取引先の担当者とのコミュニケーションはいつもしっくりこない。
会議中、発言を求められるのが怖くてつい下を向いてしまう。
毎日頑張っているけど話すことに自信が持てない。
上司はどう思っているんだろうか。同僚もどう思っているんだろうか。
自分を変えたいけど、具体的に何をしたらいいのか、どうすればいいのか分からないのでしたら、まず相手の心理を考えてみましょう。
私たちの人間関係はお互いが信頼することで成り立っています。
そこには相手の心理を考えた、相手に好印象を持ってもらう話し方が必要です。
今回は相手に好印象を持ってもらえる話し方をいろいろまとめてみました。
相手の心理を考えた話し方ですので、身につけて応用すれば、コミュニケーション能力を上げることができます。
職場でも取引先でも目立つ人になれば、きっと仕事が楽しくなってきますよ。
1.好印象度アップの話し方:「えーっと」「あのー」の禁止
話の中でついつい出てしまう口癖に「えーっと」や「あのー」があります。
考えがまとまっていないのに話し始めてしまうと、ついつい言葉として出てきてしまいます。
「えーっと」「あのー」が出るのは沈黙が怖いという心理があるからです。
言葉が出てこないので無意識にこの口癖を使ってしまうのですが、口癖が出るのをぐっとこらえて、構わず沈黙しょう。
聞き手は口癖があるほど聞き取りにくく「この人、頭が悪いんじゃない」とマイナスの印象を持ってしまうのです。
「えーっと」を多用した印象の悪い例です。
- 「趣味は、えーっと、映画と、えーっと、旅行と、えーっと写真です」
「あのー」「そのー」を多用した印象の悪い例です。
- 「あのー、この商品のアピールポイントは、そのー、斬新で、そのー、人の目を引くデザインなんですね」
聞き取りにくさのほかに、要領の悪さまで目立ってきて、話の信用度が下がってきます。
印象をよくするためには、この口癖が出るのををこらえて沈黙してしまうのです。
口癖から沈黙に切り替えた例です。
- 「趣味は・・・映画と・・・旅行と・・・写真です」
- 「・・・この商品のアピールポイントは・・・斬新で・・・人の目を引くデザインなんですね」
沈黙は悪いことでありません。
話の途中に「間」が生まれます。
「間」があると会話の中に緊張感が生まれ、話す内容に重みを出せます。
急にやめるのは難しいでしょうが、話すときに「口癖を言っていないかな?」と意識するのを習慣にしましょう。これを続けていくと次第に出てこなくなります。
自信もつき聞き手に対して説得力のある話し方ができるようになります。
2.好印象度アップの話し方:リアクションを大きくすること
身振りや手振り、あいづちは相手との会話を上手に進めるための大切な武器です。
自分はやっているつもりでも、相手にそれが伝わっていなかったりします。
リアクションが小さいと、相手はそのことに気が付きません。
好印象を持たれる話し方をするなら、身振りや手振り、あいづちはリアクションを大きくしましょう。
相手からどのように見られているのかが大切なのです。
これはご機嫌とりなんかじゃありません。
「反応がないなあ」「ちゃんと話を聞いているのかなあ」「興味がないのかなあ」と相手にマイナスな印象を与えてしまっては、どんなに頑張って話してもあなたの努力は空回りで終わります。
笑顔の表情に気をつけていますか。
表情が少ないと相手に伝わっていないかもしれません。
素敵な笑顔をもっと大げさかなと思うぐらいに出してみましょう。
あいづちの打ち方はどうですか。
首を小さく上下していただけでは相手に伝わっていないかもしれません。
「うんうん」「ほうほう」「へえー」「なるほど」とあいづちの種類を増やして、大きめにリアクションしてみましょう。
身振りや手振りは小さくなっていませんか。
両手は肩幅より広げて大きく動かしてみましょう。
小さくまとめるより、スケールを大きくして相手に強く印象を付けましょう。
