誰にも相手にされていないような気がする。
生きていてもつまらなく思ってしまう。
他人の幸せを見ていると自分がみじめに感じてしまう。
ああ、幸せになれたらいいのに・・・毎日こんな思いを持って暮らしていませんか。
毎日をポジティブに生きようと言われているけど、実際どうしたらいいのかとお悩みの方も多いと思います。
もし自分で少しずつ実践してみて、簡単に幸福感を高められる方法があったらいいと思いませんか。
今回ご紹介したいのは幸せになる心理学、ポジティブ心理学なのです。
ポジティブ心理学をご存知ですか。
ポジティブ心理学とはアメリカのマーティン・セリグマン教授が1998年に提唱した、比較的新しい分野の心理学です。
ポジティブ心理学を使った方法で自分が毎日実践してみれば、少しずつ効果が表れてきます。
それでは見ていきましょう。
ポジティブ心理学で幸せになる方法1.自分に与えられたものに感謝する
幸せになるには、自分に与えられたものに感謝することです。
ポジティブ心理学は、不幸の時間を数えているよりも、自分がいかに幸福なのかを振り返って考える方が、人生の中で幸福感を増やす、といっています。
自分がいかに不幸かを考える時間はもったいないということですね。
自分が不幸なのを嘆いてみても何も変わりません。
日常の中の、ほんの小さな出来事でも自分が幸せになった瞬間や、楽しかったことがあるはずです。
よく考えてみたら、自分は毎日どれだけ幸せなのかを感じられるはずです。
ただし、自分に与えられたものに感謝しようといっても、なかなか実感が湧かないかもしれませんね。
そこで一日の終りに「今日ありがたかったこと」を日記に毎日3つ書いてみてほしいのです。
毎日日記に書き続けていると世の中のポジティブなものを見つけようとする習慣が身につきます。
さらに24時間以内に自分に与えられたポジティブな体験を日記につけることで、脳の中でもう一度同じ体験をすることができます。
二度幸福感を味わえるのですから、気分はよくなりますね。
人間の脳は覚えていたことを1日で70%も忘れてしまうそうです。
ですから、その日のうちに日記に書かないと全部忘れてしまいます。どうか忘れずに3つ書いてくださいね。
ポジティブ心理学で幸せになる方法2.自分と他人を比較しない
幸せになるには、自分と他人を比較するのをやめましょう。
隣の芝生は青く見えるという言葉があります。
隣の家の芝生は自分の家よりもよく見えてしまうという意味です。
ついつい私たちはやってしまうことなのですが、無意識のうちに相手と自分を比較しています。
他人の才能を見せつけられたとき、他人が幸せにしているのを見たとき、自分を見て、自分はなんてちっぽけなんだ、なんて自分は不幸なんだと思いますよね。
このとき自分はなんて不幸なんだ、という悲しみの感情が生まれてきます。
さらに他の人が憎らしい、と怒りの感情が生まれてくるときもあります。
でも本当に不幸なのでしょうか。
第1番目の方法「自分に与えられたものに感謝する」でも書きましたが、自分を不幸だと思うことは時間の無駄で無意味なのです。
ポジティブ心理学は、自分がいかに幸福なのかを振り返って考えようと言っています。
自分は自分、他人は他人です。
人それぞれに持ち味があって、他人と同じになるなんてできないのです。
確かに他人との比較して自分を前進させるのは一理あります。
しかしそれが行き過ぎてしまい、いつも自分や他人を責めていると、いつも悲しみや怒りの感情に浸ってしまいます。つまり幸せになれないのです。
他の人と比較するのをやめてみませんか。
比較するのをやめれば、自分に自信を持てるようになりますよ。
ポジティブ心理学で幸せになる方法3.自分の可能性を信じる
幸せになるには、自分の可能性をもっと信じましょう。
自分の可能性が信じられないのは、自分に偏見を持っているからです。
過去に誰かがそう言った、自分がそう思ったというきっかけがあって、可能性がないと信じ込んでいるのでしょう。
しかし、本当に能力や技能が低くてダメな人なのでしょうか。
実際には自分の思っているほど能力や技能は低くないのです。
きっかけそのものが間違っていると思います。
間違いなく単なる思い過ごしです。
それに偏見があって挑戦していないからできないのだと思います。
自分の可能性を信じてみませんか。
自分を信じられたら、自分にやる気を持てるようになります。
ポジティブ心理学で幸せになる方法4.自分の強みを知る
幸せになるには、自分の強みを知りましょう。
ポジティブ心理学では、自分の強みを知って、自分の得意分野をいつも活かすようにしていれば、毎日の生活の中で幸福感を増やすことができるといっています。
ちなみに自分の強みを理解していますか?
