話を聞いてくれたと思ったのに後になって訪問すると「そんな話聞いてないよ」と言う。
相手の反応がいまひとつピンとこなくてよく分からない。
一生懸命に話をしているのに、ちっとも聞いてもらえない、とがっかりすることも少なくありません。
相手は何を考えているんだろうと悩んでしまって、落ち込んでしまうことはありますよね。
さらに相手によっては、嘘をついていたりすることもあるので注意する必要があります。
嘘をついている時の目線も気になりますね。
そこで今回は「話すときに目線をそらす人の心理」と題して、相手の目線がどのように動くかを見ることで相手の考えていることが分かってしまう方法をご紹介したいと思います。
相手の考えていることが分かりたい、商談を上手く進めて契約を取りたい、さらには騙されたくないと考えている方に、少しでもお役に立てましたらうれしいです。
話をちゃんと聞いているのなら、相手は目線を合わせます。
しかし、はじめから目線をそらしている人は意図的に目線を合わせず、話を聞かないのです。
目をずっと見続けていると「話の内容は納得できない」と攻撃のメッセージを送っていると受けとられる場合があります。
そこで相手は攻撃のメッセージを送らないように意識して目線をそらしています。
悪い印象を与えたくない人は、きちんと話を聞きます。
こういう人の場合は、相手の話し方も優しいです。
目線の強さに自信がある人は意図的に目線をそらします。
「じっと見つめたら、相手を威圧してしまう」という気づかいをするからです
この気持ちのある人も話を聞いてくれます。
こういう人の場合の目線以外で分かることは、話にうなずく、話を聞き返すなどの特徴があります。
何かの物音に意識を集中しているときは、目線も物音に意識した方向に向きます。
目線が物音のする方法に向いている人は、別の物音に関心が向いていて音に意識を注意しています。
話の内容に関心がないかもしれません。
自分の考えに没頭しがちな人は、目の焦点が定まらなくなっていて、目線が左右に動いています。
自分の中に入り込んでいて、話を聞いてなさそうで、上の空になっているのが分かります。
視線をキョロキョロとせわしなく動かす、視線の定まらない人は、性格が神経質でいつも不安です。
落ち着きがなく、周りの様子を気にして目線をあちこちに動かしています。
目を閉じて目線を合わせないときには3つの心理状態があるといわれています。
話すとき目を閉じているのは、自分の頭のなかで考えをまとめながら話をしているからです。
話すとき目を閉じているのは、精神が不安定だったりや恐怖を感じたているときには、頭のなかで不安を抑えようとしているからです。
話すとき目を閉じているのは、相手は自分の心の中を読み取られるのを怖がっているからです。
話すときには、はじめお互いに目線を合わせて、会話の途中でどちらかが目線を先にそらすのが普通です。
外向的な人は目線をそらすのに特に抵抗ありませんが、内向的な人は目線をそらせば「話を聞いていない」というイメージを与えてしまうのではないかと不安になります。
嫌われたくないと思っているので目線をそらすことができません。
はじめから全く目線を合わせないで話す人もいますね。次のような心理状態になっています。
話すとき全く目線を合わせないのは、相手は劣等感が強く、必要以上に卑下しているからです。
話す言葉も自信がなさそうに感じます。
会話に全く興味がないので全く目を合わせません。
話に興味がないので、相手の受け答えも中途半端ですね。
自分の心の中を読み取られたくないと考えているので目線を合わせません。
心の中を読まれたくないと思っているので、話も盛り上がりません。
凝視しながら会話をする人は、自分の思うままにしてやろうとたくらんでいたり、自分だけが有利になりたいと考えて、目線を合わせ続けます。
会話の中に自分が有利になる方法はないか、どうやって利用しようかと考えているのです。
こんな人と話をするときには特に気をつけないといけません。
嘘をついている時の目線は、右側に動きます。
このとき人間の脳の中では、左側の脳が活発に動いて「うそ」の話を考えています。
左脳は右半身の動きを司っていますから、活発に動く左脳の働きに合わせて、無意識に目線が右に動いてしまうのです。
逆に、正直に答えるときは嘘の話を考えなくてもよいので、目線は左側か動かないかどちらかです。
相手が嘘をついているのかなと不安に思うときは、相手の目線が右に動いていないか、確認してみましょう。
日本大学芸術学部の佐藤綾子氏(パフォーマンス心理学)が行ったの実験の結果では、1分間に合計32秒ぐらい相手と目線を合わせていると、会話をしていて快適だと感じるそうです。
相手との会話や取引先での商談の中でなんとか仲良くなりたいと思うと、相手にずっと目線を向けてしまうかもしれません。
しかし目線をずっと相手に向けていると、相手が不快になってしまいます。
目安としては、全体の会話の中で半分ぐらいの時間を、相手に目線を向けるようにすると、相手は快適だと感じます。
相手と会話をするとき、目線を送らないで会話を続けていると、相手を軽視し見下した態度だと思われてしまいます。
さらに相手に目線を向けるときには、圧迫感を感じさせない距離を保って、相手に目線を向けながら話しかけます。
相手に目線を向ける場所は、基本は相手の目です。
しかし離さずにずっと見つめていると、相手に息苦しさを与えてしまいますね。
目線は相手に送るのですが目だけを覗き込まないようにします。
できれば、目線を眉間や口元、あごの辺りにあわせて、じっと見つめないようにするのが理想的です。
いかがでしたでしょうか。
どんなに一生懸命話をしたとしても、相手に聞こうとする気持ちがない場合では、せっかくの努力が無駄になってしまいますね。
目線を観察することで相手の考えていることが想像できるようになります。
聞いてもらえないなあと感じたときには、無理に話を続けるよりも話題を変えてみるなり、話を切り上げてその場を離れるなどして、印象が悪くならないようにしたほうがいいかもしれません。
自分の顔を覚えてもらった、取引先の担当者が誰か分かった、取引先の雰囲気だけでも感じてきたと考えれば、次回のときには安心して訪問できるのではないでしょうか。
このように考えを変えてみてはどうでしょう。
そうすれば気持ちも楽になり、悩みも少なくなるのではなります。
今回は、話をするとき目線をそらす人の心理についてご紹介してきました。
最後までご覧いただきありがとうございました。
相手の目線で、心理が読めちゃうなんてすごいですね。
まるでエスパーみたいじゃないですか。
コツを覚えたら自分もできるのですから、ぜひ学んでおきたいですね。
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