人の前に出るのは気後れしてしまう。
本当は明るく振る舞いたいけど勇気が出ない。
私って引っ込み思案でいつも損してるな、こんな自分が嫌だなとお悩みでしょうか。
もし自分を変えられるなら、とお考えでしたらちょっと勇気を出してみませんか。
引っ込み思案のあなたを変えるのは、実はそんなに難しくないんです。
毎日ちょっとした心がけを続けていくことで、自分が変わっていくのを実感できます。
自分の願う姿に変われるのなら素敵ですね。
今回は引っ込み思案なあなたを、心理学の考え方を使って改善する方法をご紹介したいと思います。
引っ込み思案だからといって、自己嫌悪になる必要はありませんよ。
あなたは今、引っ込み思案で悩んでいますが、ここで少し見方を変えてみてもらいたいのです。
引っ込み思案は本当に欠点だらけでしょうか。
引っ込み思案がダメだと思い込んでいるだけかもしれません。
引っ込み思案の人の性格を長所だと考えて見直したら、こんな特徴が浮かび上がってきます。
[引っ込み思案の人の長所]
他人の話に耳を傾ける
相手の気持ちをくみ取る
距離を置いてまわりを眺め他人のことを理解している
相手の話を親身になっ聴く
仕事を最後までやり遂げる
上司から厚い信頼を得る
嫌がる仕事でも進んで引き受ける
一生懸命に手助けする
気が利くと感心されやすい
他人から好感を持たれる
周りの人からいい人と思われる
いかがでしょうか。
引っ込み思案が短所だと思っていたでしょうが、よく見直してみたら、ほとんど長所しかありませんね。
引っ込み思案の人は、他人に対してきめ細やかな配慮ができるので、実は円滑な人間関係を築けるエキスパートなのです。
このような長所を持っているのですから、もっと自信を持ってもらいたいのです。
自分の長所を活かそうと考えれば、引っ込み思案を改善することができます。
引っ込み思案の人は無意識に自分をよく見せようと思っています。
人から好かれたい
人に嫌われたくない
人に笑われたくない
いかがでしょうか。
自分の意見を言わなかったり、行動できないのは、まず初めに心の中で不安が生まれるのが原因です。
この不安の根底にあるのが、自分をよく見せようとする無意識の心の働きなのです。
自分で意識していないと、自動的に不安な気持ちが発動し、引っ込み思案になってしまいます。
しかし、この心の働きは自分で変えることができるのです。
もし、引っ込み思案を改善したいとお考えでしたら「自分が意識して変えよう」と決めてください。
案外簡単だね、と思いましたか?
そうです、簡単です。
いつも決まって引っ込み思案が発動してしまう場面があるはずです。
これまでは恐らく理由もわからずに不安を感じていたでしょう。
でもこれからは「あっ、今自分は不安に思っている。これって自分がよく見せようと思っているからだな」と気づいてほしいのです。
これができれば、自分の心をコントロールできます。
心理学的発想から言えば、気づかないものは改善しようがないのです。
自分をよく見せたいという気持ちより、本当の自分でいられる方が重要なんです。
自分の今持っている長所を活すようにアピールしたほうがあなたの魅力度がアップします。
不安を感じたら「今よく見せようと思ってる!」と気づいてください。
引っ込み思案の人は、見た目や言葉から分かってしまいます。
下を向く
目を合わせない
姿勢が悪い
表情に元気がない
落ち着きのない様子
声が聞こえない
はっきりしない言い方をする
いかがでしょうか。
不安な気持ちがこのような態度や姿勢にさせてしまいます。
心の働きはとても厄介で、無意識にやってしまうのですね。
しかし、これも心配ありません。
引っ込み思案を改善するには、ネガティブな行動をポジティブに改善しましょう。
無意識に働くのですから、自分がこの心の働きに気づいて「変えよう!」と決めて実行すればいいだけなのです。
また、見た目の印象をよくしただけでも、自分に自信がつきます。
服の種類を変えてみる、髪型を変えてみるなど、これまでやってこなかったことを変えてみてはどうでしょう。
さらに、話す言葉もポジティブにすると、自分に自信がつきます。
「〜かもしれない」「〜だったと思います」「〜のような」というような、はっきりしない言い方はやめましょう。
そして、表情に元気がないのは自分自身で気づけないことですね。
普段から鏡を見て笑顔をつくる練習をしたり、他の人との会話のときも笑顔になる意識をしてみましょう。
引っ込み思案を改善するには、ポジティブな行動をすることで変えられます。
引っ込み思案を改善するには、毎日のあいさつから始めてみましょう。
あいさつなんて簡単だと思っていませんか?
