DVとはドメスティック(家庭内)バイオレンス(暴力)の略で、夫婦や恋人との間で起こる家庭内暴力のことです。
DV防止法が施行されたのが2001年。
それから10年以上経過していてもDVの相談件数は毎年増加を続けているそうで、内閣府男女共同参画局の配偶者暴力相談支援センターの相談件数によると平成27(2015)年度のDV相談件数は過去最高で111,172件、平成14(2002)年度は35,943件と比較して3倍にも増加していることのこと。
いかにDVで悩む方が多いことを表しています。
DVなんて全く関係ない、こんな風に思われがちですが、現実にはいつ身近に起きるかもしれない問題なのです。
そこで私たちはDV問題を正しくきちんと理解し、自分自身がまずDV被害に合わないようにしましょう。
さらに身近にDV被害に遭っている人がいたら、その人を助け出すなど、周囲からの支援というかたちで関わる場面に遭遇するかもしれません。
今回はDVを理解するため、DV男性とDV男性と別れられない女性の心理と特徴についてご紹介していきたいと思います。
DVとは夫婦間や恋人間で起こる家庭内暴力のことですね。
DVではパートナーから殴られるなどの身体的暴力で知られていますが、その他にもパートナーをののしるなどの心理的暴力、性行為を強要する性的暴力、生活費を渡さないなどの経済的暴力もあります。
被害者になっているのはほぼ女性です。
第三者の目から見たら明らかにひどい暴力の状況なのに、DV被害を受ける女性に「そんな相手と別れたら」と話したとしても、女性は簡単に別れられないのです。
DV男性と分かれられないのは女性側の心理も関係しているのですね
DV男だけに見られる特徴として、ある特徴的な傾向があります。
それは加害者の夫や彼氏が見せる「優しさ」です。
「オレが悪かった」「もう二度としないから許してくれ」「お前がいないとオレはダメなんだ」などと泣きながら謝罪をしたり許しを求めたりするのです。
このときのDV男の行動は女性をつないでおくための見せかけの演技でしかないないのですが、被害者の女性は情に流されてしまうのです。
「彼も反省したんだし、彼はまだ私を愛してくれている」と思い込んでしまうのですね。
さらにDVが繰り返されることになり、同様に何度もDV男の「優しさ」を繰り返し受けていくうちに、「自分自身が彼を何かとかして立ち直らせてあげよう」と思い詰めてしまうのです。
ある女性の言葉として次のようなものがありました。
「彼が暴力をした後、急に優しくなるという典型的なDVのサイクルにはまってしまって。『この状態はおかしい』と思いながらも、彼のことが好きで離れられなかった」
彼を立ち直らせるのは私しかいないと思い込んでしまうこと、自分自身の存在意義をDV男との関係に見出してしまうこと、その相手との関係に依存してしまうこと。
このような心理を「共依存」と言います。
男性が女性に依存するだけでなく、女性も男性との人間関係に囚われているのです。
本来なら自分を傷つける相手なのですから、離れるべきなのです。
しかし、自分の存在意義を与えれてくれる男性に依存してしまうのです。
最近増えているのが、高学歴で社会的にも高い立場にある女性がDVの被害にあっているということです。
このような強い女性の特徴は、これまで人生の中でさまざまな障害を乗り越えてきた経験と自負を持っていることです。
したがってDVだって自分ひとりの力でなんとかできると考えてしまうのです。
しかし、現実はそう甘くありません。
DVの特徴として、被害者が無抵抗であるほど、暴力がエスカレートしていく傾向にあります。
つまり女性が被害に我慢している限り、DVの状況はさらに悪くなっていくのです。
被害者女性の性格の特徴として、自己評価が低いことがあります。
「どうせ私なんて」「自分はダメなんだ」と女性の過去に自己評価を極端に下げる出来事にあったなど、自分に自信のない女性が被害者となります。
さらに、またもともと依存心が強く、誰かに頼るのが多い女性も被害者になりやすいです。
ではDVを行う男性はどのようなサイクルでDVを起こしているのでしょうか。
DV男がストレスをため込む時期で、神経が過敏な状態になっています。
ストレスが極限まで溜まり爆発する時期です。
