こだわりすぎてストレスを強く感じやすい。せっかくの休みなのにちっとも気が休まらない。時々、頑張っている自分がとても虚しく感じる。
性格が完璧主義だと、悩みをいろいろと抱え込んでしまうことがありますね。
もっとのんびりしたい。穏やかになりたい。もうイライラしたくない。
頭では分かっているのですが、「完璧主義はやめる!」と思えば思うほど、ますます気になってしまうことは、よくありますね。
どんなことにも全力で取り組むのはちっとも悪くありません。でも、もう少し楽になって、適度に手を抜く余裕があった方が、モチベーションも長続きするんです。
そこで今回は「完璧主義を治すために役立つ6つの方法」と題して、のんびり穏やかに構えて、頑張りすぎないための方法をご紹介していきたいと思います。
イライラしてしまう性格を治したい方にも、集中のあまり周りが見えなくなってしまう方にも、完璧主義の欠点ばかりに目がいってしまう方にも、少しでもお役に立てましたら幸いです。
完璧主義の人の長所と短所
1.完璧主義の人の長所・完璧主義はダメなこと?
完璧主義というと、あまり良くないイメージがついて回りますが、本当にそう思いますか?
完璧主義の人は、何事も完璧に行わないと気が済まないですね。
でも、これって言い換えれば「妥協を許さない」とも言えるのです。
つまり「いい加減」「とりあえず」が嫌いなので、非常に緻密で質の良い仕事をするんですね。
これが、仕事や作業に向けられたら、高品質な製品やキメの細かいサービスを提供できたりするんです。
例えば、その道のプロは誰でも完璧主義です。
その完璧主義があるから、「プロ中のプロ」「職人」「偉大な芸術家」は、他の人には到達できないくらいの高いレベルに立っています。
完璧主義だと思っているあなたは、他の人にはない優れた才能があるのです。
2.完璧主義の人の短所・行き過ぎるから苦しみます
しかし、完璧主義が行き過ぎるから自分を苦しめてしまうのですね。
完璧主義の持っている完璧の基準は「どれだけ自分が納得したか」なんです。
だから、完璧を求めすぎたり、極端なほどに完璧主義になってしまうのですね。
1.自分にも完璧を求めさらに他人にも同じように完璧を求めすぎてしまう
いつも「完璧な自分」と「今の自分」を比べるているだけじゃなく、「完璧な他人」と「今の他人」まで比べるので、他人にも完璧を求めてしまって、他人ができないとイライラするんです。もちろん自分自身が完璧でないと、イライラしてしまいます。周りが見えなくなるのもこのためです。
2.自分はまだまだ足りないと感じ、劣等感を持ったり自信喪失してしまう
いつも「完璧な自分」と「今の自分」を比べるので、いつも基準が高すぎて達成できないと劣等感や自信喪失になってしまうんです。燃えつきやすくなったり、立ち直るのが難しくなってしまいます。
3.自分は次の段階に進むレベルでないと思うから新たな挑戦ができない
いつまでたっても自分が完璧にならないので、自信がなくなって行動にブレーキがかかってしまい、新たな挑戦ができなくなってしまうんです。
完璧主義の人には、このような短所があるので、人生がどんどん辛くなって、人間関係でイライラしてしまうんですね。
では、どうやったら、完璧主義を治すことができるのでしょうか。
2.完璧主義を治す
1.完璧主義を治す方法・自分を受け入れましょう
完璧主義の人は、自分をいつも責め続けているんです。
ついつい完璧主義を求めてしまう自分に気づいたら、優しく受け入れてあげましょう。
自分がどのような価値観を持っていると思いますか?
- もっと頑張らないといけない
- ありのままの自分では価値なんかない
- 自分は人よりずっと劣っている
- 失敗してはいけない
- 他人に迷惑をかけることは悪いことだ
おそらくこのような価値観があるのではないでしょうか。
これは子供の頃の育った環境が影響していて、特に親からの影響が大きかったんですね。
子供の頃、親がこんな感じで接していませんでしたか?
