今度のプロジェクトで大失敗したらどうしよう。
好きなあの人に嫌われたらどうしよう、こわい。
このように思ってしまうと、ストレスや不安でなかなか抜け出せないものです。
誰でも不安になりますが、プレッシャーのかかる状況ほど、ストレスや不安で苦しくなることはありますよね。
大きなチャレンジが前日に迫っていたり、大好きな人に思いを告げたり、人生の転換点だったり・・・。
人間関係ではきちんと言葉で伝えないといけないのに「嫌われるから」という理由で、素直に自分の思いを伝えられないとお悩みの方もいらっしゃると思います。
不安は嫌だ!と思っても、効果的に前向きになれる方法を知らないので、どうすればいいのか迷ってしまうことも。
そこで今回はストレスや不安を解消する方法を使うことで自分の心をコントロールし、仕事や恋愛などで感じる漠然とした不安を解消し、前向きになれる考え方を身につけるコツについてご紹介していきたいと思います。
クヨクヨ悩むのを卒業したい、危険を怖がらずに前進したい、くじけやすい性格を強くしたいと願う方は是非、参考にしてみてください。
ストレスや不安を解消する方法1.不安の原因を探す
不安を解消する初期段階で個人的にもっとも重要だなあと思うのが、不安の原因について、なぜなんだろうと考えること。
不安の原因を考えるのと、不安を解消するのって関係があるの?と思われる方もあるかもしれませんが、原因を探すのは本当に重要なんですよ。
おばけが怖いと泣いている子どもをなだめるときには、「ほら、何もないよね」と見せたり、「音がするのは風がいっぱい吹いてるからだよ」と話したり。
要するに「正体が分からない」とか、「経験したことがない」とか、自分が分からないと恐怖感を抱くんです。
こんな時は「自分が分からないほど不安になっている、なぜなの?」と考えてみることです。
例えばこんなとき
自分の将来が不安になる → 誉められなかった、自分に自信が無い
過去このような出来事があったかもしれません。
事実「なぜ不安なの?」から「あっそうか、それね」と、原因が納得できれば安心するのです。
もちろん、原因が分かればすぐに不安が解消するというものではありませんが、「なんだ、案外大したことないや」と不安の正体が小さいのに気づけば楽になれるのです。
是非この機会に、不安を感じたら「なぜこんな思いになるんだろう?」と考えてもらえれば・・・と思います。
ストレスや不安を解消する方法2.無理してポジティブにならない
不安を解消するための考え方2つ目は、
次のようなキレイ事だけを言わないようにすることです。
- とにかく笑顔を絶やさない
- ポジティブな言葉で話す
「いやいや、ポジティブがいいに決まってるよね」と思う方がいらっしゃるのは、よく分かっています。
それは確かにその通りなので否定はしません。
しかし「無理なポジティブ行動」だけでは、それだけエネルギーを消費します。
一時的に不安が解消できても、無理な状態で長く続けているので、心の負担になるのです。
ではなぜ、「無理なポジティブ行動」をしないほうがいいかというと、不安な気持ちのまま気を張り続けてダウンしてしまうから。
例えば、特に責任感の強い人だと「弱みを見せたくない」と考えてしまって、一人で抱え込んでしまい、それが習慣になっています。
つまり、自分自身の力ではなかなか現状を変えられないので、「誰かに相談してみる」「自分の不安を聞いてもらう」のを自分自身に納得させる必要があるんです。
これを心理学では「自己開示」と言っています。
自分の内面や経験を伝えると、相手も同様に心を開くようになり、信頼関係が深まるんです。
例えば
会社の中で不安な気持ちを相談できない → プライベートでの相談相手を探す
告白したいけど勇気がない → 同性の親友から励ましてもらう
不安を相談するまではいかなくても、友人と一緒にいて、いつもの自分になれる時間があるならば、それだけでも不安が解消できます。
不安な気持ちを誰にも出せず気を張らねばならない・・・という方は、それ以上の気持ちで素の自分を大切にして、ありのままの自分になれる時間を取ってみてください。
ストレスや不安を解消する方法3.小さな不安のうちにしっかり把握する
不安を解消する考え方の3つ目は、普段から何でもないような小さな不安でも早く対処しておくこと。
私たちは大きな不安のときは把握しているのですが、小さな不安のときは全く気にしていないことが多いんですよね。
時間が経つと自然に消えるものもありますが、少しずつ大きくなって気が付いたときには対処が難しくなる場合もあるんです。
例えばこんなこと。
友だちに嫌われる →
先生に、上司に、彼女に、彼氏に、家族に不安がだんだんと拡大していく
恋愛過去の辛い記憶を心の中で整理していない →
新しい恋人のときも同じことが原因で悩む、相手の気持ちが離れたらどうしようと思ってホンネを言えない
