あれれ、銀行の口座にお金が足りないや。
今月のクレジットカードの支払が多いぞ、なんでこんなに買ったんだ?
ちゃんと考えて使っているはずなのですが、なぜかお金が足りなくなっちゃう。
みなさんの中でもこのような経験をされている方が多いのではないかと思います。
私は、クレジットカードの支払が大変だとか、毎月の支払いが大変だとかを聞いてとっても驚いています。
何で支払いにこんなに苦しんでるの?
ちゃんと使い方を考えればいいのに。
今私は、こんな偉そうなことをついつい考えてしまうのです。
しかし、しかしですよ!すっかり忘れてました。
今は偉そうなことを言ってますが、私だって思い返してみたら、何も考えずにお金を使っていて、一時火の車になったことがあったのです。
そうそう、そうでした。失礼いたしました。
私はそのときホントにあぶなかったんです。
でもどうしたらよいのかいろいろ試行錯誤してみて、どうにかこうにか、その危機から脱することができました。
そこで今回は、クレジットカード使いすぎ?お金が足りない!そんなあなたに贈ります、という題で、私が切り抜けた方法とお金が知らず知らずになくなっていく原因についてご紹介していきたいと思います。
私はかつて会社に勤めていたとき、そこそこ収入がありました。
ですからお金はためらいもなく使い、何とかなるだろうと考えていました。
仕事が毎日忙しかったので、旅行に出かけたりではなく、欲しいものを買う、食べたいものを食べるの生活をしていました。
特に食べるのにはずいぶん使っていたと思います。
私の体重は今より15kg以上多い80kg超えでしたから。
はじめは現金支払いでお金を払っていましたが、クレジットカードと使うようになると、カードで支払う便利さも手伝って、クレジットカードの支払いがどんどん増えてきました。
「まあ後払いだけど、現金で払わない分がクレジットカードの支払いになるんだから大丈夫だろう」
このとき私はこんな風に簡単に考えていました。
毎日朝から晩まで仕事で忙しく、自分のお金のことなんか考える余裕がなかったのです。
私がクレジットカードを使うようになってから、ある変化が表れてきました。
毎月毎月、クレジットカードの引き落とし日になると、銀行口座の残高が不足するようになってきたのです。
クレジットカード会社からは、引き落としがある前にお支払明細書が送られてきますね。
毎回その引き落とし金額を見てビックリするのです。
「おかしいなあ。オレって何にこんなにお金を使ったんだろう?」
「あのときカードで買ったヤツが、今月請求来たけど、こんなに高かったんだっけ?支払額がすごいコトになってるけど、銀行口座の残高は大丈夫だったかな?」
現金で支払う分がクレジットカードの支払いに変わるだけだと思っていた私は、毎回クレジットカード会社の引き落とし日前に、銀行口座の残高が不足する理由がわかりませんでした。
現金が全く足りませんから、預けていた定期預金をずいぶん解約して支払いに当てていました。
あのときのペースでいったら全部使い果たしてしまいそうな勢いでした。
私はクレジットカードの便利さから、高額の商品を何も考えずに思いつくまま購入していたのです。
「まあ、後で払うから楽だし」
クレジットカードの最大の特長は、手持ちの現金がなくても、欲しいものがその場で購入できてしまうところです。
ついでにカードで購入すると、カード会社のポイントが付きます。
そのポイントがおトクなので、クレジットカードの支払を増やしていきました。
でも買ったモノに対しては必ずお支払が発生します。
クレジットカードの支払いは、時間差でやってきますから、カードの支払明細書を見るまで、何をいくらの金額で買ったなんてことを、すっかり忘れているのです。
カード会社の支払明細書を見て、毎回毎回驚いていたにもかかわらず、性懲りもなく続けていたのです。
クレジットカード会社からは毎月決められた締切日で計算して、請求がまとめてやってきます。
クレジットカードを何枚も持っていましたから、次のことが原因で何が何やらさっぱり分からなくなっていたのです。
クレジットカード会社から、時間差で請求が来るので、買ったものも支払いも自分の頭では計算出来なくてゴチャゴチャになっていきました。
さらにもう一つありました。
私は、現金で支払う分をそっくりクレジットカードに全部移せば、現金での支払いが減るのだから、銀行の口座の残高が減るはずはないと思っていました。
でも実際の口座残高は減り続けています。
あのときは気がついていませんでしたが、結局私は現金払いの部分が減っておらず、今まで通りのお金の使い方をしていたのです。
現金が足りなくなれば、銀行の口座からお金を引き出しますよね。
だから銀行の口座に残高が少なくなっていたのです。あのときは、こんな簡単なことも分かっていませんでした。
銀行口座に残高が足りなくなると、カードの支払い分が引き落としできません。
いわゆる「滞納」です。
たかがクレジットカードの支払滞納だからとバカしてはいけません。