- よい成績、よい結果を出してもほめてくれない
- いつも否定したりけなしてくる
- 兄弟や友人と比較してダメ出しする
- いつも完璧を求めてきて失敗したら許さない
- 欠点や足りない部分だけを指摘する
そんな接し方だったから、「もっと頑張らないといけない」「失敗してはいけない」「自分は人より劣っている」という価値観を親から刷り込まれてしまって、今もその価値観に苦しめられているのです。
このカラクリがわかれば「そうだね。わかるよ。辛かったんだよね」と完璧主義の自分を受け入れることができるんです。
2.完璧主義を治す方法・他人も受け入れましょう
また、同じく他人のことも受け入れましょう。どうしても自分中心に考えが回っていて、他人のことがよく見えていないんです。他人の立場に立って他人のことをよく知って理解してあげましょう。
人はそれぞれ個性があって、みんなそれぞれ個性は違うんです。
他人も受け入れることができれば、他人に対して完璧を求めたりしなくなります。
他人に対してイライラすることも少なくなりますよ。
3.完璧主義を治す方法・自分の価値観ハードルを下げましょう
完璧主義の人は「自分はまだまだ」と思って最初からハードルを高くしすぎているんです。
自分のハードルが高さはどれぐらいだか考えたことありますか?
このハードルの高さを思い切って下げてみてはどうでしょう。
自分がまず超えられそうな高さまでハードルを下げてみて、うまくいったらそのハードルを少しずつあげていけば、失敗する恐怖もなくなります。
4.完璧主義を治す方法・失敗は気にしないようにしましょう
価値観のハードルを下げることは、何か新しいことにチャレンジする時にも役に立ちます。
最初からうまくできないのが当たり前なのですが、完璧主義が災いして、最初から「失敗してはいけない」と思い込んでいて、最初の一歩を踏み出すのが怖くなってしまうんです。
「失敗したって大丈夫だよ」と自分に優しく声をかけてあげれば、きっとうまくいきます。
5.完璧主義を治す方法・他人をもっと頼りましょう
なんでも自分一人でやろうとするばっかりに、周りに目が行かなくなって一人で奮闘していませんか?
そんな時は、思い切って誰かに「助けて!」と頼ってみてはどうでしょう。
余計なプライドや見栄は捨てちゃいましょう。誰かに任せたら自分も楽になるし、一緒にやることで新しいアイデアが生まれるかもしれないですよ。
6.完璧主義を治す方法・やりたいことを絞リましょう
あれもこれもといろんなことに興味がありませんか?
完璧主義のクセである「もっと頑張らなければならない」という価値観がそうさせているのかもしれないですよ。
いろんなことに興味があっても、自分一人がこなせる量も時間も限りがありますね。時には想定外のことが起こって「やりたいのにできない」というストレスを抱えてしまうこともありますよね。
本当にやりたいことはなんだろうと自分に問いかけて、やりたいことを絞ってみませんか。
やりたいことを2つや3つぐらいまでにして、自分自身の心のバランスをとってみましょう。
やりたいことを絞れば、やりたいこと一つにかけるエネルギーが多くなって、やりたいことが上達していきますよ。
まとめ・完璧主義を治すのに役立つ6つの方法
いかがでしたでしょうか。
こだわりすぎるが故に、一生懸命になりすぎるが故に、空回りしてしまうことって誰にでもあることですよね。
しかし、「完璧主義の長所と短所」を知っておけば、自分を悲観的に考えることも少なくなるし、気をつけておくポイントもわかってくるはずです。
完璧主義の短所としては、相手にも同じぐらいのレベルを求める、周りが見えなくなる、失敗から立ち直るのが難しい、燃えつきやすい、ストレスを溜め込みやすい、などといったことがあります。
完璧主義の性格を否定することはありません。自分の長所はそのまま残して、短所はある程度気をつけて向き合っていくのが理想的だと思います。
もし、「完璧主義の自分を好きになれない」と悩んでしまった時には、今回お伝えした6つの方法を思い出していただけたら幸いです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。