これではいつまでたっても不安を解消できないので、不安を解消するのなら、くどいようですが小さな不安のうちにしっかり把握して、見て見ぬふりをしない必要があるのです。
試験に落ちたらどうしよう→合格までに必要なプロセスを調べる
失恋したらまた傷ついてしまう→新しい恋人ができる前に一人でも充実していられる時間を増やす
仕事で失敗したら大変だ→代替案を2、3通り用意しておく
不安に感じると自分の先入観が悪さをして「こう思われているはずだ」「こんな結果に違いない」との思い込みから、不安が強まってしまうことがあります。
早めに小さな不安を把握しておくと「そうか、思い込みだった」と気づけるので、悩み続ける時間から脱出できるはずです。
ストレスや不安を解消する方法4.自分が誰かになりきってみる
同じ経験をしても、全く別の解釈をするのが私たち人間の特徴。
似たような不安を抱えていても、全く気にしない人、悩み苦しみ続ける人とふたつに分かれるのではないでしょうか。
全く気にしない人を見ていると「なぜあの人はあんなに楽しそうなのか」「どうして前向きな考え方なのか」と思ってしまいますね。
ではどうすれば全く気にしない人になれるのか?
それは、不安に強い人の力を借りて、その人に自分がなりきってみること。
つまり「もし〜さんなら、どのように考えるだろうか」と考えてみることなのです。
もっと視野を広げて物事を見つめるのですね。
私自身も心配症で、困ったときはこの方法の助けを借りています。
置き換えている人は、母親の叔父です。
母親の叔父は頭の切れる人で、いつも前向きな人でした。
普段はニコニコとして優しいのですが、ここぞというときはズバッと決断する人でした。
不安になったとき「もし、あのおじさんだったら」と想像してみれば「大丈夫全く問題はない」とか「なんとかなる」と思えるようになるのです。
この方法を使えば「自分はなんとかなる」「自分だっていい感じだ」とポジティブに考えられるようになるので、不安が解消できるでしょう。
置き換える人は家族でなくても大丈夫です。
ただできるだけ身近な人のほうがいいでしょう。
不安が解消できず困ったときは、一つの方法として自分以外の人物になりきってみることをお忘れなく!
ストレスや不安を解消する方法5.不安解消よりも不安の整理をする
不安を解消する方法その5として、不安解消よりもまず不安の整理をしようというものです。
一般的に「正体の分からない不安」の状態になると、頭の中がごちゃごちゃになってしまい、どこから手をつけたらいいか分からなくなっているのです。
つまり、不安を解消しようとするなら、まず不安を整理整頓しましょうということ。
不安も細かく分類したら「将来・恋愛・仕事・子育て・老後」に分かれます。
さらに分類したら「自分でできること・他人の助けがいること・どうにもならないこと・時間がかかること」などなど。
ちなみに今、何に不安を感じているか、紙に書き出してみるのもオススメです。
頭で分かっているというのは、どこか漠然としていて感情だけが先走っていることが多いのです。
つまり、具体的に書き出さない限りは不安の原因に気づくことはありませんから、頑張って書き出してみてください。
「そうか、こんな不安だったんだ」と気がつきます。
まあ、一度にすべてを解消するのは大変に思えてしまいますが、まずは簡単なことや自分でできることであれば「案外大丈夫」だと思えるので、そこから不安の解消を狙ってみるのがいいと思います。
漠然とした大きな不安のときは整理整頓してみると、不安がグンと楽になりますよ。
ストレスや不安を解消する方法6.励ましてくれる人を探さなくてもいい、自分を励まそう
不安を解消する方法、最後は「自分を励まし、自分を勇気づけよう」・・・というものです。
不安を感じたとき「人から励まされたい」「自分を励まそう」と誰でも思うものですが、勇気づける人がいなくて、自分ひとりの力で立ち直らなければならないときもあると思います。
自分で自分をいかに励ませられれるか、それがホント重要なんです。
自分を勇気づける言葉探しをしよう
自分を勇気づけるには、不安になったとき、いろいろな種類の励ましの言葉を使います。
例えばこんな言葉。
「大丈夫」を3回以上唱える
「たいしたことない」と言い聞かせる
「それがどうしたんだ?」と問いかける
「自分は生まれつき出来るんだ」と言い聞かせる
何となく不安が解消された、と思える言葉なのかがポイントです。
この言葉が分かったなら、後は不安になったときに、この言葉を使ってみてください。
くよくよ考える不安なんて本当は「ただの思い込み」なんです。
ただの思い込みだとしても、体が重くなったり、気持ちが沈んだりするのは、それだけ私たちは、思い込みの力に振り回されているということ。
そうだとするなら不安の解消には、不安を解消する思い込みを作り上げてしまって、自分をポジティブに振り回してみましょう。
例えば
落ち込んだら何と言って励まされたいか?