暴力の衝動を抑えることができず、相手に暴力をふるいます。
暴力を行うとストレスが発散されるので、この時期には急に優しくなります。
DV男が暴力をふるうのは、自分の心の安定を保つためにあります。
皮肉なことにDV男は暴力を行うと心に安定が取り戻され、静かになるのです。
女性がDV男にひっかかってしまうのは、DV男のこの安定期の時期だけを見てしまうからなのです。
「この人は本当なら優しい人」とか「私だけがこの人と付き合っていける」と勝手に思いこんでしまうところに付け入られてしまいます。
DV男が暴力をふるうのは、対人コミュニケーションが苦手な男性が増えてきていることが原因ではないかと考えられています。
DV男は社会に出ると対人関係がうまく築けません。
人間関係がうまくいかないために、その葛藤や欲求不満がストレスとして溜まっていき、それを自分のパートナーにすべてぶつけてしまうのです。
パートナーにぶつけてしまうのは、自分のすべてを受け入れてくれると思いこんでいるからですね。
DV男は女性に対して強く依存しているということですね。
先程も説明しましたが、女性自身もDV男に依存しています。
お互いに共依存状態です。
二人とも別々になってしまったら、心のよりどころを失ってしまうことになるので、とても不安感が強くなり、簡単には別れられくなっていきます。
DV男性は、いわゆる子供っぽい独占欲があったり自己中心的考え方をもった人物です。
次のような理由をつけて暴力をふるいます。
さらにこんな特徴があります
DV男は付き合っているときからアレ?変だなと思うところがりますから気がつくと言われます。
まず第一印象で感じた直感を信じるのが正しいと言う人もいます。
恋人になる前にはパートナーの家族環境を探ってみる必要もあるでしょう。
感情の起伏の激しい人は避けるべきでしょうし、付き合いが浅くラブラブになっている時期に勢いで結婚しないことも大切ですね。
特によく観察してほしいことは「DV男は出会った当初、とても優しくてマメだ」ということです。
その行動が本当の愛情からでているものなのか、それとも依存からきているのかを付き合っている中から探っていくしかないでしょうね。
いかがでしたでしょうか。
毎年増加を続けていると言われているDV(ドメスティック・バイオレンス)。
加害者のDV男から暴力を受けているのに、被害者である女性が別れられないのが厄介なところです。
DVの被害者も加害者も心理学でいう「共依存」状態に入ってしまい、お互いに相手がいないとよりどころを失うように不安を感じ、離れようにも離れられない関係なのです。
当事者同士で解決が難しいなら、第三者による強制的介入が必要かもしれません。
DVは犯罪ですから、警察もきちんと対応します。
さらに各都道府県の県や市では配偶者暴力相談支援センター、民間のシェルター等がありますので、このような窓口をご活用することをおススメします。
最後までごらんいただきましてありがとうございました。
DVは恐ろしいですね。
私もかつて似たようなことを経験しました。
ただ私の場合は病気の治療中に起こりました。
C型肝炎病気治療中でインターフェロンという薬を投与されていた時に、精神状態がおかしくなったのです。
なんでもないことが急に腹を立ってきて怒鳴ったり、急に悲しくなって泣いたりと、実はかなり危険な人間だったのです。
こんなときは自分で自分をコントロールできません。
今思い返すだけでも恐ろしく思います。
元妻や子どもたちに辛く当たったり、声を荒げたりしていました。
きっと自分の心の底にある狂気が出てきていたんですね。
私に辛く当たられて、元妻や子どもたちはどれほど怖ろしく思ったことでしょう。
私自身も二度とあんな体験はしたくありません。
おかげさまで今はもう大丈夫になりました。
人間は弱い心を持っているので、いつどうなるか分からないです。
こんな私はメンターとの出会いで、心の乱れが落ち着いてきました。
私のメンターがよく話す言葉です。
「安定を求めすぎると不安定になる。不安定の中を進むと安定する」
あまりに安定ばかりを望みすぎると、必ずどこかでバランスを崩してしまいます。
とにかく毎日変化を続けていくことですね。
少しづつでもいいです。
前に進んでいきましょう。
This website uses cookies.