スマホ1つあるだけで今は何でもできてしまいす。
情報検索、SNS、ネットショッピング、リアル世界の買い物、ポイントカード、交通機関の運賃支払など、次から次へと新しいサービスが生まれてきて私たちの生活はますます便利になってきました。
しかし、この便利さの裏で「ネット依存症」という病が私たちを静かに侵食してきているのをご存知ですか。
今回は「脳が悪くなるネット依存症」という題で、ネット依存症の原因や症状、依存症になることで起こる脳の障害、依存症にならない方法をいろいろとまとめてみました。
スマホを触る手をちょっとだけ休めていただいて、ネット依存症の問題をご覧いただき、ワナにハマらないために少しでもお役に立ちましたら幸いです。
ネット依存症とは、インターネットに接続していないと不安、無意識でインターネットに接続している、インターネットに接続する状態が当たり前と、毎日スマホやパソネット抜きの生活ができないネット中毒の状態になっていることをいいます。
スマホが普及しネットから情報を便利に得やすくなったことが理由です。
ネット依存症の人たちはこのようなことに「浸りきって」います。
インターネットの使いすぎ以外にも様々な影響がでています。
健康や暮らしにも様々な問題があるのです。
たとえばこんな例があります。
日本でのネット依存症の人は2008年の調査では全国で推計270万人、さらに2013年の厚生労働省研究班の調査では成人男女で推計421万人と1.5倍に増加しているそうです。
ネット依存症は主に思春期青年期の中高生・大学生で多くなっています。
しかし最近では成人にも増えていて、在宅時間の長い主婦や高齢者などにもネット依存症が広がっていると推測されています。
さらにネット依存症になると脳内に重大な影響がでることが分かってきています。
特に小さい子どもや10代の未成年、20代前半の成人の脳の前頭葉に重大な影響が出ます。
脳の前頭葉は物事を考える、共感する、物事を判断する、衝動を抑える働きを司っている部位で、20代前半で完全に成長します。
ネット依存症の原因の1つである、ネット・ゲームは脳内に快楽を感じる神経伝達物質ドーパミンを大量に分泌させることが分かってきています。
ドーパミンは覚醒剤並みの強力な力があります。
脳の前頭葉が未発達な小さな子ども、10代の未成年、20代前半の成人の脳にドーパミンが大量に分泌されると脳の前頭葉が成長できずに萎縮します。
脳の前頭葉の発達が未熟になると、欲求が抑えられない大人になる可能性があります。
脳の前頭葉には物事を考える、共感する、物事を判断する、衝動を抑えるという働きがあるのですが、未熟なために欲望が抑えられないのです。
したがって、ネットを自分の力ではやめられない、リアルな人間関係が少なくなる、怒りっぽくなる、感情を表さなくなる、妄想や幻覚が見えるといった症状が出てきます。
本人を含めた家族全員が家庭内不和になり、苦しんでいる家庭が多くなっています。
様々なサイトやブログを見る、SNS(facebook、Twitter)をチェックする、LINEで友人と会話する、Youtube動画を見るなど様々なことを同時に作業しながらネットを使っていますね。
効率的に作業をしているように見えますが、人間の集中力は大きく低下しているのです。
人間の脳は複雑な作業を同時進行することが得意ではありません。
表面上できているように見えているだけです。
そのため脳は非常に疲れやすくなります。
注意散漫になる、不眠症になる、食欲などの欲求を忘れる、妄想や幻覚が見えるなどの症状が表れます。
情報を簡単に探し出せるネットに頼りすぎることで、自分の脳で物事を考えなくなります。
文章を読むときは広く浅い読み方で、短時間に内容を見て特に記憶に残すことがないので記憶力が落ちてきます。
たとえば、料理のレシピ通りに料理を作る、ダイエットや健康に関すること、生活に役立つ情報をそのまま鵜呑みにしてしまうなど、そのままなぞって一時的な知識として使うだけです。
知識をもとにして何かを生み出す行動ではないので、頭を使わなくなります。
物忘れがひどくなる、漢字を書けないという記憶力の低下も出てきます。
私たちの生活でスマホは日常に欠かせないものとなってしまいました。
無人島にでも行かない限り、スマホと完全に離れられませんね。