今まで言われた言葉で勇気が出た言葉は何か?
大事な人が不安なとき、自分は何と言うだろうか?
こんなことを考えてみてください。
自分で自分を励ましていると、あなたの人生が変わる大きな転機がやってくるかもしれませんよ。
まとめ・ストレスや不安を解消したいとき実践してみて!心をコントロールする方法6つ
いかがでしたでしょうか。
私たちは毎日、ストレスや不安にさらされています。
人によってそれが平気な人も、辛く感じる人もいます。
不安を解消するために、不安に対応するコツを身につけましょう。
原因を探したり、誰かに相談したり、不安が小さいうちに対処したり、自分以外の人になりきってみたり、不安を整理したり、自分自身を励ましたりと6つの方法を今回はご紹介してきました。
最後にですが、不安はすべて悪いと決めつけず、自分の成長の栄養源だと思ってほしいのです。
不安があるから改善しようとする、不安がなければ何の変化もありません。
不安になるのは、自分が変わりたい、よくなりたいと思う気持ちがあることなのだと思います。
その気持ちを活かすために、今回の方法がお役に立ちましたら幸いです。
最後までご覧いただきましてありがとうございました。
心理学は毎日を生きる知恵・心の波を穏やかに
ストレスや不安・・・過去の私は本当にもろくて壊れやすい心の持ち主でした。
少しでも失敗すると落ち込んだり、誰かに批判されるとひどく傷ついて立ち直れないこともありました。
このような性格になると、何事も行動できなくなってしまいます。
この性格のおおもとは、両親との関係にあったと思います。
これまでずっと、親のいうことに従って生きていました。
親から見ればとても良い子だったのです。
でも、良い子でいるために自分の感情を抑えつけ、自分で考えることをやめてしまったため、自分が何をしたいのかよく分からなくなりました。
心理学の勉強をしてから分かるようになりましたが、実はこのように良い子だった人が大人になるに従って、自分の人格で苦しんでしまうことが多いのです。
苦しんでいる本人もどうしたらいいのか分かりません。
何が原因なのか分からないからです。
このようになってしまったら、自分とよく向き合わなければなりません。
そして自分はどのように感じるのか、自分は何をしたいのかを一つ一つ探っていき、自分自身を理解していきます。
これまでの考えや感じ方は、親からの刷り込みだと分かるようになってきます。
私も1年以上かけてやっとこの呪縛から開放されてきました。
この呪縛から開放されて思うことが「こんなに楽に生きられるのか!」ということです。
これまで「〜しなければならない」「〜すべきだ」という気持ちに突き動かされていたので、心はちっとも穏やかでありませんでした。
今でもときどき「〜すべき病」が出てきますが、自分で認識しているので自分でコントロールできます。
本当に世の中の見方が変わったと思います。
もっともこの呪縛からの開放は、自分ひとりの力でできたのではありません。
私のメンターのアドバイスがあったおかげです。
メンターは、その人の状態にあったアドバイスをしてくれるので、自分自身が変わろう、良くなろうという気持ちに素直になれるのです。
本文でも書きましたが、人は皆、自分が良くなりたいという気持ちがあります。
不安って良くなりたい気持ちの裏返しなので、成長するチャンスかもしれませんね。