マザコン男子って最悪、マザコン男子とは結婚したくない・・・という風潮が強まる中で、最近少しずつ広まりつつあるのが、女性版マザコンであるピーナッツ親子。
なぜピーナッツなのかというと、仲の良い母と娘が、落花生の殻の中で、ピッタリくっついて並んでいるみたいだからですね。
ちなみに「ピーナッツ母娘」といった方がより実態に合っているかも。
ピーナッツ親子は娘と母親がまるで姉妹のように一緒に買物にいったり、旅行したりといつもぴったりくっついているのが特徴です。
一見すると娘のすることは親孝行のようにも見えるのですが、娘の彼氏や夫になった男性からすれば、ちっともいいことがありません。
そこにはピーナッツ親子(ピーナッツ母娘)ゆえの問題点があるからですね。
そこで今回は、女性版マザコンであるピーナッツ親子の特徴や問題点について、ご紹介していきたいと思います。
ピーナッツ親子の特徴
ピーナッツ親子の特徴は1.母親とひんぱんに連絡を取り合っている
ピーナッツ親子の母親は、いつも娘がどんな状態でいるのかよく把握しています。
もともと女性は会話が大好きなので、母親とも電話で連絡するのは当たり前でしょうが、娘からも母親からもいつも連絡を取り合い、二人でお互いに情報を共有しあっています。
ピーナッツ親子の特徴は2.母親に恋愛の相談をする
ピーナッツ親子の娘は、恋愛についてなんでも母親に相談します。
娘は恋愛についての表面的な話だけでなく、付き合っている彼氏のイヤなところ、デートの中身、デート中に彼氏と話した内容まで、すべて母親に打ち明けています。
さらに娘にとって、母親の言う意見が何よりも大事なのです。
もし母親が「その彼氏は気に入らない、別れなさい」と娘に言うと、娘は母親に言われたとおりに実行してしまうのです。
娘は、自分の気持ちよりも母親の意見が重要だと思うことから起きてしまう悲劇かもしれません。
それでも娘は、母親の言う通りにしたおかげで、自分は間違わなくて済んだと、母親を感謝しているのです。
ピーナッツ親子の特徴は3.娘にすれば、自慢の母親
ピーナッツ親子の娘は、聞かれもしないのに母親のことを自慢して話したがります。
「あ〜、それお母さんが言ってた」「そういえばお母さんが」と必ずお母さんの話が会話の中に出てきます。
また、誰でも母親を悪く言われると腹が立つものですが、ピーナッツ親子の娘は怒り方が普通ではありません。
まるで自分が悪口を言われたかのように腹を立て、悪口を言った相手をこっぴどく叱りつけます。
誰しも自分の両親を悪く言われると、面白くないものですが、その怒り方が普通じゃないのが特徴です。
母親と自分が一体となっているので、自分自身を傷つけられたと思ってしまうのでしょう。
ピーナッツ親子の特徴は4.娘のファッションは母親好み
ピーナッツ親子の娘の心理は、母親にほめられること、母親の機嫌を取ることが特に重要だと感じています。
ですから、母親好みのファッションやメイクをしようとします。
そんなピーナッツ親子が一緒に外出したときは、まるで姉妹のようです。
「あれ、お姉さんと妹?」などと周囲の人に言われたりするのが幸せです。
ピーナッツ親子のふたりは、このように言われることで自分たちの承認欲求を満たしています。
ピーナッツ親子の特徴は5.母親の「離婚したら実家に戻っておいで」の言葉がお守り
ピーナッツ親子の母親は、いつまでも娘をそばにおきたいという本心があります。
その気持ちからか、結婚しても娘に対して「離婚したなら、いつでもウチに戻っていらっしゃい」と話しています。
娘はその言葉を額面通り信じているので、自分はいつ離婚しても平気だと思っています。
つまり、「夫とうまくいかなくなったらすぐに離婚してもいい」という考え方があるために、「嫌ならすぐに離婚する」とか「私のこと大事にしないなら嫌い」と安易に離婚に流れやすいのも特徴です。
ピーナッツ親子の判断基準
仲の良い母娘が、ピーナッツ親子かを判断するときの基準です。
- 母娘は、お出かけのときに、いつも手をつないで歩いたり、腕を組んで歩いたりする
- 娘は、母親と友だちの関係になっている
- 娘は、母親を名前で呼ぶ
- 母親は、娘のこれまでの恋愛経験をすべて知っている
- 娘は、母親に彼氏とのキスやエッチの話までしている
- 娘は、母親に言われて彼氏と別れた経験がある
- 娘は、母親に家事をにやってもらった方が早いので、いつも母親まかせで自分はあまり家事をしない
- 娘は、母親のおかげで、どこに出ても恥ずかしくない娘に育ててもらったと感謝している
- 娘は、母親が批判されると過剰に反応する
- 娘は、男性に縁がないのは周りにロクな男がいないせいだと思っている
- 娘は、結婚した後でも、彼氏の親とは家族になりたいと思わない
- 娘は、彼氏とのデートにお母さんを本当は連れていきたい気持ちがある
- 娘は、その日に起こった出来事をいちいち母親に話をしないと気が済まない
- 娘は、友だちと遊びに行くより、母親と出かけるのが多い
- 母娘は、同じ美容院、同じエステなど同じ店に通っている
この基準にいくつか当てはまる場合、ピーナッツ親子の可能性が高いですよ。
ピーナッツ親子の抱える問題点
まさにピーナッツのように寄り添っている母娘の関係、ピーナッツ親子。
ピーナッツ親子は、物理的だけでなく、心理的にも寄り添っているのが特徴です。
特に女性版マザコン、ピーナッツ親子の状況は、母親よりも娘に悪影響をおよぼすことが多いのです。
母親も娘もいつまでも仲がいいんだから何か問題ある?と思っているようです。
