会社で降格人事にあい落ち込んでいる同僚。
ずっと付き合っていた彼女にフラれて元気のない友だち。
同僚や友だちがネガティブな感情になっていたとき、どんな言葉をかけてあげればいいのでしょうか。
大丈夫、頑張れと励ましの言葉をかけるのもいいでしょう。けれども、あなた自身から出た言葉でその人に合う励ましの言葉をかけてあげたほうが、相手の心に届くんじゃないかと思います。
今回は、同僚や友だちなどのあなたの大切な仲間が困っている時に、前向きな言葉を編み出す方法、心理学のリフレーミングという方法、についてご紹介したいと思います。
ことわざや偉い人の名言を思い出せないときでも、あなたのオリジナルな言葉で大切な仲間を救ってあげましょう。
大切な仲間に分かってもらいたいのは「こんな事態になっても、経験はムダじゃないし、成長のキッカケになるんだよ」ということですね。
そんなとき役に立つのが「リフレーミング」なのです。
リフレーミングはコミュニケーション能力を伸ばす実践的な心理学NLPの考え方です。
「見方を変えること」「物事の見る枠組み(フレーム)を切り替えて、別の枠組みで見る(リフレーム)すること」をいいます。
人は物事をどのように見るかによって、良くも悪くも見えます。
[のんびりしている]
→慎重に物事を進める、安心感があり癒やしの存在
[自発的でない]
→他人の考えを尊重する、人の話や意見を聞く
[意思が弱い]
→状況に合わせて対応できる見方を持つ
[怒りやすい]
→感情が豊富、素直でまっすぐ、正直で嘘をつかない
[あきっぽい]
→決めたら即行動する、見極めがうまい、瞬発力がある
[頑固・こだわる]
→責任感が強い、とことんやりきる、誰にでも主張を通す
[優柔不断]
→自分の気持ちに素直で、納得するまで慎重に物事を進める
[空気を読まない]
→肝心なことをズバリ言える、思い込みの誤りを気づかせる
短所と思えることも、見方を切り換えると前向きな面が現れます。
起きてしまったことを逆戻りさせることはできませんが、見方が切り替われば肯定的に受け止められる意味や価値が見えてきます。
「どんなことでも、物事は肯定的に見れる」と気がつくことで、経験をムダにせず成長の素にすることができます。
リフレームを使った前向きな心理の言葉とはどんなものかを学んでみましょう。
1つ目の方法は「今ある物事の状況を切り替えて、成果を出す」ことです。
今ある出来事をネガティブに考えずに、切り抜ける方法を考えるのです。
これを「状況リフレーミング」といいます。
[会社で降格人事にあった]
→このまま会社に居続けるより転職する道だってある。
[彼女にフラれた]
→新たな恋人を見つけて幸せになろう。
[記憶がないほど飲みすぎて財布を無くた]
→警察に届けを出したり、クレジットカードを停止したりしてどんな最悪な状況になっても冷静に考えて対処しよう。この経験は別の危機的状況のときにも役に立つ。
[努力が身を結ばなかった]
→仕事の合間でも時間をとってここまでやれた忍耐力はすごい。仕事の上でもこの忍耐力で前進できる。
[物事が全然うまくいかない]
→バイオリズムが最悪でも、真剣に物事をこなせる自分自身の真面目さは大きな武器だ。バイオリズムが上昇したらきっと良い成果を出せるだろう。
[新しい仕事を任されて不安だ]
→新しい知識や見方、キャリアを積む絶好の機会だ。
2つ目の方法は「起きた出来事に別の意味付けを見つける」ことです。
出来事をネガティブに考えず、良い面を見つけるのです。
これを「内容リフレーミング」といいます。
[会社で降格人事にあった]
→これまでの経験を活かして新しい場所で成果を出せば再評価される。
[彼女にフラれた]
→彼女にフラれるには自分に落ち度があったのだから、もっと魅力的になろう。
[記憶がないほど飲みすぎて財布を無くした]
→飲み会では記憶をなくすかもしれないから飲みすぎない。多くの現金は財布に入れない。今回は授業料だった。痛い目を見て本当に良かった。
[努力が身を結ばなかった]
→挫折を味わったけど、人として大きく成長できた。諦めないで進めば道は閉ざされないことを実感したことはよかった。
[物事が全然うまくいかない]
→身体が疲れ切っているから休めというサインかもしれない。こんなことがなかったら休む考えが浮かばなかった。今度の休日はしっかり休んで充電しておこう。
[新しい仕事を任されて不安だ]
→不安な気持ちに代わる、自分の感じたい気持ちを探してみよう。
見方や考え方を切り替えれば自分の進む先が見えてきますので、ネガティブな感情から開放されて前向きになってくるのです。
大切な仲間を前にして、何とか励ましたいと言葉を考えようとすればするほど、頭が真っ白になって言葉が出てこないものですね。
しかし、とても簡単な言葉を使うと前向きな言葉を編み出せます。
「〜のおかげで〜」「〜だからこそ〜」という言葉を、今おかれている状況の後につけるのです。
会社で降格人事にあったおかげで、転職を考えられた。
彼女にフラれたおかげで、新しい恋人を探せるキッカケができた。
財布を無くしたおかげで、危機的状況に対処できる能力を身に着けた。
物事が身を結ばなかったおかげで、自分に忍耐力があることに気がついた。
物事が全然うまくいかないおかげで、バイオリズムが悪くても真剣に取り組む自分を発見できたし、バイオリズムが上がれば成果が出ると自身がついた。
新しい仕事を任されたおかげで、新しい知識や見方、キャリアを積むことができる。
会社で降格人事にあったからこそ、新しい部署で頑張れる。
彼女にフラれたからこそ、自分をもっと魅力的にできる。
財布を無くしたからこそ、飲み過ぎに注意し、財布には多くのお金を入れないと決められた。
物事が身を結ばなかったからこそ、人として成長できたし、諦めなければ道は拓けることが分かった。
物事が全然うまくいかなかったからこそ、休む考えが出てきた。
新しい仕事を任されたからこそ、不安な気持ちに代わる自分の感じたい気持ちを探す考えが浮かんだ。
「〜のおかげで〜」「〜だからこそ〜」は魔法の言葉です。
現在のネガティブな状況の後にこの2つの言葉を追加して、励ましの言葉を編み出しましょう。
いかがでしたでしょうか。
人はだれでも困難な状況に入ってしまうと、ネガティブな心理状態になりがちです。
しかし、コミュニケーションを伸ばす実践的な心理学、NLPのリフレーミングの方法を使うことで、物事を肯定的にとらえることができ、自分の進む方向が見えてくるので、前向きでポジティブになります。
大切な仲間を前向きにする言葉を編み出すときは「〜のおかげで〜」「〜だからこそ〜」を今の状況の後につけてみましょう。
今回は、同僚や友だちなどのあなたの大切な仲間が困っている時に、前向きな言葉を編み出す方法、心理学のリフレーミングという方法、についてご紹介しました。
最後までご覧いただきありがとうございました。
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