カードの利用を止められたり、遅延損害金を請求されたり、新たなクレジットカードやローンの審査に通らなくなってしまうことがあるのです。
特に困るのが、ローンの審査が通らなくなることです。
クレジットのローンだけでありません。銀行から借りるローンまで制限されるのです。
一度滞納をしてしまうと、カード会社を通して、信用情報機関に延滞情報が通知されてしまうのが原因です。
クレジットカード会社も銀行も、この信用情報機関のデータベースから、その人の信用情報を得ています。
この延滞の記録がついてしまうと、完済しても最長5年間は記録が消えないという、厳しい掟があるのですね。
このような情報を聞いていたので、このままではいけないと思うようになりました。
お金の管理をキチンとしようと考えるようになったのです。
あまりにもずさんな私のお金の管理を何とかしようと、方法を考えていたら、書店で家計簿を見つけました。
「そうだ、家計簿だったら、できるかも!」
市販の手書き家計簿を購入して、実際に試してみました。
これで絶対うまくいく!と心弾ませて早速取りかかりました。
しかし、たった3日で失敗です。
失敗したのはこんな理由からです。
次に考えたのが、自分で計算が面倒ならパソコンでやってみようということでした。
そこでパソコンショップに行き、市販の家計簿ソフトを購入してみました。
「パソコンは自動計算が得意だ、だから今度こそ上手くいく!」
しかし、こちらはたった1日で失敗です。
失敗した原因はこんな理由でした。
設定をしている途中で面倒になって投げ出してしまいました。
高額の投資があっという間にパーになってしまいました。
まあこれは7年も前の話です。
今のようにアプリがたくさん揃っている状況では当時ありませんでした。
高額の市販ソフトにこりごりした私は、いっそのことお金のかからない無料ソフトを探そうと心に決めました。
だってもうこれ以上投資できなかったんです。
調べてみるとフリーソフトでも便利で使えるものが結構あることが分かりました。
ソフトのレビューなどを見てよさそうな物を探して、見つけました。
「Money通帳」というフリーソフトです。
何が便利かって、入力がとっても簡単だということです。
クレジットカードの支払にも対応していて、初期登録が分かりやすいのも良かったです。
さらに、お金の使い道がどうしても分からないものは「使途不明金」としてとりあえず処理できるのも私にはメリットがあると思いました。
さらに入力の間違いに気づいても、すぐに簡単に修正できるところもよかったのです。
改めてこの家計簿ソフトの便利な点を挙げてみますね。
銀行口座の登録、クレジットカードの登録、銀行口座残高設定をしてしまえばすぐに入力ができます。
お金を何に使ったのか、その内容を細かく入力することも出来ますし、大まかな分類の費用名で済ますこともできます。
費用名、品名はあらかじめ登録してあるので、そのまま使えます。
(ただし、費用名や品名はフリーソフトなので追加変更が出来ません。)
手入力で金額を入れていくのって結構面倒です。自動計算してくれるのでラクです。
何に使ったのかわからないものが必ず出てきます。しかしその原因探しをいつまでもしていては時間のムダです。
そこで使途不明金という項目で処理してしまいます。
口座引き落とし前に銀行口座の残高が足りなくならないように計算することができます。残高が足りなくて引き落としが出来ない問題はすっかりなくなりました。
家計簿ソフトがフリー(無料)でもバカしてはいけません。
私はこの家計簿ソフトのお陰で、かなり変わりました。
1.まず自分のお金の使い方がわかるようになったのです。
月ごとに、どんなモノにお金を使ったのかすぐわかります。
「ああ、こんなつまらないモノに使っちゃったのか。ちょっと考え直そう」
こんな風に考えるようになってきました。
2.さらに自分の収入と支出がどうなっているのかを確認できるようになりました。
私がいくら収入があって、それに見合うお金の使い方なんだろうかと考えるようになりました。
3.自分が一体いくらお金を持っているのかを把握できるようになりました。
把握できたおかげで、仕事に就かないで1年間フリーでいても、お金の流れをつかんでいられて安心でした。
さらに、最後にこれが私の中での一番大きな変化ですね。
4.大したことではないかもしれませんが、お会計のときに必ずレシートをもらうようになりました。
普通みなさんの多くがレシートをもらっても、そのまま捨ててしまいますね。
でも私は家計簿ソフトをつけるために、証拠として何に使ったのかを確実に残しておかないとならないのです。
ちょっとコンビニで買った飲み物でも、お菓子でも何でもです。
そんなことから証拠が残らない自動販売機のジュース購入は少なくなりました。
5.つまらないことかもしれませんが、ちょっとした無駄遣いが減ってきます。
使途不明金が出ないように考えるからです。
こんなことの積み重ねで無駄遣いが減ってくるんです。
こんなに面倒なことをしているんだから、イヤイヤ入力しているのではないかと思っていますか?