しかし、母親が子離れできていないのが一番の問題なのです。
ピーナッツ親子の抱える問題点1.娘の自立が妨げられる
ピーナッツ親子の問題点は、母娘で共依存になっていたり、母親が娘の人生を支配していたりすることです。
母親がいちいち口出しする通りに娘が動くことで、母親の決めたとおりの人生を歩んでしまうのです。
娘には自立心や自発的な行動がなくなってしまう可能性があります。
娘は、自分で考えることができない、自分のしたいことが分からない、ということになるのです。
また親子ともに「お互いに一緒にいないと生きていけない」という共依存が、娘の結婚後も続いて、結婚生活に悪影響を及ぼしてしまいます。
ピーナッツ親子の抱える問題点2.恋愛、結婚生活に悪影響がある
ピーナッツ親子の場合、家庭内での父親の存在感が薄く、母親は「娘が人生のパートナー」といった考え方をしている場合があります。
そのためピーナッツ親子の家庭内は両親の夫婦間の不和があることが多いです。
母親は夫よりも、娘を重要に考えているのですね。
マザコン男子と同じように、恋愛にも、結婚生活にも、娘の母親が絡んできますので、娘と彼氏や夫との関係がこじれることもあります。
母親が娘の関係に必要以上に口を出すので、恋愛の場合は彼氏ができない、できても長く付き合えないなんてことがあります。
結婚しても、夫より母親を重視するので、夫は妻に不満を持ち、その不満が原因で夫婦間の繋がりが少なくなって、離婚もしやすくなります。
ピーナッツ親子から脱却するには
確かにピーナッツ親子の状態を続けていたほうが、母娘ともに現状ではラクな関係です。
でも長い目で見たら、どうでしょうか。悪影響のほうが多くなってきます。
さらに、結婚したピーナッツ親子の娘が、自分の依存体質を自覚していないとき、さらに自分の子どもに対しても同じような育て方をするようになります。
私たち人間は普通、自分が育てられた家庭環境を手本とするのですね。
つまり息子ならマザコン、娘ならピーナッツ親子と、代々続いていってしまうことに・・・。
「お母さんがいないと・・・」「娘がいないと・・・」「息子がいないと・・・」
こんなことが続き、お互いが依存し合う親子関係は、将来に渡って悪影響を及ぼすことになります。
どこかでこの問題点に気がついて、依存しあう関係からお互いが自立できるようになりたいですね。
過干渉・過保護・仲が良すぎる関係を少し見直して、それぞれひとりの大人として自立する関係が望ましいと思います。
もっともそれができないから、ピーナッツ親子なんでしょうけどね。
まとめ・女性版マザコン|母と娘が依存しあうピーナッツ親子とは
娘と母親がまるで姉妹のように一緒に買物にいったり、旅行したりと、いつもぴったりくっついていることから生まれた言葉、ピーナッツ親子。
しかし、娘の彼氏や夫になった男性からすると、母娘べったりの関係はやめてほしいと考えます。
ピーナッツ親子であるがゆえに、母親との関係を重視しすぎて相手の男性を軽視するからですね。
母親付きで結婚したのか?と男性は感じるようです。
男性側がいつも我慢をしなければならないことから、ついには我慢の限界がきて、男女関係がこじれてしまう原因にもなります。
母親も大事な存在ですが、まず自分の将来を考えたら、自分のパートナーを大切にし、母親との依存関係をやめて大人として自立することでしょう。
さらに自分がピーナッツ親子の自覚がないと、自分が親となったとき「ピーナッツ親子」「マザコン男子」を作ってしまうことにも注意してほしいと思います。
今回は、女性版マザコンのピーナッツ親子の特徴や問題点についてご紹介してきました。
最後までご覧いただきましてありがとうございました。
心理学は毎日を生きる知恵・心の波を穏やかに
マザコンは知っていましたが、まさか女性版のマザコンがあるのは知りませんでした。
ピーナッツ親子とは実にうまい表現だと思います。
親子の関係でもあり、同じ女性同士であるからこそ、娘と母親の関係がより強いのかもしれません。
マザコン男子も、ピーナッツ親子も元は家族関係の中で、母親がひとり孤独に陥っていて、その不満を子育てに向かわせてしまうことが原因なんでしょうか。
どちらの場合も、夫の存在感がないとか、夫は妻に家事を任せっきりとか、家庭の中で一人っきりになる妻の様子がうかがえます。
もしみなさんが今子育て中でしたら、子どもは可愛いですが溺愛しないでくださいね。
本当に子どものことを考えたら、母娘ともに依存しない関係になることが大事です。
元マザコン男子である私が経験者として言えることです。
私のメンターは、「いつもそばにいて面倒をみてあげることが親孝行ではありません」と話しています。
さらに「親孝行とは、親を超えることです」とも話します。
じつは親子問題で苦しむ人は少なくありません。私自身もそうでした。
私の場合は、ずーっと親にコントロールされて生きてきた、という無念感です。
自分のやりたいことを我慢して、親の言うことをなんでも聞くのが親孝行だと思っていました。
しかしそんな生活をしていくうちに「自分は何が本当はしたいんだろう?」「自分は何をしたいんだろう」と考えたとき、何も思いつかないことに気づいたのです。
親との依存関係でも生きてはいけますが、いざ自分が本当に何かしなければならない場面になったとき、自分がどうしたらよいのか分からず、路頭に迷うという事態に陥ってしまうのです。
これは私自身が経験したことです。
私の場合、偶然運よくメンターとお会いできたために、私はその悩みから解放されました。