どうしてあの人は親しくもないのに私の目の前に入ってくるの?
あの人なれなれしく私にボディタッチしてくるからすごくイヤだ。
あなたは職場で慣れなれしく接してくる異性のスタッフがイヤだと思ったり、気持ち悪いなと思ったりしたことがあると思います。
なぜこのような不快な気持ちになるのか疑問になりませんか。
自分がドキッとするようなところまで近づいてきたり、自分が相手に近づいたらドキッとされたり。
何だか不思議ですね、ここには何か秘密でもあるのでしょうか。
どうやら私たちには、自分を守るための心理的空間、パーソナルスペースというものがあるようなのです。
このパーソナルスペースがどんなものか知っておけば、人間関係でのストレスが減るかもしれません。
そこで今回は、「男女で差があるパーソナルスペース|距離感が近すぎる人の心理」という題で、異性の相手が近づいてきたときになぜ意識してしまうのか、男女のパーソナルスペースの違いが原因で起こる男女の心理の違いについてご紹介していきたいと思います。
異性の相手との接し方をどのようにしたらいいのかお悩みの方、男女間でトラブルを起こしたくないとお考えの方のご参考になりましたら幸いです。
人間は「パーソナルスペース」という、自分の周りに目に見えない心理的なテリトリーがあります。
このパーソナルスペースは円形をしていて、この中に他人が入り込んでくると、異性に対してはドキドキと意識したり、他にもイライラや緊張、不快感が生まれるのです。
人間の心の中から「警戒信号」が発せられているのですね。
満員電車の中は、見ず知らずの他人が自分の周りを囲むので不快に感じます。
それは自分のパーソナルスペースに他人がかなり深く入りこんできているから不快になるのですね。
この感情は無意識に感じてしまうのでとても厄介なのです。
パーソナルスペースは次の4つに分けられます。
一番近い順から、親密ゾーン・友人ゾーン・社会的ゾーン・公的ゾーンと分かれます。
相手との親密度の違いを元にして、人は無意識にこの4つのゾーンを使い分けています。
例えばこの人は親しいのでここまで近づいても大丈夫、親しくないあの人には近づきたくないと、無意識で思っているのです。
したがって親密度の高くない人が自分の親密ゾーンに深く入ってくると、意識したり不快になったりします。
男女間ではパーソナルスペースに形の違いがあります。
男性のパーソナルスペースと女性のパーソナルスペースを上のように表しましたが、男性は前方に向って楕円形なのに対して、女性はほぼ円形でパーソナルスペースの中心にいます。
ですから男性が平気なスペースであっても女性にとっては平気ではない場所だったり、女性が平気なスペースであっても男性にとっては平気でない場所になってしまい、このスペースの形の違いが問題を引き起こすのです。
実際に起きている例
それぞれに好意を持っているのなら特に問題は起きないでしょうが、相手とのコミュニケーションも十分に取れていない状態でこのようなミスマッチを起こしてしまうと、何かと困ったことが起こってしまうのですね。
繰り返しますが、男女でそれぞれ平気なスペースであっても、それぞれに男女で形が違うばかりに意識してしまうスペースに入り込んでしまうことが原因です。
しかしパーソナルスペースという存在そのものも、男女でパーソナルスペースの形に違いがあることも、ほとんどの人は知らないのです。
何となく無意識に不快なのですが、何が原因でそうなるのかを知らないのですね。
パーソナルスペースの広さは人によって広さの違いがあります。
外交的、社交的、積極的、体育会系、肉食系といった明るい性格の人はパーソナルスペースが狭いという特徴があります。
気さくで社交的なタイプの人が異様に近づいてきて「えっ!」と驚くことはないでしょうか。
このような人はパーソナルスペースという警戒ゾーンが狭いので、人にグッと近づいてきても平気なんですね。
反対に内向的、消極的、内気、受動的、シャイ、草食系という暗めの性格の人はパーソナルスペースが広いという特徴があります。
このような人はパーソナルスペースの警戒ゾーンが広いので、少しでも中に入ってくると無意識に怖がるのですね。
人見知りの人に近づいていくと一歩後ろに下がってしまうのは、このためなのです。
異性が自分のパーソナルスペースに入り込んできて嫌だなと感じたら、自分が無理に我慢しなくてもいい「安心できるところ」まで下がってみてはいかがでしょうか。
例えば、ちょっと用事があるのでと言って席を外すとか、入り込んできた人以外の人に話しかけて注意をそらすとか、何とかその場をうまくやり過ごすように工夫してみるといいでしょうね。
ただし「ああ、やだなっ」「気持ち悪い」と思いながら離れると、その感情が知らず知らずのうちに相手に伝わり、相手を不快にさせてしまうのです。
こんなことにならないよう、ごく自然に、なんでもないようなフリをして行動してみましょう。
自分のパーソナルスペースに入り込まれて嫌だと感じる人は、自分のパーソナルスペースがどれぐらいの広さなのかを測ってみるのはいかがしょう?