いえ、簡単じゃないんですよ。
あいさつに慣れていない人だと、実は思うようにできません。
あいさつの訓練をしていないから、ぎこちなくなってしまうのです。
私たちは頭でできると考えていても、身体が動くプログラムが出来あがっていないので、実際には行動できないのです。
つまり普段からあいさつをし、声を出す習慣を身に着ければ、意識しないで自動的にあいさつができるようになります。
朝は自分から先に「おはようございます」
お店では店員さんに「ありがとうございます」
まずはこんなところから始めてはいかがでしょうか。
引っ込み思案を改善するには、意見や質問の場ではまず一番最初に発言してみてください。
えっ?話すことがないですか。
これは引っ込み思案を改善するのに自分が踏み出す簡単な方法ですよ。
自分に自信をつけるための重要な一歩です。
発言する内容を無理やり考えてみましょう。
最高の発言を考えようなんて考える必要はありません。
頑張って考えていると、必ず自分の中から答えが生まれてきます。
そして、真っ先に発言してみましょう。
このとき「自分をよく見せよう」という気持ちが発動しそうなら「よしよし、その気持ちはよく分かる。でも今これをしないと自分は変われないよ」と自分に話しかけます。
さらに、一番に最初に発言するのはメリットがあるんです。
まず、自分が言えたという達成感を持てます。
これを繰り返して成功体験を積み重ねていくと、自分に自信がつきます。
次に、発言が一番最初なので、他の人と内容を比較されることもありません。
後から発言を求められたら、他の人以上の発言をしないとならなくなります。
そう考えたら、一番最初の発言の方がいいと思いませんか。
引っ込み思案な人は、自分の意見を上手に伝えられないという悩みを抱えていると思います。
言いたいことが次々と浮かんできて整理ができない、あるいは頭が真っ白になって次の言葉が出てこないという場合がありますね。
そんなときは、自分の結論を先に話してしまいましょう。
結論を先に話す方法を「アンチクライマックス法」といいます。
つまり、結論を先に行ってしまえば相手に言いたいことは伝わるし、たとえ終わりの方がしどろもどろでも(笑)なんとかなるのです。
また発言はシンプルに、伝えたい内容をしぼっておけば気持ちが楽になります。
私の体験を思い出してみると、順序立てて話そうとして最後の結論が自分でも分からなくなり、相手から「何を言いたいの?」とを言われたこともありました。
とかく緊張すると、思考回路が正しく働きません。
発言するのになれるまでは、シンプルに結論から先に言うことを心がけてみてください。
引っ込み思案の人は、過去に失敗したことを強く記憶していて、同じ場面に遭遇したとき、また同じことをしてしまうのではないかと不安になります。
どういうわけか失敗した記憶は無意識に思い出します。
思い出すと不安でたまらなくなるのです。
この不安を解消するには、ポジティブなおまじないを自分に唱えましょう。
[ポジティブおまじないの例]
大丈夫
たいしたことない
自分はできる
あのときに比べたら平気
すべてを深刻に考えないことです。
なぜポジティブなおまじないが必要なのかというと、先にも書きましたが「自分が不安になっている意識を気づく」ことが大切だからです。
私たちは無意識で不安になり、なぜ不安なのかを知らないのでさらに不安が強くなります。
そこで自分の心をコントロールするのに、このおまじないを使うのです。
また、過去の失敗の記憶を強化しないためにも、このおまじないは役に立ちます。
失敗の記憶を繰り返し思い出して、その度に悲しみや悔しさの感情を味わっていると、失敗の記憶が強化されて、さまざまな場面で失敗の記憶を無意識に思い出してしまうのです。
もし過去の辛い記憶を思い出したら「もう大丈夫、今は違う」「たいしたことないあの時よりは」と自分に唱えてみてください。
不安を静めるのに「ポジティブなおまじないを唱える」方法をつかってみてください。
いかがでしたでしょうか。
引っ込み思案というと、ネガティブな印象が強いですが、見方を変えると実は素晴らしい長所を持っているのです。
引っ込み思案になってしまうのは、心の底で無意識に生まれる不安が原因でした。
この不安を心理学の考えを使った方法で上手にコントロールして、自分を変えていきましょう。
今回は引っ込み思案なあなたを、心理学の考え方を使って改善する方法をご紹介してきました。
終わりに、もう一度言いますね。
引っ込み思案だからといって、自己嫌悪になる必要はありませんよ。
最後までご覧いただきましてありがとうございました。
引っ込み思案になる人の気持ち、私はよく分かります。
私自身もずっと引っ込み思案でしたから。
誰にも話しかけられない、言葉が出ない、目を合わせられない、子供の頃からそうでした。
そんな私でも、社会人になったら引っ込み思案になっていられませんでした。
次々と仕事が自分に降ってきますからね。
たぶんこんな引っ込み思案な私でも、なんとか上手くやれた理由は、最初に勤めた会社での経験があったからかもしれません。
私が大学を卒業して最初に勤めたのが、大阪にある大手の食品卸売会社でした。
今のようにガリカリ厳しい時代でなかったこともあり、職場の雰囲気が比較的おおらかでした。
また同じ世代の人たちがたくさんいて楽しかったんですね。
大阪の人たちは、自分の言いたいことをハッキリと言うので、はじめ私はグサッときてめげていました。
しかし、ある時から自分を隠さずに言いたいことを言えるようになったら、とっても楽になったのです。
つまり自分をよく見せなくてもいいんだと気づいたのです。
「おまえ、もとからの大阪人みたいやな〜」と言われるくらい大阪に馴染んでいました。
仲間もできて楽しい日々でした。
いまだに大阪時代の友人と親交が続いています。
ここで私が言いたいのは、人はほんのちょっとしたことから、自分を変えられるということなんです。
もしあの時自分の殻に閉じこもっていたら、自分の引っ込み思案の性格が変わらなかっただろうなと思うのです。
「自分でもやればできるんだ」と実感できるのはとても大切だと思います。
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