私たちの社会には、HSP(エイチエスピー、Highly Sensitive Person)という繊細で敏感な感受性を持ち共感力の高い人たちが、5人に1人の割合で存在しています。
しかしHSPの人たちはその反面、繊細で敏感な感覚を持っているために傷つきやすく、また動揺しやすいこともあって、どうしてもマイナスの印象を強く抱いているのではないでしょうか。
でもそんなHSPの人たちの中にも、自分の才能を活かせる仕事に就き、社会を支えている方がいるのです。
現在HSPの人たちの中には、自分の才能を活かせる仕事を見つけられなかったり、適した仕事を見つけられなかったりして悩んでいる方も多いと思います。
でも適職に就くことができれば、いつも傷ついてしまったりネガティブな感情に浸ったりすることもなくなります。
HSPの人たちはとても優しくて、穏やかな性格の持ち主です。
今回は共感力が高く、感受性の強いHSPの人の才能をどのように活かせばいいのか、HSPが向いている仕事・職業は具体的にどのようなものかについてご紹介していきたいと思います。
自分自身にHSPの自覚があり、感受性が高く繊細で敏感なので向いている仕事・職業を知りたい、HSPの才能にあった生き方を知りたいという方に、今回の記事が少しでもお役に立ちましたら幸いです。
HSP(エイチエスピー)人には次のような才能があります。
[HSPの人の才能とは]
空気感を読み取る力がある
感受性が豊かで感覚が敏感なので周囲から圧倒されやすい
アイデアをどんどん思いつく
空想世界が豊かに広がっている
批判には敏感に反応し傷つきやすい
好奇心が旺盛な人もいる
この才能は仕事においては「気づき力」となり、その才能が仕事の中で活かせれれば次のような素晴らしい形になって現れます。
[HSPの人の才能が仕事で活かされると]
仕事でミスを起こしにくい
質の高い仕事ができる
業務の改善提案ができる
でも、HSPの人ならではの避けられない悩みもあります。
[HSPの人ならではの悩み・苦手なこととは]
繊細で周りの動きに過敏に反応しやすい
感受性が豊か
感情移入しやすい
痛みにとても敏感
傷つきやすい
騒がしい環境が苦手
短時間にまとめて仕事をこなすのが不得意
他者との競争を好まない
つまりこのような状況の中で仕事をするのは、HSPの人にはとても辛いんですね。
感受性が豊か、共感力が強すぎるHSPの人は、周囲に影響されやすいために、頑張って努力しても、精神や身体に変調をきたしてしまい仕事を続けられません。
ではHSPの人の適職、仕事とはいったいそのようなものでしょうか。
共感力、感受性の高いHSPの人は騒がしい環境が苦手です。
ですから、騒がしい都会を飛び出した、自然あふれる場所での仕事がHSPの能力を活かせる仕事です。
HSPの人には生物学者、生態学者、植物学者などの自然に関わる職業が向いています。
共感力、感受性の高いHSPの人は、人だけでなく動物の気持ちまで共感でき、感情移入してしまう才能があります。
つまりHSPの人は、動物の相手をする職業が適職です。
ペットシッター、ドッグシッター、動物学者、犬のトレーナー、トリマー、獣医師などの仕事がやりがいを感じられるでしょう。
共感力、感受性の高いHSPの人は感情移入しやすいことから人の痛みがとてもよく分かります。
また質の高い仕事ができたり、業務の改善の提案ができたりという才能があります。
つまり健康関連、福祉関連の仕事が向いているでしょう。
栄養士、薬剤師、マッサージセラピスト、病理学者などの職業ですね。
共感力、感受性の高いHSPの人は、物事を深く考えるのが得意です。
さらに細かなことに気がついたり、芸術的なセンスも持っています。
グラフィックデザイナー、ソーシャルメディアマネージャー、プログラマー、ソフトウェア開発、システムアナリストといった職業が自分の才能を活かせる仕事になるでしょう。
スキルを身に着けることで、将来的に独立してフリーランスとしても活躍できるチャンスがあります。
共感力の高いHSPの人は、もともと感受性が高く、自身の内面世界では空想世界が大きく豊かに広がっています。
HSPの人には、アーティスト、俳優、ミュージシャン、インテリアデザイナー、ファッションデザイナー、ナレーター、写真家などの芸術的な仕事が向いています。
感性が高く、発想力が豊かなので、HSPの方のした仕事内容は人々は多くの共感を得ることでしょう。
共感力の高いHSPの人は、感受性が強くて、自身の内面世界は空想豊かに広がっています。
さらに仕事の中でミスをしにくいので次のような仕事が適職でしょう。
ライター、テクニカルライター、編集者、校正者、ブロガーなどの仕事で活躍する方も多くいらっしゃいます。
文章を通して、多くの人々に夢や希望を与えることができますよ。
