生き方

騙されそうになった話・振り込め詐欺を甘く見ると怖いよ!

人の心理を巧みに?悪用する詐欺師たち。

詐欺と聞いて、私がまず思い浮かべてしまうのが「振り込め詐欺」です。

振り込め詐欺といえば、みなさんよくご存じですよね。

孫や息子に成りすまし、トラブルで困っているなどと言葉巧みに人を騙し、金銭を振り込ませて騙し取る犯罪です。

振り込め詐欺では、配便や郵便で私設私書箱に送金させたり、代理人を被害者の近くまで受け取りに行かせて直接お金を受け取らせたりする方法もあるんです。

さらに最近の新しい手口としては、コンビニなどでプリペイドカードを購入させてIDを教えるよう要求する「電子マネー型」の被害が急増していて、ほぼすべてが有料サイト利用料金を名目にした架空請求だったそうです。

なぜ振り込み詐欺はこれほど社会問題化していて、誰にも知られているはずなのに騙されてしまうのでしょうか。

今回は、騙されてしまう心理について考えてみようと思います。

実は私自身も騙されそうになったことがあり、(もっとも私でなく、私の元妻が騙されそうになったのですが)危うく振り込め詐欺の被害者になるところだったのです。

そんな実体験を今回はご紹介していきたいと思います。

騙されそうになった話・振り込め詐欺の実態

オレオレ詐欺01

振り込め詐欺というと、よく思い浮かべるのがいわゆる「オレオレ詐欺」を思い浮かべますね。

このほかにも、架空請求詐欺や融資保険金詐欺、還付金等詐欺などがあります。

被害者を詐欺別に見ていくと、架空請求詐欺は全年齢層に分布し、融資保証金詐欺は40歳以上の男性が全体の半分以上、オレオレ詐欺と還付金等詐欺では、ほとんどが60歳以上ということです。

特にオレオレ詐欺は60歳以上の女性がほとんどだそうです。

騙されそうになった話・私の振り込め詐欺の実例

振り込め詐欺02

私ではなく、私の妻が騙されそうになったのですが、振り込め詐欺のなかでも「オレオレ詐欺」に騙されそうになりました。

そのときの状況を紹介しますね。

私の体験したオレオレ詐欺1.警察官を名乗る男からの電話

この事件は、私の自宅に警察官を名乗る人物から電話がかかってきたことから始まります。

電話を受けたのは、私の妻です。

その警察官を名乗る男が言うには、

  • 私の乗った車が事故を起こして、他の車に衝突した
  • 相手の車に乗っていた女性が妊娠していて、ぶつかった衝撃で破水して大変なことになっている
  • 本人(私)は事故のショックで話をすることができない
  • 相手は事故の件で示談してもいいと話している