でも、ちょっとした気づかいで、スマホとのいい関係を築くことができます。
スマホをいつも手に持って歩くと、ついスマホに触ってしまいます。
カバンに入れる、パスワードを複雑にして簡単に操作できないようにするなどの方法で、暇つぶしにスマホを使うのをやめましょう。
SNSやLINEから通知があると、ついスマホを見てしまいます。
見はじまると、そこからついついネットに浸ってしまいます。
そこでSNSやLINEは通知設定をオフにしておいて、自分が決めた時間だけ内容を読むようにしましょう。
夜の使用時間を何時までと決めて、決めた時間以降はスマホを触るのをやめましょう。
夜は自分の自由になる時間なのでついつい深夜までネットに浸ってしまいます。
睡眠時間が短くなって翌日の体調が悪くなり、頭の回転も鈍くなります。
スマホを目覚まし代わりに使ったりスマホを枕元に置いたりするのをやめましょう。
寝る前にスマホ画面を見ると交感神経が刺激されて眠れなくなります。
また、SNSやLINEは通知設定がオンになっていると、深夜にスマホから音や振動が聞こえて睡眠を妨げます。
食事中はスマホを見るのをやめましょう。
食事中にスマホを見たり、触っている人は非常に多くなりましたね。
スマホは一旦休んで、食事に集中しましょう。
スマホを見ながら食事をしていると食べることに意識が向きません。
何を食べたのか分からないですね。
お腹の中に食べ物を流し込んだだけです。
満腹感が得られなくてつい食べすぎてしまったり、よく噛まずに飲み込むので消化不良で胃腸の調子が悪くなったりするなどの悪い影響があります。
スマホ以外に楽しめる時間を作りましょう。
外に出て散歩する、自分が興味のあるワークショップに参加する、読書をするなど、リアル世界での楽しみを見つけましょう。
一日の中で自分がどれぐらいスマホを使っているか日記をつけてみましょう。
日記を観察すると、自分がスマホにどれぐらいの時間を使っているかを理解することができます。
どうしてもスマホがやめられない人は、自分がスマホに支配されているのを知りません。
日記を観察して自分の行動に気づくことが大切です。
いかがでしたでしょうか。
インターネット、特にスマホは日に日に便利になって、私たちの生活と切っても切れない関係になりました。
こんな便利な道具ですが、ネット依存症という病を引き起こし、私たちの脳を少なからず痛めつけています。
特に20代前半までの人たちに対して、ネットの長時間の利用は脳の発達に影響を及ぼすことをもっと注意喚起しなければならないと思います。
また、それ以外の人たちでも長時間のネットに接触していると脳にや身体に悪い影響があることもわかりました。
今回は「脳が悪くなるネット依存症」という題で、ネット依存症の原因や症状、依存症になることで起こる脳の障害、依存症にならない方法をいろいろとまとめてみました。
ネット依存症の問題を改めて考えていただき、ネットと上手に付き合うために少しでもお役に立ちましたらうれしいです。
最後までご覧いただきありがとうございました。
ネット依存症について考えてみると、私自身もこれまであまり考えないでに生活してきたなあと思います。
明け方近くまで眠い目をこすりながらネットサーフィンしたり、Youtubeで動画を見たり、ネットショッピングで買いまくったりと本当に便利さを満喫してきました。
でもあるとき、ふっと思いました。
テレビもそうだけど、なんとなく自分の時間を無駄にしていないかなと。
その時は楽しいのですが、あとは何にも残っていないんです。
ヤバイ……と思いました。
しかし便利さを知ってしまうと、簡単にやめられませんね。
ネット生活とは完全に縁を切ったわけではありませんが、以前より自分の時間を持つことができています。
ちなみにテレビやネットと距離を置くことは、私のメンターの教えでもあります。
「自分の大切な時間をぼんやりと過ごしていたらもったいないですよ」
「自分が本当にやりたいことが分からなくなってしまいますよ」
みなさんも、このメンターの言葉を参考にしていただければ、きっと人生がよくなると思います。
自分の時間を大切にする大切さがよくわかりますよ。
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