共感力、感受性の高いHSPの人は仕事でミスをしにくいのが特徴です。
この才能を活かせる適職は、会計士や財務アナリストといったお金に関わりのある仕事です。
この仕事は緻密な作業となりますが、仕事でミスをしにくいという持ち前の才能があります。この才能を活すことで質の高い仕事を完成させるでしょう。
周囲から評価されることで自分自身に自信が付き、生きがいを感じるでしょう。
共感力、感受性の高いHSPの人は、自分の仕事にこだわりがあります。
このこだわりを活かせる仕事は、大工や電気技術者、配管工、庭師、造園技師などの仕事です。
これらの仕事は他者との競争が少ないので、自分が思ったとおりの仕事を進めることができます。
さらにミスの許されない仕事ですが、持ち前の才能から仕事をきっちりこなすため周囲から信頼されます。
共感力、感受性の高いHSPの人は感情移入しやすいので、他人のために人生の自己実現や目標達成を側面から支えるコーチングという仕事も適職です。コーチングした相手が人生を好転させることで自分自身も達成感を感じ、やりがい、生きがいを感じるでしょう。
コーチングをした人の夢がかない喜ぶ姿を目の当たりにすれば、共感力、感受性の高いHSPの方本人も深い満足感が得られることになります。
共感力、感受性の高いHSPの人は、仕事上の自己実現や目標達成を側面から支える、キャリアコーチングの仕事も得意です。
キャリアコーチングというと、転職や就職のときにお手伝いする仕事だと考えられていますが、最近では、理想的な将来に近づくための自分の目指す方向性を描きたいという方も増えているため、需要が増えています。
キャリアアップして人生が豊かになった人たちの喜ぶ様子が、HSPの方にも満足をもたらします。
共感力の高いHSPの人は、他人の気持ちを読み取れる、感情移入しやすいという点で人事関係の仕事に向いています。
さらにこの仕事は会社の他の業務に比べて比較的忙しくなく、自分のペースで仕事ができます。
また他者との競争ではありませんから、競争を苦手とするHSPの方には向いていますね。
共感力、感受性の高いHSPの人は、人の痛みが分かり、相手の望んでいることも分かります。
この才能を活かして、カウンセリングという専門的なスキルを身につけることで、悩みを抱える人たちを支えるでしょう。
他者のカウンセリングを通してHSPの方自身も自己実現ができるのですね。
共感力、感受性の高いHSPの人は聖職者や僧侶という職業も向いています。
人の痛みが分かるため、相手の望みが理解できます。
悩みを抱える人を支え、心の平安を導くようにしてあげることで、相談者の喜びが得られ、さらにHSPの方自身も満足感を感じられます。
現在教育現場では、人間関係で苦しむ子どもたちが増えています。
そんなときに共感の高いHSPの人は、人の痛みが分かる才能を持っているので、子供たちを救う仕事ができます。
感受性の高いHSPの人は、独創的なアイデアを持っている上に、その場の空気を読むことができます。
この才能を活かせば、依頼をしてきた方に最高の料理を提供できますし、大変喜ばれるでしょう。
その喜ぶ姿を見て、HSPの方はさらに満足感を深めるでしょう。
HSPの方は感情移入しやすいので、社会で苦しむ人達、困っている人を見ると他人のように感じられません。
共感力の高いHSPの方は困っている人たちに寄り添ったう活動をすることで、みんなから喜ばれます。
HSPの人は共感力、感受性が高く、ミスが少ないのが特徴です。
敏感で豊かな発想力があるので研究者の仕事も適職でしょう。
地道に研究を続けることで、すばらしい結果を残せるでしょう。
芸術性があるので鑑定の仕事もミスをしません。
好奇心が旺盛なことも古物品鑑定士の仕事が適職だと言えるゆえんです。
周囲の雑音を気にせず自由に仕事ができれば心の平穏を得られるでしょう。
共感力の高いHSPの方はその場の空気を読み取れて感受性が高く、空想豊かでアイデアが浮かびやすく、好奇心も旺盛なので、旅行代理店の仕事にも向いています。
顧客のニーズを巧みに読み取ることで、顧客が喜ぶ最適なプランを提供できるでしょう。
さらに顧客の満足する様子を見て、HSPの方も仕事に対する満足感をさらに高めるでしょう。
HSPの方は豊かな感受性がありますから、図書館司書の仕事も適職でしょう。
職場は静かで穏やかですし、人とのコミュニケーションもそれほど多くありません。心を穏やかにして仕事に取り組むことができます。
図書館司書は相手のニーズをくみ取ることが重要です。
そんなときにHSPの方は本の情報を詳しく提供できますから、多くの人に感謝されるでしょう。
細かいところにもよく気がつく才能のあるHSPの方は、家政婦の仕事も自分の才能を活かせる仕事です。
その場の空気を読むのが上手なので、仕事先では「よく気が利くね」とほめられるでしょう。