実はそんなことはありません。
今はこの家計簿ソフトにすっかりはまっています。
6.家計簿ソフトの数字と実際の残高がピッタリ合ったときが最高にキモチいいんです。
入力しておかないとキモチが悪くなるんです。
まったく不思議ですね。
(※Money通帳ですが、2015年以降、バージョンアップされていないようです。最近はもっといいのがありますよ)
クレジットカードを使わせるために、実は心理学の知識が使われているんです。
それは「ポイント」。
私は今メインに「楽天カード」を利用していますが、楽天とかヤフーとか何かとポイントが発生すると思いませんか。
特に注意したいのが「期間限定ポイント」ですね。
「あと何日でポイントが失効します」という例のアレです。
私たちは「損をすること」を特に嫌います。
これは人間の持っている本能のせいなんですが、心理的に「損しないように」無意識に行動してしまうのです。
ポイントはこの心理を利用したものです。プロスペクト理論というものです。
私たちは、ポイントが失効してしまうのを極度に嫌います。
そのためにポイントを使おうとするのです。
しかし実際にポイントを使おうとすると、期間限定ポイントの額が小さいことに気がつきます。
つまりポイントを超えて商品を購入してしまうのです。
見かけ上、ポイントを使っておトクな買い物をしたように見えるのですが、実際は自分の懐からお金が出ていることに気がつきません。
こんなことを繰り返していると、クレジットカードの支払明細書を見てビックリ!ということになってしまうのです。
よくやってしまうのが、ポイントを使うために特に必要もないものを購入してしまうことです。
結局必要ないものはゴミ箱へ、捨てちゃいますね。
ああ、もったいない・・・。
それから、クレジットカードのリボ払いの仕組みは絶対に使わないでくださいね。
月々の金額が少なくなって便利というけど、しっかり利息は支払わされています。
それもかなり高い利率なんですよ。この払っている利息分を合計していったら相当な金額を支払っていることがわかります。
だだし、実際に自分がリボ払いでいくら支払っているかなんての明細を見たりしませんよね。
だから「月々支払がラクで便利だな」なんて思っちゃうんです!
こんな偉そうなことを言ってますが、ずいぶん詳しくない?と思いません?
分かりました?
ここまでのことはすべて、私が全部体験してるから書けるんです。
はははは、・・・・・・ハックション!
いかがでしたでしょうか。
お金の流れをキチンと把握しておくのは大事だと思います。
何となくお金を使っていないか、それをよく確認してみてはいかがでしょうか。
そこで今回は、クレジットカード使いすぎ?お金が足りない・そんなあなたに贈りますという題で、私が切り抜けた方法とお金が知らず知らずになくなっていく原因についてご紹介してきました。
最後までご覧いただきありがとうございました。
今回はあんまり心理学のことを取りあげなかったですね。
でもひとつ重要なキーワードがありました。
「プロスペクト理論」です。
人は損失を極端に嫌うということです。
この心理が上手に利用されていて、私たちの懐から上手にお金を引き出されていることをお忘れなく。
私のメンターは、何も考えないでお金を使ってしまう生活から足を洗うことを勧めています。
「お金の使い方には、消費と投資の2種類があります」とメンターは話してくださいました。
ただわけも分からず使うのが消費で、ちゃんと理由づけしてお金を使い、何らかの形で返ってくるのが投資です。
投資というと株投資、金投資なんてことが思いつきますが、何もそのような投資ばかりでなく、自分が成長するようなモノや成長するコトに投資をすることだと、おっしゃっています。
いろいろな実体験をすることや、自分が健康でいることも投資だそうですよ。
私も、お金の使い方でいろんな実体験をしましたから、これも投資のひとつになったかもしれませんね。
みなさんもお金の使い方について、もう一度よく考えてみませんか。
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