最近では就職サイトで自分の特性(例えばリクナビNEXTでは自分の5つの強みという内容で)簡単に調べることができます。
また、書店では「ストレングスファインダー」という本を購入し、本の中のキーコードを使って、専用サイトで自分の強みを調べることもできます。
私もしばらくぶりに「自分の強みテスト」をしてみましたが、自分が考えていなかった能力があることに驚いて、やる気が出てきました。
自分で強みを考えるのはなかなか難しいかもしれません。
そんなときは、世の中にある便利なもを使って自分の強みを知っておきましょう。
強みをどのように活かそうかと考えている時間も幸福感を増やしますよ。
ポジティブ心理学で幸せになる方法5.夢や目標を持って進む
幸せになるには、夢や目標を持って進みましょう。
私たちは何か夢や目標を持って行動しないと、自分の持っている力を発揮できません。
仕事でやりがいがない、何の楽しみもないと思っているとき、不幸感が強くなっています。
ポジティブ心理学では、目標や夢があると、目標や夢について考える時間が生まれ、その時間を過ごすことが幸福感を高めるといっています。
また、夢や目標が達成したときも、さらには、たとえ達成できなかったとしても、新たな夢や目標を持って、それに向かって進んでいけば、幸福感を継続して感じることができるといっています。
ただし、自分の夢や目標は最初から大きくしないほうがいいかもしれません。
大きすぎる目標では、やる気がなくなってしまうからです。
私の経験からみても、大きすぎると途中で挫折しやすいです。
まずは自分の実現可能なところから始めてみて、その目標をすこしずつ大きくしていきましょう。
第1番目の方法で日記をつけることを書きましたが、目標に向かって進むのも同じように毎日習慣にしてみましょう。
ただ注意点があります。
すぐ達成してしまう目標では、簡単すぎてやる気がなくなってしまいます。
すぐ達成できないものでチャレンジしてみてください。
ポジティブ心理学で幸せになる方法6.他人に親切なろう
幸せになるには、他人に親切になりましょう。
毎日の生活の中で、人と接する機会を持たない訳にはいきません。
自分で考えている以上にたくさんの人とやり取りをしています。
そんなとき人に親切にするというのは、やろうと思っても実際なかなかできませんね。
ポジティブ心理学は、人に親切にするという利他的な行動は自分の幸福感を増やし、さらには他人の幸福感を増やすことができるといっています。
利他:自分を犠牲にしても他人の利益を図ること(引用:三省堂 大辞林)
ただし注意点があります。
無理矢理に他人に親切を押し付けるのは逆効果になります。
相手の望まないものを押し付けても喜ばれませんね。
まずは小さな親切から始めてみるのがいいと思います。
ポジティブ心理学で幸せになる方法7.他人と交流できる時間を作ろう
幸せになるには、他人と交流できる時間を作りましょう。
友人や家族との交流時間が長い人ほど幸福感が強くなる傾向があるそうです。
ポジティブ心理学では、友人や家族などの人と、生活を共にし、心から楽しむと幸福感が強くなるといっています。
積極的に他の人と行動を一緒にできるようにしてみませんか。
まとめ・ポジティブ心理学で幸せになる方法
いかがでしたでしょうか。
ポジティブ心理学を使った方法を実践する前に、まず心がけていただきたいのが、今の世の中にたくさんあふれているネガティブな情報に、あまりアクセスしないでほしいのです。特にニュースはネガティブなものばかりですね。
殺人や汚職、病気や自然災害などなど。
このような情報に触れていると、脳は現実世界がすべてネガティブなんだと思い込んでしまうのです。
どんなに自分で毎日実践していても、ネガティブ情報に触れていると、あっという間にネガティブな感情で自分が埋め尽くされてしまいます。
ネガティブ情報に触れないことに特に注意していただきたいと思います。
今回はポジティブ心理学の考え方を使い、自分が毎日実践することで幸せになる方法をご紹介してきました。
最後までご覧いただきましてありがとうございました。
心理学は毎日を生きる知恵・心の波を穏やかに
幸せになりたい・・・
誰でも心から思っていることですよね。
誰もが願っているのに、誰もが思うようにできない。
特に今は幸せになれなくて苦しんでいる人が多いのではないかと思います。
私自身はこれまで幸せだと思っていましたけど、6年前からの転落人生を歩んでみて、今までの幸せは、本当の幸せではなかったんだと思うようになりました。
一番の問題点は、いつも両親にとっていい子であろうとして、自分を抑えつけてきたことだと思います。
私は、小さい子どもがお父さんやお母さんに褒められたくて、一生懸命いい子になろうとする気持ちのまま大きくなってしまったのですね。
(ちなみに今、心の問題で苦しんでいる人たちは少なからずこの気持ちを心の底にしまいこんでいるんです)
両親が幸せだったら自分が幸せ、さらに私がパートナーと結婚してからは、妻が幸せだったら自分が幸せと考えていました。
でも、この考え方はとても怖いんです。
幸せの判断基準はすべて相手です。
相手が幸せかどうか、本当のところ自分では分かりません。
つまり自分はそれが分からないから、ちっとも幸せでないのです。
相手が不幸せだったらどうしようと考えると、私は幸せと感じられませんでした。
幸せがまだまだ足りないと不安になって、幸せ探しの無限ループにはまってしまったのです。
私は妻に、もうひとつの負い目がありました。
結婚して4年目に私がC型肝炎だと分かりました。子供の頃手術で輸血したときに感染していたのです。
C型肝炎ウィルスは直接血液に触らない限り感染しません。
空気中では感染力がほとんどなく、何の心配もないのです。
でも、やはり妻は嫌だったんでしょうね。
何となく私を避けていたのではないかと思います。
私自身に負い目があるからそう感じてしまったのかもしれません。
こういう状態のまま夫婦生活を続けていくと、いつか必ずバラバラになります。
どちらも心の底では相手を嫌っているからです。
表面上はケンカもしない仲の良い夫婦でしたが、いろいろなわだかまりがずっと積もり積もっていたのですね。
東日本大震災を境にして爆発し、離婚まで行き着きました。
みなさんもご注意ください。
ケンカがないから「いい夫婦」というわけではありませんよ。
意思疎通がない夫婦は簡単に壊れてしまいます。
こんなことを今になってやっと気がつきました。