用務員の仕事は地味です。しかしコツコツと仕事を続ける才能をHSPの方は持っています。
仕事先ではみんなが便利になる物を作ってみたり、芸術的センスを見せたりして周りから驚かれることもあるでしょう。
郵便配達の仕事は、配達先の住所・名前・場所・家の様子をよく知っておく必要があります。
確かに地味な仕事ではありますが、コツコツと仕事を続ける才能をHSPの方は持っています。
郵便配達員の仕事も適職といえるでしょう。
トラック運転手というと地味ですが決してラクな仕事ではありません。
しかしHSPの方は安全運転を重視し、また仕事もコツコツと行うので適した仕事といえるでしょう。
この仕事をしている間は人との複雑なコミュニケーションを取らなくても大丈夫なので精神的に楽ですし、コツコツする仕事は向いています。
身体の痛みというのは、なかなか人に理解してもらえないですね。
しかし共感力、感受性の高いHSPの方は、人の痛みに敏感で他の人の痛みまで感じ取る才能があります。はり・灸師という仕事も適職でしょう。
痛みを優しく和らげる力を持っているので多くの方に喜ばれ、また自分自身も満足感を得られるでしょう。
ここまでHSPの方向いている仕事について取り上げてきましたが、最後にHSPの方が仕事を選ぶときの注意点について述べておきます。
なんと言っても、職場内の環境について必ず確認しておくことが重要です。
上司や同僚にはどのような人がいるのか、職場内の環境は自分に向いているのか、労働時間が長すぎないか、仕事の責任が重すぎて自分の負担になったりしないか、など職場の様子について面接などの時に細かく質問しておきましょう。
もしこの時不安を感じるようでしたら、別の職場を探してみた方が良いかもしれませんね。
これまで挙げてきました職業はHSPの方の適職なのですが、一部の会社では激務が強いられる場合(ブラック企業)も十分あり得ます。
働く人に負担を強いる会社もありますので事前に十分に調査した上で、このような問題の多い会社には絶対に勤めないように気をつけましょう。
さらに新しい仕事に就いた場合でも、はじめから周囲の期待に応えようとして、頑張りすぎないことです。
HSPの方の働き方の基本は自分を苦しめないこと、心を楽にして働くことです。
いかがでしたでしょうか。
HSPの方には次のような特徴があります。
共感力が高く、痛みにとても敏感で騒がしい環境が苦手なこと。
また、短時間にまとめて仕事をこなすのが不得意、他者との競争は好まないことなどなど。
一見するとHSPの人はマイナスの印象が強いですが、逆の見方ではHSPの人はすごい才能を持っているのです。
空気感を読み取れること、感覚が敏感なこと、アイデアがたくさん浮かぶこと、空想世界が豊かに広がっていること、好奇心が旺盛なこと、仕事でミスを起こしにくいこと、質の高い仕事ができること、業務の改善提案ができることなど、これ以外にもたくさんの才能があります。
自分の才能をネガティブにとらえるのではなく、ポジティブに考えてみましょう。
本当にこれは素晴らしい才能なんです。
才能を活かせば道は開けてきます。
今回ご紹介した以外にもHSPの才能に向いた仕事があります。
今回は共感力の高いHSPの人が向いている仕事をご紹介してきました。
あなたが新しい世界で頑張ってみたいと考えていましたら、自分の持っているすぐれた才能を信じてトライしてみましょう。
今回の記事がそんなあなたにお役に立ちましたら幸いです。
最後までご覧いただきありがとうございました。
HSPの人は優れた才能を持っているにも関わらず、十分にその才能を活かしきれていないと思います。
とても共感力が強くて、周りの影響を受けたり、聞こえない声が聞こえたりするので、HSPの人は自分がどこかおかしいのではないかと考えています。
こんなことを話しても誰にも理解してもらえない思っていて、ずっと内緒にしているのですね。
自分を理解してコントロールできればいいのですが、コントロールする方法を知らないでいると、いつも周りに影響されてしまい、理由もわからず苦しんでしまうこともあります。
ただ私はHSPではないので、HSPの人の真の苦しみまでは理解できません。
しかし私は、他の人よりも少し敏感で、周りの様子や人の気配、周りの雰囲気に影響されやすいところがあるので、何となくHSPの人の気持ちが分かると思っています。
なんといっても、他の人が感じない危険を察知する能力が高いんですから、HSPの人の才能ってとてもすごいことなんですよね。
この才能を活かせる仕事が見つかることを願っています。
もし自分ひとりの力でどうにもならないと感じたときには、別の誰かを頼ってみるのもいいかもしれませんよ。
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