このようなことを告げたといいます。

電話を受けた妻は本当の事件だとすっかり信じ込んでしまいました。

確かにその日、私は車を使って長距離の出張にでかけていました。

そんなこともあって、妻は信じ込んでしまったのでしょう。

続いてまた犯人から、妻に電話がありました。

今度は事故の被害者を名乗る男からです。

示談するからお金を払ってほしい。お金を振り込んでほしいと言ってきたといいます。

こんなことを聞かされて、妻はすっかり私が事故を起こしたものと信じ込んでしまったようです。

私の体験したオレオレ詐欺2.妻が私の勤める会社に電話したおかげで助かった

犯人からの電話を受けた妻は、私の勤める会社にすぐに電話をしました。

妻が会社に私の事故の件を連絡したことで、会社ではすぐに事故の対応を始めました。

ただし、まだ私が事故を起こしたことが前提になっていますが。

さっそく私に会社から電話がかかってきました。

今でもよく覚えています、その電話の切迫した様子を。

「小島さん、今どこ?大丈夫?」

まさか自分が事故を起こした張本人にされているなんてこと私は知りません。

あっけにとられて、こう言いました。

「はあ?どうかしました?何のこと?」

「だって今、奥さんから連絡があって、あなたが事故を起こしたって!」

「ちょっと待ってよ!なんでもないよ。今普通に運転してるよ。」

電話口の会社の人はまだ信じられないような口ぶりです。

「やだなー。ホント大丈夫だよ。信じてよ」

このとき私は、これって振り込め詐欺かもしれないってピンと感じたのですね。

「あっ!これって振り込め詐欺だよ!ダマされてるよ!」って伝えてすぐに電話を切りました。

今すぐに自宅に電話しないと危険だと思ったのです。

私の体験したオレオレ詐欺3.妻の携帯に急いで電話

妻の携帯に電話しましたがつながりません。

ヤキモキしながら待っていると、妻が電話に出ました。

「ああーっ、どうしたの。元気?大丈夫?ケガしてない?事故起こしてぐったりしてるって聞いたから心配したよ!」

妻の声が完全に上ずっています。振り込め詐欺にすっかりダマされています。

事故だと完全に信じ込んでいるのです。

「ちょっと待って!俺、事故なんて起こしてないよ。大丈夫!身体もピンピンしてるから」

「え~っ、何それ!どういうこと?ちょっと待って、ちょっと!今、事故した相手の女の人から電話が入っていて・・・」

妻はめちゃめちゃ慌てています。

そりゃそうです。事故を本気にした妻にしてみれば、事故の話と私の言う話が、まったく真逆なのですから。

妻の混乱している様子が目に浮かびます。

「どうしよう、今、相手の女の人と話しているだけど・・・」

妻はまだ状況が理解できないようです。

「それだめ!早く電話切っちゃって!俺、何ともないんだから、電話早く切って!」

それを聞いて我に返ったのでしょうか、妻はすぐに電話を切りました。

妻は驚き慌てて、すっかり訳が分からなくなっているようです。

そんな妻を落ち着かせるため、私はしばらく、電話で妻と話を続けました。

事故してなくてよかったほっとした思いと、オレオレ詐欺に騙されそうになった怒りの両方を、妻はうまくのみ込めないようでした

今考えれば、この振り込め詐欺の電話があった前日に不審な電話がかかってきていたのです。

そのときも妻が電話を受けたのですが、私の高校の〇〇という後輩だという人物が「今度結婚することになりました。」という内容だったそうです。

しかし私にはそんな名前の後輩はいませんでした。

「知らないな~。それ怪しい」と妻に言ったことを覚えてます。

実はこの電話が振り込め詐欺の最初の行動だったようです。

平日に私が自宅にいないことを確認するための電話だったのでしょう。

まさか自分が振り込め詐欺に関わってしまうなんて思ってもみませんでした。

これが私が振り込め詐欺にひっかかりそうになった事件の全容です

騙されそうになった話・振り込め詐欺が起きる理由

石で作った顔

オレオレ詐欺に騙されてしまうのは、一種の自己催眠にかかってしまうからだといわれています。

想定していない出来事が起こると、人間は誰でも考えが固まってしまっったり、狭くなったりします。

そして起こった出来事についてだけ反応しようとするので、さらに周りが見えなくなってしまいます。

自分は絶対に騙されないと思う心理を持つのが一番危険ですよ。

騙されないと思っている人の方が一番騙されやすいのです。

被害者の心理としては、何とかしてあげたい、振り込んであげたいという思いの方が、

騙されているかもしれないという不安より強いこともあるでしょう。

騙されそうになった話・振り込め詐欺がなくならない理由

雨に濡れた窓ガラス

振り込め詐欺がなくならない理由には3つあります。

1.親族間のつながりの薄さ

高齢化社会が急速に進歩して、核家族化してきて、親族間のつながりが薄くなっていること

息子や孫と離れて住んでいる高齢者では、子供や孫と言葉を交わさなくなったことも挙げられます

2.高齢者の判断力低下

高齢者ほ判断力が低下しています。

怪しい話が正しいか間違っているか、とっさに判断できません。

2.身内の恥はさらせないという気持ち

自分の身内の恥は晒したくない、丸く収めたい、という日本特有の感覚のせいで、お金で済むのなら、賠償金などを払ってしまうのだと思います。

まとめ・騙されそうになった話・振り込め詐欺を甘く見ると怖いよ

いかがでしたでしょうか。

私の実体験では、電話ですぐに気がついたことで、お金を騙し取られなくて済みました。

自分は騙されないと思っている人の方が一番騙されやすい特徴があります。

被害者の心理としては、何とかしてあげたい、振り込んであげたいという思いの方が、騙されているかもしれないという不安より強いこともあるでしょう。

不自然な内容なのに息子や孫がとても困っていると聞かされると、何とかしてあげたいと思い込んでしまうのです。

しかし、今回私の記事を読んでくださったことで、あなたは騙されにくくなるかもしれませんよ。

それは振り込め詐欺の実例を見たことで、普段は忘れていても自分の隅のどこかにこの情報が入ったからです。

そして詐欺の事件が起こったとき、無意識の部分ですぐに気がついて、これは騙されている!振り込め詐欺だと気づくことができるのです。

今回は、騙されてしまう心理について紹介してきました。

最後までご覧いただきましてありがとうございました。

心理学は毎日を生きる知恵・心の波を穏やかに

以下は政府広報オンラインからの引用ですが、振り込め詐欺に騙されても、お金が戻ってくる可能背があるということです。

「振り込め詐欺救済法」に基づき、振り込んでしまったお金が返ってくる可能性があります。

1.振り込め詐欺の被害は、まず警察に、その後速やかに振込先の金融機関に連絡を!

2.「振り込め詐欺救済法」に基づいて被害額の全部又は一部を回復できる可能性も

3.支払いを受けるには振込先の金融機関への申請が必要

4.振り込め詐欺のほか、ヤミ金融や未公開株詐欺などの被害も本法の対象に

<引用:政府広報オンライン>

もし、振り込め詐欺にあってしまったと気がついたら、すぐに警察署に行って相談してみてくださいね。

お金が金融機関から引き出されなければ、騙されたお金が戻ってくることもありますよ。

まずは、騙されにくい体質になることでしょうね。

そのためには自分の心を見つめる訓練をしてみることだと思います。

 




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