実際に他人との距離をいろいろと変えてみて、自分がどれぐらい距離ならば安心でいられるのかを測ってみるのです。
この作業をしてみると、自分の親密・対人・社会的・公衆の4つのゾーンをつかむことができるでしょう。
自分のパーソナルスペースを測ってみたら、次に他人のパーソナルスペースがどのようになっているかを測ってみると、今後の人間関係を構築する上でも役に立ちます。
他人のパーソナルスペースを測るとき、特に異性の場合に確認してみてほしいところがあります。
他人のパーソナルスペースの狭いところに入ったとき、相手がそこで意識するかどうかを観察してみてほしいのです。
女性の場合、男性はパーソナルスペースの横に入ると強く意識を持ちやすいので、まず男性の前から入ります。
次は、男性の横に入ってみて男性がどのように感じているのかを観察します。
男性の場合、女性はパーソナルスペースの前に入ると強く意識を持ちやすいので、まず女性の横から入ります。
次は、女性の前に入ってみて女性がどのように感じているのかを観察します。
男女いずれの場合であっても、相手のパーソナルスペースの中に急に、そして深く入り込んでしまうと、意識するよりも先に警戒心の方が強く出てしまいます。
いろいろと場所を変えてみて相手の様子をよく観察し、どのあたりが安全なのか、あるいは警戒ゾーンに入っていないかを調べます。
人と人との関係を築く中で、パーソナルスペースが広すぎると、相手との距離感を縮められなくて、人間関係で何かと不都合なことが起こってしまいます。
相手に対していつも無意識に警戒してしまうというマイナスイメージが出てしまうので、いろいろな人と親密になりにくくなってしまうのですね。
ですから自分のパーソナルスペースを狭くする練習をして、自分から相手との距離を縮める努力をしてみてはいかがでしょう。
さらに男女でパーソナルスペーススペースの形の違いがあること理解できれば、相手から誤解されることも少なくなります。
同じ環境にいるのに良いコミュニケーションをとれず、パーソナルスペースの違いだけで仲良くなれないとすると、もったいないことですね。
相手が近づいてきて馴れ馴れしいなと思ったとしても、それはその人にとって親密度を上げたいと思っている距離であって、その人にとっては平気な距離なんですね。
ボディタッチされたときは、それはあなたともっと親密度を高めたいよという相手の気持ちの表れかもしれません。
そんなときは、自分の方から相手に近づいてみて相手がどのような反応をするのか観察してみましょう。
パーソナルスペースを理解していないときとは違い、意識して行動しているので感情に揺さぶられることが少なくなると思います。
パーソナルスペースの違いが体感でき、自分なりの他人と意識しないでいられる距離感を上手くつかめれば、人間関係がずっと楽になってくるでしょう。
いかがでしたでしょうか。
今回は「パーソナルスペース」のことをよく理解していただいて、男女間でパーソナルスペースの形には差があり、その違いからちょっとした誤解が生まれやすいということをお伝えしてきました。
また性格によって人のパーソナルスペースの広さには大小があることも理解いただけましたら幸いです。
私たちが毎日の生きていく中、相手とのパーソナルスペースを適切にとっていけば人間関係は円滑になっていくでしょうし、私たち自身の心も豊かで明るくなっていくと思います。
最後までご覧いただきありがとうございました。
わぁー、これまでパーソナルスペースのことを知らなかったから、ずっと失敗してました~。
これをもっと早く知っていれば、カワイイ女の子と仲良くなれたのに・・・
あっ!失礼しました。つい本心が・・・。(笑)
パーソナルスペースって、自分を守るための空間ですね。
警戒ゾーンに入ってくるものを監視する自己防衛のための本能なんです。
無意識にこんなことをしてるなんて全く驚いてしまいます。
このことを理解していると、例えば男女間の無用な誤解も減らせるようになるということですね。
さらにパーソナルスペースのことを理解した上で、この人の本能を上手に利用して仲良くなりましょう。
この知識を上手に使いこなすと、人間関係の悩みがかなり減ってくると思いますよ。
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