相手に好意が伝わってはじめて、相手が好感を持つようになります。
自分が思っているほど、相手には伝わらないことを肝に命じましょう。
オーバーでもアピールした人のほうが世の中を上手く生き抜いています。
相手に確実に伝えて好印象度をアップしましょう。
3.好印象度アップの話し方:発言を求められたら必ずコメント
「君、何か意見はないかな」
こう聞かれたとき、黙っているのは非常にもったいないです。
何も言わずに黙っていることは「よくわからない」と態度で示しているようなものです。
「何も考えていないのか」「頭の回転が鈍いやつだ」とマイナスな印象を持たれてしまいます。
こんなときは、つまらないかなと思っても自分の考えた意見を堂々と口にしてみましょう。
考えに自信があるのなら、なおさら話すべきです。
最高のアイデアであっても、口にしないのなら無かったのと同じになります。
評価も上がらず、いいことはありません。
何も浮かばないからといって「何もありません」とバカ正直に言うのもやめましょう。
そんなときはこのように話します。
- 「アイデアはありますが、まだ頭の中で完全にまとまっていないので、後から話します」
こう言って時間稼ぎをしてください。
他の人の意見を聞いて参考にしたり、「私もそれがいいと思います」と言ったりしてうまくやり過ごします。
「考えがない」「優柔不断」とマイナスの印象を付けられてしまっては不本意です。
意見が全くないときでも、他人の意見に乗っかってしまえば、バカにされたりしません。
自分の考えを堂々と発言している人は、かっこよく映ります。
自分をかっこよく見せるため、意見がないからと口を閉ざして黙るのではなく、何かしら発言しましょう。
好印象度アップになる心がけを常に持ちましょう。
4.好印象度アップの話し方:真面目でも会話に冗談を忘れないこと
真面目な人ほど頑張って冗談を言ってみるのはどうでしょうか。
ユーモアは人の気持ちをほぐす素晴らしい力を持っています。
こちらが冗談を話せば相手も冗談を言いやすくなり、これを繰り返すことで会話も人間関係も和やかになります。ユーモアは潤滑油の働きをします。
小難しい話をする人は「頭がいいんだろうな」と思ってもらえますが、毎回口を開くたびに小難しい内容ばかりだと、「とっつきにくい」「親しみやすさがない」と感じさせてしまいます。
また切れ者のイメージのある人は「すごいな」「ただ者じゃないな」と思ってもらえる反面、「近寄りがたい」「油断ならないヤツだ」とも思われてしまいます。
尊敬されても、相手は心を開かないので関係を和やかにできません。
しかしこんな真面目な人こそ、時折冗談を話すべきなのです。
つまらないことでも、オヤジギャグでも堂々と話してみましょう。
冗談を言って笑わせる以外にも効果が出てきます。
気取らない印象をアピールできるので相手が親しみを持つようになるのです。
普段お堅い人で通っている人ほど特に効果があります。
普段とのギャップが大きいので好ましく思ってもらえます。
真面目一辺倒の人と思われるより、ほんの一瞬でもゆるいイメージを見せて得をしましょう。
おそらく最初は冗談に慣れないので、全く言葉が出てこないかもしれません。
事前にネタを仕込んでおきましょう。
準備をしていつでも冗談を言えるようにスタンバイしておきましょう。
絶好のチャンスがきたら即実行です。
まとめ・話し方を魅力的に!|好印象度アップ4つの方法
いかがでしたでしょうか。
相手に好印象を持ってもらうためには、相手に自分の気持ちが伝わることが大切です。
そのためには相手の心理を考えた上で、自分をもっとアピールすることが必要です。
4つの方法はどれも、自分をこれまでも強くアピールする方法です。
今回は相手に好感を持ってもらえる話し方をいろいろご紹介してきました。
職場でも取引先でも目立つ人になれば、きっと仕事が楽しくなってきますよ。
最後までご覧いただきありがとうございました。