毎日を生きる知恵・心の波を穏やかに
手の動きから相手の心理が分かる。
みなさんはすでにこれまでの経験から、すでに実感としてお分かりになっているのではないでしょうか。
ただしあまり意識して観察してこなかったので、手の動きの心理状態の意味をよくご存じなかったかもしれません。
今回この記事をご覧になってみてさらに「なるほど、そういうことだったのか」とか「そうそう、その通り」と理解できたはずです。
さて、自分自身の立場に立ってみましょうか。
私たち自身だって無意識に手を動かして、相手に自分の心理を読まれていたかもしれません。
上手く立ち回っている思っていたかもしれませんが、本当のところはすべて相手にお見通しだったかもしれませんね。
人との関わり合いを深くするためにも、より安定した信頼関係が築くためにも心理学は必要な知識です。
相手の気持ちを思いやる、相手に寄り添う、相手が良くなってほしいと願う、こんな気持ちがあれば毎日をきっと楽しく過ごせるでしょう。